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“腹を割って”ドラマ感想文を書いてみた|ラスト目前の『ダメマネ!』に学ぶ

タイトルの冒頭から使ったワードだけに、念のため「腹を割る」について調べました。

腹を割る(はらをわる)
本心を打ち明ける。隠さずに心の中をさらけ出す
何事も隠さず、すべてをさらけ出すこと。本心を打ち明ける。何事も腹を割って話してくれる人でないと頼りにならない。

『コトバンク「腹を割る」』より


わたしはまだ「こたつ記事」という言葉が広く認知される前からこたつ記事ライターをやっていました。主にエンタメ記事を担当していたのでテレビやラジオなどの情報をもとに書いていたのです。

当時はSNSにおける誹謗中傷が今よりひどく、大手ニュースサイトもコメント欄を大開放していたから大いに炎上したものです。なかには腹も立つけど「うまいこと言うなぁ」と思わず唸ちゃうコメントもありました。忘れもしないのが「出た。テレビ見ただけ感想文」です。

もうニュースサイトの記事を書く仕事はやっていませんが、今でも「こたつ記事」や「ドラマ感想文」というワードを見るとそんな経験が蘇ります。

先日note公式が『あなたの好きなコンテンツについて、noteで語ってみませんか?』と呼びかけたので興味を持ったところ、対象のお題一覧に「ドラマ感想文」を発見。その瞬間にビビッときました「書きたいし、書ける。今ならドラマ感想文を書ける。『ダメマネ!』が書けと言っている」と。


日曜ドラマ『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(日本テレビ系)がいよいよ最終回を迎えます。ラスト前の9話は大団円に向け「エネルギー満タンね」オッケー!ていう感じで見応えがありました。

ここでは第9話をもとに、わたし目線の“感動ポイント”を解説したいと思います。その前にまずは最低限押さえて置きたい役柄と状況についておさらいしておきましょう。

※田中泰延さんは「基本的ネタバレ権は保障されている」と考えているそう。わたしも「ネタバレ」に対して憤る風潮を一歩離れて眺めているタイプです。

なぜ人は映画の筋を全部言うと怒るのでしょうか。「フォアグラをソテーしてあって、トリュフが散らしてあって、最後にフランボワーズのソースで仕上げてあった」と伝えたところで「もう食べた気になったじゃないか!」と怒る人は誰もいません。食べ物ならよいが、映画ではよくない、日本国憲法を読み返してみましたが、そんなことはどこにも書いていないので、基本的ネタバレ権は保障されていると私は考えています。

『田中泰延「街角のクリエイティブ」』より


とは言え「ネタバレ」中心に書いてしまうと「テレビ見ただけ感想文」から進歩がありません。本編はできるだけ視点を変えて書きたいと思います。


『ダメマネ!』のおさらい。

TOYOプロダクション芸能4部の新人マネージャー・隅田川道子(川栄李奈)。実は元天才子役の神田川美和だった。

芸能4部は売れないタレントの溜まり場みたいなところだが、隅田川は先輩マネージャー・木村三太(千葉雄大)の尻を叩きながら奮闘する。

芸能3部と芸能4部の統括部長・犀川真一郎(安田顕)は子役・神田川美和をよく知る人物だ。隅田川は彼が書いたシナリオを頼りに難題を乗り越えていく。

芸能1部のスーパースター・真田祐士(山田涼介)は子役時代、神田川美和に助けられた。それ以来、美和のことを慕っていたので隅田川が実は神田川美和だとすぐ気づいた。

芸能1部と2部の統括部長・川島玲子(吉瀬美智子)は子役時代から真田祐士を育ててきた“同士”のような間柄だ。真田と美和が週刊誌にスクープされてしまい、犀川や美和への反感がますます強くなった。

朝倉紫乃(寺島しのぶ)は美和が子役のときから憧れていた大女優。しかし現役を引退して田舎で静かに暮らしている。


第9話の“感動ポイント”

神田川美和はオオサンショウウオ事件で子役を引退。時を同じくして朝倉紫乃も芸能界から引退宣言しました。美和がTOYOプロのマネージャーになった本当の目的は、何とかして朝倉紫乃を復帰させることなのです。9話では「紫乃さんの舞台をまた見たい」という想いが溢れました。

名女優・紫乃はかつての天才子役・美和を久々に見て「あなた。相変わらずね」と呆れたようにぼやくばかり。しかし、話を聞いてもらえないと諦めた美和は、涙ぐみながら「私の心からの思いだけ伝えさせてください」と“腹を割って”話したのです。

「紫乃さん。私はあなたから数え切れないほどの勇気をもらいました」「ぶっちゃけTOYOプロとか公演とかどうだっていい。もう一度、あなたの舞台を見せてください」

美和の訴えに対して、ほんの少しずつだけど耳を傾けていく紫乃。

「悪くないんじゃない。あなたに足りなかったものはそれだよ。ちゃんと届いたから、あなたの心」

そう告げると、立ち尽くす美和を置いて部屋を出て行きました。

シナリオを完璧に再現する天才的な演技で難局を乗り越えてきた神田川美和が、自分の心からの思いを言葉にした瞬間。憧れの名女優・朝倉紫乃にようやく認めてもらえたのです。

ドラマや小説などで「腹を割って話そう」というフレーズをしばしば見聞きします。しかし、本当に腹を割ることがどれほど難しいことなのか、自分は「本音で話している」つもりでも「心の中をさらけだす」ことができるのか。話した相手が「あなたの心、届いたから」と感じてくれたかどうかがその目安となりそうですね。

ストーリー的には美和と紫乃のやりとりが“感動ポイント”と言えるでしょう。実はもう一つ、朝倉紫乃を演じた寺島しのぶの名演技に感動しました。美和の心からの告白を聞く前と、聞いている間、そして聞き終わるとき。彼女はセリフがないにもかかわらず、表情と細かい仕草で気持ちの変化を演じたのです。名女優役にふさわしい名女優。満を持して登場したキャスティングに応える名演技に舌を巻きました。


ここも見どころ「吉瀬美智子 vs. 川栄李奈」

芸能1部のスーパースター“サナディーン”こと真田祐士があろうことか芸能4部の新人マネージャー・神田川美和とのデート現場をスクープされ、しかも美和の影響で自分のもとから離れていこうとしている。川島玲子にとって神田川美和は憎むべき存在となったわけです。

カフェで話し合うはずが、初めは口げんかばかり。ところが二人にとって「朝倉紫乃は憧れの女優」という共通点が発覚。

舞台『愛おしい子』に紫乃が出演して復帰すればこれほど嬉しいことはない。という意見で意気投合します。

美和「めっちゃいいじゃないですかぁ!」

玲子「よくこんなアイデア思いつくわねぇ!」

美和「あんたがレール敷いてくれたんでしょうがっ!」

玲子「あんたもやるじゃないの。若いのにすごいじゃん」

美和「あんたがすごいんだよっ」

ケンカ口調でじわじわと距離感を縮めていく感じが絶妙。

一緒に見ていたわたしの妻が「ふふ」と笑いましたからね。

ちなみに妻は朝ドラ『あんぱん』の大ファンでして、『ダメマネ!』にはあまり興味なさそう。それが初めて笑ったのです。

脚本もさることながら、それを演じきる吉瀬美智子と川栄李奈のすごさよ。このシーンもお笑いタッチではありますが「腹を割って話す」ことで心が通じ合う一例ではないでしょうか。


まとめ

こうやって書き上げてみたら「テレビ見ただけ感想文」の域を出ていないような。でもそりゃそうだよね!「ドラマ感想文」だもん!

「こたつ記事」だろうが「テレビ見ただけ感想文」だろうが「腹を割って」書けば、きっと届く人がいるはずだ。そう『ダメマネ!』に教わった思いです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。本編は終わりますが、関連動画・画像を紹介しておきますので、よろしければお楽しみください。

【関連動画・画像】

・左下は朝倉紫乃(寺島しのぶ)、右下は川島玲子(吉瀬美智子)。


・“サナディーン”こと真田祐士(山田涼介)と神田川美和(川栄李奈)の舞台裏映像。


・吉瀬美智子が出演している福岡ローカルのバラエティ番組より


・『ダメマネ!』最終回予告動画。


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小説投稿サイト「Tales」に連載中です。
ここは、腹を割ってお伝えします。「創作大賞2025」応募作品なのでどうか読んでちょうだい😆🙏 なんといまだにコメントゼロ。この際、批判でもいいから(誹謗中傷にならない程度ね)コメントください。


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