ぬま大学 第11期説明会|自己成長の実感をぬま大生OB・OGから伺いながら「ぬま大学」の魅力を知る
『ひよこが卵を産むまで半年程度かかるが、昨今の卵の価格高騰が沈静化するまでには1年半程度の期間がかかると見られる』
宮城県気仙沼市南町の「中国料理 福建楼」で夕飯を取っているときだ。少し先に置かれているテレビからそんな声が聞こえた。テーブルの上に目を落とすと、奇しくも卵が多く使われた炒飯とスープがある。卵が貴重な存在になっているこの瞬間、筆者は貴重な食事の機会を持っているのかもしれない。なんとなしにそんな思いに浸った。

卵の価格が高騰しているのは、需要に対して供給が難しくなっているためだ。その背景には、鳥インフルエンザや燃料価格等の物価が上がっていることが挙げられるとされる。物価の優等生とまで呼ばれていた卵だが、激動の物価変動の前に、優等生で居続けるのは不可能だったようだ。
環境が大きく変わる中で、変わらずにいるのは難しい。それは何であれそうだ。それは筆者たち人間にしたところでそうである。たとえば仕事の面では、VUCA時代などと盛んにまくし立てられ、目まぐるしく変わる予測困難な状況への適応を求められ、常に学び、行動し続ける人材になるよう求められている。
多くの企業や組織では、VUCA時代を生き抜く人材を育成するため様々な施策やリスキリングの機会を提供している。企業や組織だけではない。地域もそうだ。少子高齢化や人口減少、衰退の波にさらされる中、地域の持続可能性を高めるべく、自治体を中心にして多くの地域が住民に学びの機会を提供している。気仙沼市で展開している「ぬま大学」もある種その一つと言える。
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「ぬま大学」経験者を通じて「ぬま大学」の魅力を知る説明会
2025年4月18日の夜、気仙沼市の内湾エリアを彩る光の一つ、スクエアシップで「ぬま大学 第11期説明会」が開催された。このイベントは、気仙沼市が10年にわたって続けてきた人材育成事業の11年目の受講生を募集するためのイベントである。
企画運営を担当する合同会社colereと昨年ぬま大学を受講したOB、受講生を支えたコーディネーターによる「ぬま大学」の説明と体験談を語り合うトークセッション、そして参加者同士で行うワークショップにより、「ぬま大学」を目と耳と体で知る機会である。

「ぬま大学 第11期説明会」は、「ぬま大学」の説明やぬま大生のその後について話された。ぬま大生のその後の取り組みについては、第10期生が現在取り組んでいる古民家を活用した活動「ヒビノクラシ」などについて話されている。
説明後のトークセッションでは、第10期生の2人、コーディネーターが、「ぬま大学」に応募したきっかけや「ぬま大学」で半年間過ごして感じたこと、自身に起きた変化、心に残ったエピソードについて話されている。
今回登壇した2名は、職場である市役所や鶴亀食堂を運営する歓迎プロデュース社での取り組みなど、「ぬま大学」のその後に経験が生きている点についても話している。
また、コーディネーターとしてどのようなスタンスで伴走したか、伴走してみて感じたことは何かなど、具体的なエピソードも踏まえた濃い内容が語られた。
「ぬま大学」は、受講生の『やりたい』を半年間かけて実現していく主体的な取り組みを通じた学びの機会である。だから応募にあたって、『やりたい』を見つけていないとダメだと思われるかもしれない。
しかしながら、実際に昨年体験した二人の話からは、それほど確固たるものがなければならないわけでないことが伝えられている。参加は気軽で良い。そのことが、体験談を通じて伝わってきたのが印象的であった。
また、半年間の講義の中で、『やりたい』が変わっていく様子が具体的なエピソードとともに伝えられており、この日「ぬま大学」に興味を持って参加してくださった方々にとって、「ぬま大学」に参加する心理的なハードルを下げられたのでないかと感じられる。
参加の動機として、気仙沼市内の方々との繋がりを増やしたいといった想いが語られた点は、気仙沼市に移住してきた方や滞在している方、これから気仙沼市との関わりを増やしていきたい方にとって、励ましになったのではなかろうか。
トークセッションの後には、参加者と「ぬま大学」OB・OGが4~5人ほど集まり、3つのテーマについて話し合う時間となった。気仙沼市を題材にしたテーマに併せて、お互いが今行っていることや今後やりたいことなどを楽しく語り合いながら相互理解を深める。まさに「ぬま大学」の講義の一端を体験しているような、対話の生まれる時間であった。
「ぬま大学」は、気仙沼市及び気仙沼市で活動している人々と関わりながら、自分自身との対話を重ねる機会である。起業塾や創業塾とは異なり、あくまで自分の内面を深掘る時間であり、自己成長のきっかけになる機会だ。
自分の中にもやもやしたものを抱えている人、何かやってみたいけど自分一人ではどうして良いか分からない人、気仙沼市の知らない一面を見たい人など、ぜひ気軽に応募して欲しい。
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