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アカハラ加害者の引退時期だからこそ書ける、ある女性研究者の体験談。

『日本の教育の終焉 アカデミックハラスメント ある女性研究者の手記と対話から』を読んだ。

AINOさんが、データから明らかになった真実を学会にて発表後、教授の助手から謝罪をするよう求められたことや、教授からホテルの部屋に呼ばれて「何か」をされたことなどの実体験は、読んでいて辛いものがある。

指導教官は、私は未熟でどうしようもないから、毎日必ず研究室に来る必要があると言うのだ、就職先に相談すると週2、3日なら何とかいけることがわかったから、そのようにさせてもらいたいと話したが、彼は一向に聞く耳を持たなかった。「毎日研究室に来られないのなら学位は出せない、退学しろ」というのが彼の命令だった。
退学?しかも、「単位取得の上、退学」と履歴書に描けないように、最後の単位取得は認められなかった。私はそのため、自動的にその研究室にいたことを抹殺されたような形となった。全くひどすぎる、悔しすぎる話だと思った。

AINO・井上孝代(2024)
『日本の教育の終焉 アカデミックハラスメント ある女性研究者の手記と対話から』50頁

アカハラ先生は、未熟だなんだともっともらしい理由を付けて院生を潰す。

もし仮に、AINOさんが毎日研究室に行っていたとしても、教授は「やはり君は未熟のままで成長が認められない」とか言って、結局は単位を認めなかったと思う。

アカハラ先生は、こういうことを平気でやる。これは、アカハラ先生を指導教員に持った人にしか分からない感覚だと思う。

教授の裁量権が、圧倒的に強いのが問題だ。教授の裁量権は、学位取得のために設けられた基準よりも強いため、教授のオリジナルルールがまかり通ってしまう。アカハラ先生は、絶対的な権力を使ってやりたい放題ですわ。

こういうアカハラは、恐ろしいことに、ハラスメント相談員に相談したところで「相談員には権限がない」と言われ、結果、教授の裁量権の範囲内にされてしまう。

いくら研究業績があったとしても「能力があるとは思えない」や「論文にオリジナリティがあるとは思えない」と教授に評価されれば、それで終わり。

私が在籍していた大学院では、研究業績基準を満たしていない院生でも、教授が「素晴らしい」と評価すれば、博士号が授与される。なんのために研究業績基準が設けられているのか、まったく意味が分からない。学位の不正取得にならないのが不思議。

これが、教授の裁量権。これが、リアル。


#読書記録 #アカデミックハラスメント #アカハラ #教授 #院生

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