軍兵Rのフォローアップ
動画抄訳シリーズ、Dragonstar編。AoE2DEで2025年春から急に復権した民兵/軍兵Rのフォローアップについて解説したものを取り上げます。
前書き
軍兵といえば軍兵弓といわれたくらい、古参プレイヤーにはなじみのある展開。しかし、昨今の散兵全盛時代を経た後の軍兵復権なので、戦況によってやるべきことは変わっています。また、暗黒内政の研究が極まったため18pop斥候なども成立する時代。軍兵Rも基本は19popでスタートするものと変わりました。詳細なビルドオーダーは割愛。
前提として「なぜ軍兵弓が戦術として優れているのか?」についてはこちらの記事も参照。
軍兵戦術いろいろ
文明ボーナスのない、いわゆるジェネリック文明を想定。射手/石弓や騎士、投石機など通常の選択肢がある前提で話が進みます。
石弓アップグレードがない、騎士の代わりにラクダが出る……など文明による違いは各自アレンジ。この図に沿って解説を進めていきます(動画とは一部順不同)。

軍兵ビルド
実演は末尾の参考動画も参照。基本的には鹿を見つけたら即座に2~3匹寄せる前提で、19popで進める。伐採所(4人)→戦士小屋→粉挽所→採掘所(金鉱)の順。金の手掘りはせず、民兵2人→機織り→領主押し→民兵追加→進化即軍兵アップグレード。軍兵研究が済んだら、しばらくは金鉱からはがして木こりに移す。
暗黒で何らかの資源ボーナスがある文明なら18popでも成立。各自研究。
鶏マップを引いた場合はdrushに切り替えるとのこと(本記事では鹿マップを前提にするので詳細は割愛)。鶏はきれいに食べきることより、効率優先で農民3人程度をそれぞれ1往復ずつさせる……みたいな取り方を推奨している。末尾の参考動画・後半を参照。
散兵へスイッチ(70%)
こちらが軍兵を出せば、たいていの相手は射手か散兵で防御を試みる。そこで、あらかじめ弓小屋を建てておき、散兵を8~14体出す。これが基本の展開。最低でも散兵8体*、畑が6枚になったところで鉄工所(鍜治場)を建てて矢羽根を入れる。その後は城主inを目指す。
*8体未満の時は鍜治場テクで強化するより数を足すべき。
長い領主戦→斥候
畑農民(⁺果実)が13人以上になっても領主戦の決着がつかないような場合、増えていく食糧で進化を急ぐよりは斥候を投入してよい。畑8~10枚が目安(参考動画では果実に5人を推奨)。
資源がたまっていると思って進化ボタンを押した結果、全力斥候を選択した相手に蹂躙される……などはプロの対戦ですらたまに見かけるミス。
領主で射手を出すケース
相手が馬文明で、軍兵を見ても当初の予定通り斥候で対抗してくるケースがある。18pop以下で斥候が出る文明も複数ある(モンゴル、ゴート、ジョージア等)。そういう場合は槍ではなく射手を出すのが良いとのこと。要研究。
おそらく軍兵&槍だと、相手が弓小屋に切り替えた時に無力だからではないだろうか。もちろん、散兵は斥候からボーナスダメージを受けるので論外。
軍兵→即城主
軍兵で戦果が大きかった、かつマップが囲いやすい等の場合、即城主を狙ってもよい。その後は3通りに分かれる。
石弓
通常はこのルートに向かう。城主進化が見えてきたタイミングで弓小屋を用意し、その後は戦況によって射手を溜め始めるか、城主in後まで待って弓騎兵を作り始めるかを選ぶ。
領主戦で射手を使っていた場合もこちらに収束。
弓騎兵
囲いの背後で十分に弓騎兵を溜められる戦況なら、相手の石弓に十分対抗できる。
弓騎兵に向かう場合でも、相手が囲いを突ついてきたときに撃退できるよう、最低限の散兵や槍は出しておいた方がよさそう。
騎士
後述。
その後の城主戦術
通常の散兵の撃ち合いから互いに城主inしたようなケースを想定。
騎士
相互に散兵が生き残って対峙している*ような場合、騎士を出せば一方的に優位に立てる。この場合は馬小屋をTC付近に建てて隠匿するのも効果がありそう。余裕があれば城主進化中に血統・鎧1まで済ませておく。
*プロは軍を細かく動かして牽制しあい、劣勢なら退くので軍が生き残りがち。
また、即城主後、騎士関連の文明ボーナスがあり、かつ相手が散兵を出している場合にも、騎士は有効。
弓騎兵
散兵や領主射手が相互に相撃ちであまり数が残っていない場合(トレード≒等価交換で対消滅)には弓騎兵に切り替えていくのも有力。
投石機 or 弾道学?
これもどちらを優先するかは中堅以上のプレイヤーなら誰もが通る、永遠のテーマ。
相互に射手・弓騎兵が多く、かつマップコントロールが取れているときには学問所を建てて弾道学を研究する。
(学問所 200W + 弾道学 300W175G)
マップコントロールが不利で、前進したいときには投石機を出す。
(兵器小屋 200W + 投石機 165W130G x 台数)
石弓/弓騎兵の数が十分揃っていないのに(極端な話、全滅している時)、弾道学を研究する意味はないということ。いっぽう、数で優勢なら弾道学を入れて石弓等の攻撃力を高めた方が効率が良い。もちろん、優勢の時こそ投石機を投入すべしという考え方もある。
だから、記事全体を通しての話になるけれども「これが正解」というものではない。一見不利に見える選択肢でも文明ボーナスや相性を活かしたり、マイクロ操作・内政拡大の巧さなどで押し勝ってしまうプロもいる。しかし、基本的な戦術選択としてはおおむね正しそうなので取り上げることにしました。

動画投稿者について
DragonstarはインドのAOE2プレイヤーでは第一人者。TTL5ではプラチナリーグDブロック在籍。最近、こういった技術的な解説動画をよく上げているがインド英語なので(俺は聞き取れるんですが)一般視聴者受けはどうかな、と思って抄訳を作った次第。
他の参考動画
実演動画がこちら。カスタムマップ(MOD)で鹿固定のアラビアがあるので、練習用に導入してもよさそう。実際、トッププロの一人であるVinchesterはこの軍兵を軸にした戦術ビルドで個人レート3000を達成した……ともいう。投稿者のDragonstarは、Vinchesterがなぜこの偉業を達成できたのかを研究する過程でこの判断フローチャートに行きついたのだろうか?
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