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早くすっきりしたいのに、解決しないことばかり増えていく。

先日、福山雅治さんのラジオを聞いていたとき、
「解決しないことが増える」という言葉が、ふいに耳に残った。

聞き流せなかった。

その瞬間、少しだけ手が止まった。
ああ、そうか。
私はずっと、逆だと思っていた。

年を重ねれば、もっと落ち着く。
経験を積めば、もっと迷わなくなる。
ひとつずつ片づけていけば、いつかすっきりした場所にたどり着ける。

そんなふうに、どこかで思っていた。

いつも読んでくださり、ありがとうございます。
スキやコメント、フォロー、マガジン追加も、ひとつひとつ嬉しく受け取っています。

今日は、「解決しないことを、どう持つか」について考えてみます。

解決しないことを、“解決すべきもの”として扱っていた

私は、解決しないことを、
ずっと“解決すべきもの”として扱っていたのかもしれない。

解決するのが当たり前。
片づけるのが当たり前。
答えを出すのが当たり前。

だから、解決しないものがあると、
心の中ではずっと“解決待ち”になっていた。

未完了。
未処理。
保留中。

まるで、終わっていないタスクが残っているみたいに。

問題がある。
気がかりがある。
不安がある。
答えが出ていない。

そうすると、心の中でずっと赤い通知がついているような感じがする。

早く消したい。
早く片づけたい。
早くすっきりしたい。

解決していないものがあると、
自分がまだちゃんとできていないような気がしていた。

たぶん私は、悩みや不安までタスクみたいに扱っていたのだと思う。

「折り合いをつける」でも、少し違った

これまで私は、こういうことを「折り合いをつける」と考えていた。

解決できないことがある。
思い通りにならないことがある。
だから、どこかで折り合いをつける。

その言葉も、間違ってはいないと思う。

でも今回、少し違う感覚があった。

折り合いをつける、という言葉には、
どこかで納得する感じがある。

受け入れる。
消化する。
意味づける。
自分の中で、うまく収める。

でも、解決しないことの中には、
そんなにきれいに消化できないものもある。

納得できない。
なかったことにもできない。
かといって、今すぐどうにかできるわけでもない。

そういうものを、無理やり自分の中で整えようとすると、
かえって苦しくなることがある。

「もう納得しなきゃ」
「受け入れなきゃ」
「ちゃんと意味を見つけなきゃ」

そうやって、自分の中をこじ開けるような感じになる。

でも、今の私にしっくりくるのは、
折り合いをつけることよりも、持ち方を変えることだった。

問題は問題としてある。でも、全部を明け渡さない

持ち方を変える、というのは、
問題をなかったことにすることではない。

解決していないことを、
「もう気にしなくていい」と軽く扱うことでもない。

問題は、問題としてある。

気になるものは気になる。
不安なものは不安。
痛いものは、やっぱり痛い。

でも、それを人生の真ん中に置きっぱなしにしない。

解決していないことがあるからといって、
自分の生活の全部を止めなくてもいい。

ここが、私には新鮮だった。

解決しないことがあるままでも、
今日のごはんを食べていい。

笑っていい。
仕事をしていい。
眠っていい。
好きなことをしていい。

問題が残っていることと、
自分の生活を止めることは、同じじゃない。

考えてみれば、年を重ねるほど、
解決しないことは増えていくのかもしれない。

家族のこと。
仕事のこと。
人間関係のこと。
体のこと。
これからのこと。
過去のこと。

白黒つければ終わる話ばかりではない。

誰かを悪者にすれば済むわけでもない。
正しさだけで割り切れるわけでもない。
答えを出したからといって、すぐに心が晴れるわけでもない。

そういうものが、少しずつ増えていく。

それは、自分が弱いからではなくて、
人生には、解決しないまま残るものもあるのだと、
少しずつわかっていく過程なのかもしれない。

解決できない自分を、責めなくていい

解決しないことがあると、
私はどこかで、自分を責めていた。

まだ迷っている自分。
まだ気にしている自分。
まだ答えを出せない自分。

ちゃんとできていないような気がしていた。

でも、全部を解決できることだけが、
ちゃんとしていることではないのだと思う。

解決できることは、解決する。
動けることは、動く。
考える必要があることは、考える。

今すぐ解決できないものに気づいたら、
「これは今、解決するものなのか」
「それとも、しばらく持ち方を変えるものなのか」
一度だけ分けてみる。

それだけでも、少し呼吸が戻る気がする。

今すぐ解決できないものまで、
ずっと“解決待ち”のタスクとして背負い続けなくてもいい。

保留にする。
横に置く。
少し距離を取る。
今日の自分が持てる大きさに、持ち替える。

それも、ひとつの扱い方なのだと思う。

解決しないことを、無理にきれいにしなくていい。
解決しないことがある自分を、未完成扱いしなくていい。

問題は問題としてある。

でも私は、その問題だけでできているわけではない。

解決しないものを抱えたままでも、
今日を生きていい。

たぶん、そうやって少しずつ、
自分を取り戻していくのだと思う。

もしどこかひとつでも引っかかったら、スキだけ置いていってもらえると嬉しいです。
また読みたいと思っていただけたら、フォローもぜひ。

▼合わせて読みたい

今回の記事では、
解決しないことを“解決すべきもの”として抱えていたのかもしれない、
という話を書きました。

未完了。
未処理。
保留中。

心の中にずっと赤い通知がついているようで、
早く片づけなきゃ、早くすっきりしなきゃ、と焦ってしまう。

似たところで、
迷ったときに「どうしたらいい?」と外に答えを探しに行くことがあります。

誰かに正解を出してもらえたら安心できる。
でもその前に、自分の中の「どうしたい」を置き去りにしていなかったか。

正解を探す前に、自分の感覚へ戻ることについて書いた記事です。

「どうしたらいい?」と聞く前に、私は自分の答えを手放していたのかもしれない。

もうひとつは、
自分が持ちすぎていた荷物を、元の場所に戻す話です。

問題が残っていることと、
自分の生活を止めることは同じじゃない。

同じように、
相手の不安や不満があることと、
それを全部こちらで処理することも同じではないのかもしれません。

持ちすぎていたものを、少しずつ戻していく。
その揺れについて書いた記事です。

受け取るのをやめたら、なぜか責められた気がした。

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◆ マガジン掲載お礼
記事をご紹介いただいたマガジンを、気づいたものから掲載しています。
見つけるたびに、嬉しく受け取っています。





ご紹介くださり、ありがとうございました。
これからも、置いてよかったと思っていただける記事を、ひとつずつ書いていきます。

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