見出し画像

【東京/立川】エミリーフローゲモーニング2025年秋:実りで感じるプロヴァンス


食欲の秋がやってきました。
2025年10月から「エミリーフローゲ」のモーニングも秋仕様に。
最初の抽選では漏れてしまいましたが、なんとか滑り込むことができホッ。
実りを感じるメニューで穏やかなプロヴァンスの秋が表現されています。

まどろむような季節の移ろいを堪能してきましたのでご紹介いたします!



目まぐるしかった夏、静かな秋の景色

今までとはガラッと様子を変え、より手の込んだボリュームのある料理がラインナップ。
フランスの秋といったらの食材がふんだんに使われていて、パティシエが本場からそのまま持ってきたようなメニューが並びます。

パティシエがフランスへ修行に行ったのは夏のこと。
フランスはバカンスの時期で目が回るほど忙しく、気がついたら秋になっていたとか。
10月になると人気がさっと引き、いつもの静かなフランスの景色に。
想像していたものとのギャップに心が追いつかないながらも真剣に向き合った夏、そして秋。
このモーニングをやろうと決めたのもちょうど1年前の秋だったそうです。
想い巡る季節、私も秋をじっくりと味わいます。

⚫︎季節のクラフティ(ナガノパープル)

ワインの生産地でもあるプロヴァンスでは、秋になるとぶどうがたくさん収穫されます。
日本もちょうど秋のぶどうがおいしい時期!
この日は「ナガノパープル」でした。
外側はザクザクと香ばしいタルト生地。
皮ごと焼き込んでいるため、噛むと満天の果汁があふれ出します。
中からぶどうがひと粒まるごと出てきてびっくり!
生地はほろっと口溶けて、華やかなぶどうの香りが余韻を残します。

伝統的で革新的、シンプルがゆえに衝撃的

⚫︎焼きトマトのプロヴァンス風

ややかためのトマトに焼き目をつけ、オリーブオイルで炒めたパン粉を乗せたシンプルな一皿。
パン粉はタイムなどのハーブとガーリックを混ぜ香り豊かに仕上げています。
後乗せすることでサクサクが持続し、じゅわっとくるトマトとのコントラストがとても楽しいです。
爽やかな酸味と香ばしさがアクセントになった新しいトマトとの出会いでした。
厚切りのトマトにパン粉をかけるって斬新だけど、こんなにもおしゃれな味になるなんて!

「プロヴァンス風ってどういう意味?」という疑問を持たれることも多いですが、プロヴァンスの伝統的な料理(料理方法)を指すみたいですね。
オリーブオイル・ハーブ・にんにくが決め手のようです。

パティシエの腕が鳴るパイ料理に胸が高鳴る!

⚫︎炙りベーコンときのこのポットパイ

今回のメインは、ポルチーニ香るクリームシチューが入ったポットパイ。
絶妙なタイミングで焼き上げているので、アッツアツです!

スプーンを入れる瞬間ってドキドキします…
パイを崩すように、エイ!と真ん中から行きました。
隙間から白く立ちのぼる湯気に乗り、ポルチーニの芳醇な香りが漂いはじめます。

秋といったらやはり「きのこ」!
ポルチーニ茸はイタリアの代表的なきのことしても有名ですが、フランスでは「セップ茸」と呼ばれ現地でも収穫されているのだそう。
料理に使うと濃厚な香りで一気に高級感が出ますよね。
これをシチューにしてポットパイに…朝からこんな贅沢をしてしまっていいのでしょうか…(と言いつつ顔はニヤニヤ)

とろりと濃厚なクリームシチュー。
具材は玉ねぎ、ベーコン、きのこと、甘味や旨味が溶け出す必要十分な食材。
香り高いポルチーニが鼻腔を魅了し、熱さを忘れて口に運んでしまいます。
落としたパイ生地と絡むことでバターの風味がプラスされてリッチなひと口に。

縁の部分は手で取りシチューをつけながら食べるのもオススメ、とのことで遠慮なく…

ミルフィーユを同じ生地で作られたパイはとても軽やかで、シチューを吸った部分の噛みごたえと塩気に心を奪われます。
こうやって好きなように楽しく食べさせてくれるのも嬉しいポイント!
出てきた時はサイズに驚きましたが、重すぎない味のバランスと食感でペロリでした。

栗の街から届いた秋の味覚

⚫︎ホットコーヒー

さて、メインディッシュのあとはメインデザート!
ドリンクはコーヒーにしました。

今回のデザートは「モンブラン」。
なんと、貴重な「コロブリエール産」の栗を使用!
プロヴァンス地方のコロブリエールは「栗祭り」が行われるほど栗で有名な小さな村。
パティシエが修行時代に連れて行ってもらった思い出の場所だそうです。
日本には滅多に出回らない栗なので、現地で修行をされてきたパティシエの努力が身を結んだ一皿であります。

お皿には土台となるクレームシャンティイとムラング。
そして搾りたてのマロンクリーム。
マロンクリームはショーケースに入っていると硬くなってしまうので、作りたてのやわらかいクリームはモーニングだけの特別な味わいです。

苦悩する修行時代、定休日の水曜日は日本と電話ができる唯一の日だったそう。
山の中腹にある村で住み込みで働いていたパティシエにとって一番の安らぎだったと言います。
「一分一秒を大事に使っていた」その時の大切な気持ちが込められた、このモーニングでしか体験できない、一分一秒に込められたフレッシュな味わいを噛み締めます。

粉糖をまとったモンブランにオレンジを添えて…

⚫︎モンブラン コロブリエール

オレンジが差し色になって栗の色が際立ちます。
美しくも気取らない落ち着いた佇まいにうっとりとしてしまいますが、
ムラングが水分を吸ってしまう前にいただきます。

栗の豊かな風味と繊細な甘さが上品。
シャクシャクとしたムラングの食感が栗の存在を鮮やかにします。
シャンティイはマロンクリームとムラングを一つにするつなぎ役。
オレンジの明るさが印象を深めます。
トッピングのオレンジは、現地で食べた「栗とオレンジのアイスクリーム」をイメージ。
想像しただけでもワクワクする「栗祭り」、私も行ってみたくなりました!

プロヴァンス伝統のクリスマス、小さな贈り物

私が来店したのは11月でしたが、パティスリーはもうクリスマスの準備。
プロヴァンスではクリスマスに13種類のデザートを食べる「トレーズ・デセール」という習慣があります。
“13”はキリストの「最後の晩餐」にちなんだもの。
その中身は地域によって異なりますが、「コンフィズリー」と呼ばれる砂糖菓子が並ぶそうです。

モーニングの最後にパティシエサンタから素敵な「コンフィズリー」をいただきました。
「お店で表現できないものをお土産に」との気持ちがあたたかいです。
もちろん非売品。
おうちに持ち帰ってコーヒーブレイク。

ウエハースにサンドされたヌガー。
私、ヌガー大好きなんです…!

以前、とある喫茶店のマスターから「甘いはね、幸せなんだよ」と教えてもらいました。
昔はコーヒーに砂糖やミルクを入れるのがとても贅沢なことだったと。
その言葉は私の中に強く残っていて、お腹を満たすだけではない心の満足感を味わえる幸せを大切にしていきたいなと思っています。

秋のモーニングも心がぽかぽかやさしくなれる内容でした♪

2026年1月からは冬仕様のモーニングです。
ばっちり予約しましたので、またご紹介します!

Emilie Floge(エミリーフローゲ)

東京都立川市曙町2-5-1
営業時間 ショップ:10:00~20:00
     サロン:10:00~19:00(L.O 18:30)
https://www.instagram.com/emiliefloge.1980/

過去のモーニングレポ

●2025年4月

●ウェブマガジン<CAKE.TOKYO>

●2025年8月:夏のモーニング