本当の願いは、もっと身近なところに
田中さんの短冊が、深すぎた
笹の葉がサラサラと音を立てる頃の話。
その日に起きた小さな出来事を、漫画と一緒にお届けします。

田中さん、一枚目の短冊
「短冊に願い事を書いてみてください」
そうお願いすると、田中さん(仮名)は腕を組んで、しばし無言に。
そして真剣な顔でペンを執りました。
書かれていたのは、大きな文字で「世界平和」。
「わあ……壮大ですねぇ〜!スケールが大きいです!」
私がそう言うと、「どうかな?」と満足げな顔。
そして、二枚目の短冊
でも、話はそこで終わりませんでした。
「あと、これ」
差し出された二枚目の短冊には、「腰が治る」。
私が反応に困っていると、田中さんは腰をトントンと叩いて、こう言ったのです。
「世界が平和でも、腰が痛かったら意味ないからのう」
……反論できない。 いや、正しすぎて名言である。
並び立った、二枚の短冊
笑いながら、同時に、大事なことを教わった気がしました。
長く生きてきた人が書く「世界平和」。
それは、私たちが何気なく使う言葉とは、違う重みを持っているかもしれません。
そして「腰が治る」もまた、 本人にとっては同じくらい切実で、大事な願い。
平和って、遠いどこかの話だけじゃない。
今日よく眠れたこと、 痛まずに立ち上がれたこと、 自分の足で歩けたこと。
そういう小さな「平和」が、 全部の土台になっているんですよね。
笹の枝に並んだ二枚の短冊が、 幸せの本当の順番を教えてくれているようで、 しばらく眺めてしまいました。
みなさんは、何を書きましたか?
子どもの頃は、 「〜になりたい」「〜がほしい」なんて書いていたなぁ。
年を重ねるごとに、 願い事は短くなって、体に近くなっていく気がします。
壮大でもいい。ささやかでもいい。
真剣に書いた願い事は、全部が正解。
よかったらコメントやスキで、 あなたの「今年の短冊」も教えてくださいね。
みんなの願い事を読めたら、ちょっと幸せになれそうです。
気に入っていただけたら、フォローもしてもらえたら嬉しいです。

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