自己一致とは、なんだろう。
私が目指しているのは、
お金に縛られない人生です。
でも、それはお金持ちになることではありません。
好きなものを、好きなだけ買えることでもない。
働かなくていい人生を手に入れることでもありません。
私が本当に目指しているのは、
自分が本当に望む人生を、自分の意思で選べる人生です。
仕事を選ぶこと。
住む場所を選ぶこと。
誰と時間を過ごすのかを選ぶこと。
大切な人との時間を守ること。
挑戦したいときに、挑戦すること。
そして、
自分が「これを大切にしたい」と思ったものを、大切にできること。
私は、そんな人生を豊かだと思っています。
でも、そのためには一つ、
とても大切なことがあります。
それは、
自分が何を望んでいるのかを、自分自身が知っていること。
です。
どれだけ選択肢があっても、
自分が何を選びたいのか分からなければ、選ぶことはできません。
どれだけ自由な時間があっても、
何をしたいのか分からなければ、その時間をどう使えばいいのか分からない。
どれだけお金があっても、
自分にとっての豊かさが分からなければ、何のために使うのかも分からない。
だから、
人生を豊かにすることを考えるとき、
私はまず、
自分自身を見つめることが必要だと思っています。
私は、そこに「自己一致」という考え方があると思っています。
自己一致というと、
少し難しい言葉に聞こえるかもしれません。
でも、私が考える自己一致は、とてもシンプルです。
自分の心と、自分の選択が一致していること。
本当はこうしたいと思っている。
実際の選択も、少しずつそこへ向かっている。
大切にしたいものがある。
日々の時間も、そのために使っている。
なりたい自分がいる。
今日の行動も、その自分へ近づこうとしている。
すべてが完璧に一致する必要はありません。
少しずつでも、
心と行動が同じ方向を向いていること。
私は、それが自己一致だと思っています。
でも、
自分が本当は何を望んでいるのか。
これは意外と分かりません。
大人になるまでに、
私たちはたくさんの「前提」を身につけてきたからです。
仕事はしなければいけない。
我慢することは大切。
安定している方がいい。
周りに合わせることが正しい。
迷惑をかけてはいけない。
失敗しない方がいい。
人と違うことは、なるべくしない方がいい。
もちろん、
どれも間違いだと言いたいわけではありません。
その考え方が必要だった経験もあると思います。
私たちの価値観は、
家族との時間。
学校生活。
仕事。
人間関係。
成功。
失敗。
そうした過去の経験からつくられていきます。
つまり、
今の自分が持っている「当たり前」は、
過去の自分が生きるためにつくってきたものでもあります。
だからこそ、
今とは違う未来を望むのであれば、
一度、初心に帰る必要があると思っています。
過去を否定するのではありません。
今までの人生を受け入れた上で、
改めて自分に問いかける。
本当は、自分は何が好きなんだろう。
子どもの頃、
何をしていると時間を忘れたのか。
何をしていると嬉しかったのか。
どんなときにワクワクしたのか。
誰といるときの自分が好きなのか。
今、本当は何をやってみたいのか。
どんな人になりたいのか。
どんな人生だったら、
最後に「生きてよかった」と思えるのか。
すぐに答えが出なくてもいいと思います。
でも、
自分の心に問い続けることはできる。
私は、
そこから自己一致は始まると思っています。
そして、
少しずつ自分の「好き」や「理想」が見えてくると、
人生に道標が生まれます。
理想とは、
絶対に到達しなければいけないゴールではありません。
未来を完璧に決めるものでもありません。
私は、
理想とは、人生の道標だと思っています。
「自分は、こっちへ行きたい。」
それが分かるだけで、
今日の選択が少し変わる。
会う人が変わる。
学ぶものが変わる。
使う時間が変わる。
行動が変わる。
そして、
その小さな選択の積み重ねが、
少しずつ人生をつくっていく。
自分のなりたい姿や、
本当に望む人生を見つめることで、
その道標へ向かう旅が始まるのだと思います。
では、
自分の心は何を手がかりにすればいいのでしょうか。
私は、
喜怒哀楽だと思っています。
嬉しい。
腹が立つ。
悲しい。
楽しい。
人は時々、
感情を邪魔なもののように扱います。
怒ってはいけない。
悲しんではいけない。
弱音を吐いてはいけない。
楽しいことばかり考えてはいけない。
でも、
私はそうは思いません。
感情には、
必ず何かがあります。
嬉しかったなら、
そこに自分が大切にしているものがあるかもしれない。
怒ったなら、
守りたい価値観があったのかもしれない。
悲しかったなら、
それだけ大切だったものがあったのかもしれない。
楽しかったなら、
そこに自分の「好き」があるのかもしれない。
だから私は、
喜怒哀楽をごまかさないことは、
自分を知るために、とても大切だと思っています。
自己一致できる人は、
自分の心に素直です。
でも、
それは「好き勝手に生きる」という意味ではありません。
周りの意見を聞かないことでもありません。
第2話で書いたように、
本当に素直な人ほど、人の話を「聴く」ことができます。
学ぶことができます。
自分とは違う考え方を受け取ることができます。
その上で、
最後に自分へ問い返す。
「私は、どう思うのか。」
ここが大切なのだと思います。
人の意見を聴く。
社会を知る。
現実を見る。
学ぶ。
そのすべてを受け取った上で、
自分の心に戻る。
そして、
自分で選ぶ。
私は、
それが自己一致だと思っています。
でも、
これは簡単ではありません。
むしろ、
とても難しいことです。
私たちは、
人の目を気にします。
嫌われたくない。
失敗したくない。
期待を裏切りたくない。
周りと違うことをするのは怖い。
SNSを見れば、
誰かの成功や幸せが目に入る。
会社には会社の価値観がある。
家庭には家庭の価値観がある。
世の中には、
「普通はこうするものだ」
という空気があります。
そんな中で、
自分の喜怒哀楽に正直であり続ける。
自分が本当に望む人生を見つめ続ける。
周りの評価ではなく、
自分の心を基準に選ぶ。
これは、
簡単なことではありません。
だからこそ、覚悟が必要です。
自己一致するには、
覚悟がいる。
私はそう思っています。
自分の心に素直になる覚悟。
本当は望んでいないものを認める覚悟。
過去につくった前提を、一度疑ってみる覚悟。
周りと違っても、
自分が大切にしたいものを大切にする覚悟。
そして、
自分が選んだ人生を、
自分自身で歩いていく覚悟。
第1話で、
私はこう書きました。
覚悟とは、人生を懸けて叶えたい未来を決め、その未来のために学び続けること。
その未来を見つけるためには、
まず自分自身を知らなければいけない。
だから、
覚悟と自己一致は、
別々のものではないと思っています。
自分の心を知る。
理想を見つける。
覚悟を持つ。
学ぶ。
選ぶ。
また自分に問いかける。
人生は、
その繰り返しなのかもしれません。
私が目指している、
お金に縛られない人生。
それは、
お金をなくすことでも、
お金を無視することでもありません。
お金を理由に、
自分の心まで諦めなくていい人生。
「本当はこうしたい。」
その想いを、
最初からなかったことにしなくていい人生。
大切な人を大切にできる。
好きなことを好きだと言える。
挑戦したいときに挑戦できる。
そして、
自分が望む人生を、
自分の意思で選んでいける。
私は、
そんな人生を増やしたいと思っています。
そのために必要なのは、
外側の選択肢だけではありません。
自分の内側にあるものを知ること。
自分は何が好きなのか。
何を嫌だと感じるのか。
何に喜ぶのか。
何に怒るのか。
何に悲しむのか。
何を心から楽しめるのか。
その一つひとつを、
丁寧に見つめる。
そこから、
自分だけの人生が始まるのだと思います。
だから私は、
人生を豊かにしたいのであれば、
まず自分を見つめてほしいと思っています。
新しい何かを手に入れる前に、
一度、初心に帰ってみる。
昔から好きだったもの。
今でも心が動くもの。
本当は大切にしたかったもの。
そして、
これからどんな人生を歩みたいのか。
その答えは、
誰かの中にはありません。
自分の中にあります。
人生を豊かにする第一歩は、自分を知ることから始まる。
そして、
自分の喜怒哀楽に素直でいること。
私は、
そこから「自分の人生」は始まるのだと思っています。
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喜怒哀楽に、人は集まる。
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