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Silent Fragments #4

このページは、“#4” にあたる物語です。

これは、名前を呼びたくても呼べなかった誰かが、
心の中で祈るように残した欠片。

イラストと音楽に導かれるまま、
あなたの感覚で読み進めてみてください。

第4章:Light Through the Clouds – 神秘の光

― 信じられなかった、それでも ―


空はまだ高く
灯台の先から 街を照らしていた
けれど それは
かつて“祈り”と呼ばれた光ではなかった
 
風は重く
言葉を運ばなかった
信仰を語る者たちは消え
信じる理由も
語る術も忘れられていた
 
彼は塔の上に残っていた
誰もいないはずのこの場所に
自らの意思で
名を捨てることなく
信仰を捨てることもできず
ただ 答えのない問いと
向き合い続けていた
 
「信じていたんだ」
誰にも届かない声で そうつぶやいた
正しいと信じた
救えると信じた
でも
手にしたのは 崩れ落ちた都市と
救えなかった命だけだった
 
祈った
何度も
光を呼んだ
でも神は
一度も応えなかった
 
それでも やめられなかった
祈るという行為を
信じるという姿勢を
もしかしたら
それは神のためじゃなく
“誰かの希望を 捨てたくなかっただけ”
だったのかもしれない
 
灯台の祈りの台に
小さな光が灯っていた
誰が残したかもわからない詩
風にさらされ
文字は滲んでいたけれど
消えた光の向こうに
声があれば それでいい
その一節だけが 読めた
 
彼は目を閉じ
声を持たない祈りをひとつだけ
心の奥に灯した
 
「誰かに 届けばいい」
 
それは 音にもならなかった
けれどその祈りは
遥か遠く 時を越えて
“誰かの始まり”を
静かに導くことになる




🌱物語はこのまま第5章へと続いていきます

この世界が、あなたの想像で広がっていくことを願っています。

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