日々のデータにワクワクが止まらない
「note界隈に棲むLINEスタンプクリエイター」weeeeeek!が終了し、すっかり通常運行状態になりましたurajoです。
そんな中、先日、記事「神ツール降臨 ~これがあれば日毎の分析が簡単にできます~」で書いた神ツールが高機能化(有料化)されました。
簡易版(無料)でも十分に「神ツール」だったわけですが、高機能版には、私がずっと欲しかった機能が搭載されました。
早速、入手し、いろいろやってみました。
やっぱり「日々のデータがあるとワクワクが止まらない」です。

LINE売上スキャナー
「神ツール」などと呼んでいましたが、ちゃんと名前があります。
「LINE売上スキャナー」と命名されています(まんまですね;笑)。
詳しくは上記の記事をご覧いただきたいのですが、注意があります。
「LINE売上スキャナー(高機能版)」は、まず人数限定の先行公開とさせていただきます。
繰り返しになりますが、本プログラムは十分な検証をしたものではありません。したがって、人によっては期待する挙動が得られない場合があるかもしれません。今回は、それを了承のうえ「試験運用に協力してもよいと思う方」だけに限らせていただきます。
だそうです。
現時点(2026/5/9 20:10)で、6/10で、残りは4となっています。
先行利用したい人は、上記の記事に急げ~!! です。

今回の高機能版で、私がずっと欲しかった機能は以下です。
📋 マスターリスト収集(全アイテムリスト)
全スタンプ・絵文字・着せ替えの一覧リストをCSV出力する機能です。売上¥0のアイテムもリストされます。ここにはスタンプ固有の「アイテムID」やプレビューページへの「URL」といった項目が付加されます。
これができると何が嬉しいのかというと、LINE公式さんから届く「毎月の売上データ」の分析において、日本語が使えるようになるのです!!
みなさん、ご存知のとおり、LINE公式さんから届く「毎月の売上データ」のキー情報は、スタンプIDまたはスタンプ名(英語)となります。
このデータだけで分析を完結させようとすると、どうしても「スタンプ名(英語)」での表示となってしまうのです。
「スタンプ名(英語)」をきちんとつけているクリエイターさんであれば、「スタンプ名(英語)」を見るだけでどのスタンプかすぐにわかるかもしれませんが、私は結構いい加減な名前をつけています。
例えば、Bleck cat Happy 2ndのように、シリーズものに、2nd、3rd、…、34thのように通番をつけているだけのものが結構あります。
そうすると、スタンプ名をみても、どのスタンプかわからないのです💦

この問題を解決すべく、「スタンプ名(英語)」ー「スタンプ名(日本語)」の対応表を一部作成しはじめていたのですが、なにぶん、スタンプの数が数100と多く、とてもではないですが、人力で作業する気が起こらなかったのです。
そこに、このLINE売上スキャナーの登場です。
あっとゆう間にデータを吸い上げてくれました。

こんな感じのCSVデータが得られます。
このA列の「ID」が、LINE公式さんから届く「毎月の売上データ」の「Sticker ID」に対応しているわけです。
この「ID」と「Sticker ID」をキーとして、2つの表を結合してあっとゆう間に「スタンプ名(英語)」ー「スタンプ名(日本語)」の対応表が完成しました。
めでたし、めでたし

Looker Studioの表示を日本語化
この結果(対応表)をLooker Studioに反映すると、以下のような感じで、日本語名で可視化ができるようになりました。
(一部を除き、日本語タイトルはモザイク処理させていただきました)

もちろん、日本語タイトル(「スタンプ名(日本語)」)で部分検索もできますので、例えば「三毛猫のみーこ」シリーズだけを抽出して集計することもできます。
過去に何度も記事にしていますが、Looker Studioは、本当に便利です。
こんなツールが無料で使えるなんて…。Googleさま、様です。感謝。
※ところで、GoogleさんのLooker Studioですが、また、名前が変更になってますね。今見たら「データポータル」になっていました。Looker Studioになる前は「データポータル」でしたので、元に戻ったということですかね。
以上が、1点目のよかった点です。大満足です。

これは、スタンプ数がある程度増えないとありがたみがわからない点かもしれません。あるいは、「スタンプ名(英語)」を適切に付与するとか、スタンプをリリースする都度、「スタンプ名(英語)」ー「スタンプ名(日本語)」対応表を作っておけばそれでよいのかもしれませんね。
とにかく、私にとっては、大変ありがたい機能でした。
※実は、これが欲しくて「高機能版」を購入させていただきました。これがなければ「簡易版」でもよかったかもしれません;笑
日々の売上データ分析
さて、本題です。
日々のスタンプ毎の売上データがあると、いろいろな分析が可能となります。早速、いくつかの可視化・分析を行ってみましたので、以下に紹介します。
売上のあったスタンプの種類数と分配金額
まず、誰でも最初にみたいであろうデータです。
日々、どのスタンプがどれくらい売れているのか、その推移です。
実際の画面をご覧ください。
(売上金額はモザイク処理させていただきました)

上のグラフは、2つのデータの推移です。
折れ線グラフは「Record count」となっていますが、これは「売上」のあったスタンプの種類の数になります。
(例:スタンプA=10個、スタンプB=3個の場合、「Record count」は2となります。10+3=13ではありません)
いままであまり気にしていなかった事実がはっきりと見えてきました。
毎日、30~40種類のスタンプが売れています
※スタンプ売上個数ではありません。
先ほど説明した売れたスタンプの種類の数です。
何となく、いろいろなスタンプがちょっとずつ売れているな~という感触はあったのですが、こうやってデータで見ることで、そのボリュームと定常性を再認識することができました。
棒グラフは日々の分配金の推移です。
ありがたいことに徐々に上向きになってきました。がんばらねば!
そして下のグラフは、売れた「30~40種類のスタンプ」の内訳です。
すべての内訳を積み上げ棒グラフにすると、あまりにも見にくいグラフになりましたので、分配金の上位10種類のスタンプを色付きの棒グラフにして、残りはまとめて灰色の棒グラフにしています。
これを見て気が付くことがあります。
積み上げ棒グラフの下の方の、青色と黄緑色のスタンプのようなロングテールで売れるスタンプがあるということ。そして最近は、オレンジ色や紫色のスタンプのように、比較的大きく売れるスタンプがあったということ。さらに、日々の売上の60~70%は、ちょこちょこ売れる数10個のスタンプの売上の積算である、ということなどです。
以上のことから言えることがあります。
クリエイターによって差異はあると思いますが、「売れるスタンプを、少なくとも30~40種リリース」しなければ、そしてそのリリースの中から「時々、プチ当たりするスタンプ」をださなければ、毎月うん10万円の分配金を継続的に得ることはできない。
ということです。
ポイントは「売れるスタンプを」です。単に数を増やしてもだめで、「買ってもよい」「買いたい」と思ってもらえるレベルのスタンプが、「少なくとも30~40種」は必要だろうということです。
そして、その売上を「継続」するためには、新作を投入し続ける必要があるだろう、ということです。

それなりの質のものを量産しないとアカンねん。
何て興味深いデータなのでしょう!!
神ツールに感謝です♪
曜日別の売上
そして次の興味は、やはり「新作が出たよ!」がでる火曜日と金曜日の売上です。
この観点については、すでに以下の記事でも書きましたが、やはりもう一度、取り上げておきたい、とっても興味深い話題です。
前回は、いったん吸い上げたデータを集計し、それをExcelに張り付けて箱ひげ図を描く、という力技で作ったものです。
今回は、ちょっと違います。
今後、定期的にデータを吸い上げる予定ですので、データを吸い上げてGoogleスプレッドシートに張り付けたあとは、自動で「箱ひげ図」に反映されるように作りこみました。
はい、こんな感じです。
(金額はモザイク処理させていただきました)

Excelで書いたグラフとちょっとイメージが違います(外れ値や平均値の表示がありません)が、分析・考察するには、これくらいシンプルでも何ら問題ありません。
このグラフの元データは、3月1日~5月8日までのデータです。
でも、月毎の差異(変化)とか見てみたくなりますよね。

そういうときに、Looker Studioは、絶大な威力を発揮します。
グラフ右に「期間を選択」というプルダウンのボタンがありますが、これで集計期間を変更するだけで、「箱ひげ図」をすぐに書き直してくれます。
せっかくなので、一つ、ご覧いただきましょう。
このグラフは、データ範囲を3月分のみに絞り込んだグラフとなります。

どうですか?!
先ほどのグラフと比べると、火曜日と金曜日の売上が明らかに違うことがわかりますよね。
そうなんです。これをやってみるまで気がつかなかったのですが、3月は、火曜日と金曜日の「新作が出たよ!」効果が、相対的にかなり大きかったようです。
そして4月になって、その傾向が若干変化しました。
まだ、いろいろ分析中なのでnoteには掲載しませんが、ひょっとしたら?と思う要因もあります。
今後、何か再現性の高い発見に至った場合には、いつものように「育てる記事」(以下)に加筆させていただくと思います。楽しみにお待ちください。
新作が出たよ!の効果
最後は、新作が出たよ!の効果に関する分析です。
最近、このテーマに関して書きました(以下の記事)。
でも、このテーマへの興味が尽きることはありません。
日々のスタンプ毎の売上データがそろうと何ができるか?!
はい、そうなんです。
「新作が出たよ!」の告知枠(9枠)に入ったスタンプの売上と突合することで、「新作が出たよ!」の効果をより正確に分析・考察できるようになるのです。
先ほど紹介した「やっぱり「新作が出たよ!」告知が最強」でも、かなり面倒なデータ収集をして、「新作が出たよ!」が最強の告知であることを示したわけですが、ここで扱った売上情報は、スタンプ毎ではなく、日々の総額でした。
ここに、スタンプ毎の情報が加わるわけです。

何だか、ワクワクしてきませんか?!
今回、統計的な処理をするために、「新作が出たよ!」で告知される9枠に対して、「枠スコア」という概念を作りました(urajoオリジナル)。
枠スコアの定義:
「新作が出たよ!」の告知枠9枠に対して、最も効果が大きい1枠目=9点、そこから順に枠が進むごとに1点ずつ減らしていき、最後の9枠目=1点とする。
「新作が出たよ!」告知があったスタンプには、その位置(枠)に応じて、上記の「枠スコア」を割り当てる。
この概念を持ち込むことで、1回だけ1枠目で告知された新作スタンプは9点を得ることになりますし、それ以降、何度も告知されたスタンプは、告知枠に応じて「枠スコア」が積みあがっていくことになります。
この「枠スコア」とスタンプ分配金の相関を見ることによって、「新作が出たよ!」の効果を評価しようという試みです。
枠スコアと分配金の推移
実際にグラフをご覧ください。
(金額はモザイク処理しています)

これは、「新作が出たよ!」で告知されたすべてのスタンプの「枠スコア」(灰色の棒グラフ)と「分配金」(オレンジ色の折れ線グラフ)の合算値の推移です。
「新作がでたよ!」が出た!といっても、9枠のうち、何枠に自分のスタンプが埋まるかは、その時々によって異なっています。
私の場合は上記の棒グラフの推移を見ていただくとわかるように、3月は比較的、告知対象になったスタンプが少なく、4月に入って大きく改善された様子が見て取れます。
例えば、5月5日は、1~5枠と7枠の合計6枠で告知され、「枠スコア」は合計38点となりました。
そして何より、棒グラフのある月日には、折れ線グラフも伸びていることがわかるかと思います。
3月24日は、わたしのところには「新作が出たよ!」告知はでなかったのですが、折れ線グラフの伸びをみると、誰かのところに「新作が出たよ!」が出ていたのではないかと推測される結果になっています。
こういうことが一目でわかるようになります。

枠スコアと分配金の関係性(スタンプ毎)
次にスタンプ毎の「枠スコア」と分配金の関係を見てみましょう。

このグラフは、スタンプ毎の「枠スコア」と分配金をプロットしたものとなっています。ひとつの点がひとつのスタンプに対応しています。
集計期間は、日々のデータがそろっている3月1日~5月8日で、生涯収入額ではありませんので、ご注意ください。
何となく「枠スコア」が大きいスタンプ、つまり「新作が出たよ!」のよりよい枠に何度も告知されているスタンプの方が、分配金も多い、という結果になりました。
※ひょっとしたら、「分配金が多い」から「新作が出たよ!」にたくさん告知されているのかもしれませんが、この因果関係まではわかりません。悪しからず。
「新作が出たよ!」告知を受けたスタンプのその日の分配金額
最後に、最も興味があるであろう一つのデータを提示します。
「新作が出たよ!」告知(9枠)のどこかの枠で告知を受けたスタンプが、その日のうちにどれくらいの分配金を得たか!?
横軸に「枠スコア」、縦軸にその日のそのスタンプの分配金をプロットしてみました。
(縦軸の金額はモザイク処理させていただきました)

「枠スコア」の定義のとおり、一番右の9が「1枠目」となりますので、値ちょうど逆向きに並んでいると思ってください。
かなりのばらつきがありますが、傾向としては、枠が先にあるほど(つまり、枠スコアが高いほど)、分配金が多いことがわかります。
1枠目(つまり、枠スコアが9点)であっても、分配金が大きくないスタンプも当然あります。これは、スタンプそのものの質や実績(過去からのシリーズものか、完全新作かなど)によるものと考えてよいでしょう。
いろいろ興味深いことがわかりますね~

こんな感じで、まずは分析のフレームとツールを整えました。
今後、半年間くらいはデータを蓄積して、その後、数字込みの記事として公開したいと思います。
※今日は数字をモザイク処理していますが、データがそろったら、全部開示する予定です。
その記事を書くのは、もちろん「育てる記事」です。
この追記のタイミングで、おそらく値上げさせていただくと思いますので、少しでも安いうちに、っと思っている読者の皆様、この機会にどうぞ!!
★これまで上記記事の「目次」は、有料エリアにおいてありましたが、今回の記事をきっかけに、「目次」を公開対象に入れました。
どんなことを書いているのかわからないものは買えない!と思われていた方、この機会にどうぞ「目次」をご確認ください。
残されている興味深いデータ
今回、神ツール(※LINE売上スキャナーでしたね)を得て、かなり貴重なデータを蓄えることができる環境が整いました。
あと残されているのは、ハートチェッカー「アラカキアイ【うんこ投げ師匠(っ'-')╮=͟͟͞͞💩】」さんが試みている「ハートの数」データとランキングデータ(LINEスタンプストアの順位)でしょうか。
上記の記事で、
なので、売上とハート数に関して体感で言うと、売上がまぐれではなく着実に上がっているとするなら、それに引っ張られるようにしてハート数も増えている気がしますね。
と書かれているように、ハートの数もスタンプの売上に影響している可能性があります。
もちろん、「ハートの数が増える」→(ランキングやレコメンドされやすくなる?詳細不明)→「売り上げが増える」という関係なのか、「売り上げが増える」→(購入した人がクリックして)→「ハートの数が増える」という関係なのかはわかりませんが、相関を見てみるのは面白いと思います。
どんどんデータ量が増える一方ですが、世の中には便利なツールがありますし、いざとなったらAIもある!!ということで、今後もデータ整備の機会がありましたら、どんどん増やしていきたいと思います。
結局のところ「リリースし続けることが大事」ってこと
ただ、例えば「ハートの数が増えると売り上げが増える」という関係があったとしても、「どうやってハートの数を増やすのか」「何をすればハートの数が増えるのか」は、現時点ではよくわかりません。
でも、今日、ご紹介した「新作が出たよ!」告知に載れば「分配金が増える」かもしれないという点に関しては、何をすればよいのかが、すでに明らかになっています。
火曜日と金曜日の「新作が出たよ!」告知に載るべく、2日前のお昼ごろには新作を出す。それが途切れることのないように、新作を出し続ける。
ということです。

心配するより創作せよ!って。
おわりに
「note界隈に棲むLINEスタンプクリエイター」weeeeeek!が終了し暇になったことと、貴重な日々の分配金データを手に入れることができたことから、久しぶりにデータ整理、分析、考察にどっぷり浸かってみました。
具体的な数字はモザイクの向こう側でしたが、興味深いデータが得られたことはわかっていただけたことでしょう。
こういうデータは、他人のデータと分析を見ても面白いですが、それより自身のデータを分析してみると、もっといろいろな気づきが得られると思います。
神ツールの無料版でも十分にデータ収集に役立ちます。
是非、データ収集と分析にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後に、このような有用なツールを開発・提供いただきました「ROROSUKE LABO」さんにあらためて感謝の意を示したいと思います。
どうもありがとうございました!!
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