地方だからこそのまちづくりを知る|気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会
まちづくりと住民の距離が近いのは、昨今の地方ならではの魅力かもしれない。そんな話を書いてからおよそ一年の月日が経とうとしている。
昨今は官民共同でまちづくりを行うケースが全国的に増えており、東京だろうと地方だろうと、民間がまちづくりに参画するケースは多い。というより、恐らく行政のみでまちづくりを行うケースはあまり無いように思われる。
一方で、東京等の大都市圏になればなるほど、まちづくりの文脈で行われる事業は大規模になりがちで、民間が参画できるとはいえ、相応の規模の企業や何らかの専門性、あるいは実績を持った人々が中心となり、誰もが参画できるとは言い難い(規模によってはそうでもない)。
まして一市民たる個人がプレーヤーとしてまちづくりの意思決定に携われる機会となると極めて少ないと思われる。特に若い人であればあるほど、そうした機会を得られる可能性は低くなりがちである。しかしながら、地方の場合はそうではない。
少子高齢化が進み、次代への継承が大きな課題になる地方において、若い人の力は貴重なものであると同時に、地域の持続可能性を考える上で、地続きの未来を生み出す立場にある若い人々は、まちの将来像を考える必要性に迫られた当事者でもある。
何より、次代を担う若い人々が未来のための意思決定をしていかなければ、まちそのものが消滅しかねない。今在る流れのまにまに成長や発展を描ける大都市圏とは事情が異なり、一人一人がプレイヤーとしてまちづくりをしていかなければ、住む場所が消える可能性が生じる。まちづくりに”関われる”と”関わっていく必要がある”が同居しているのが地方である。
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「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」で地方ならではのまちづくりのダイナミズムを感じる
2025年6月7日。宮城県気仙沼市で「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」が開催された。筆者のnoteで、本プロジェクトに関するイベントを度々取り上げてきたが、今回はその総括を報告する回である。なお、「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム」については、以下公式ウェブサイトを参照して欲しい。
「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」は、大きく分けて『プロジェクト報告』『クロストーク』の二部構成となっており、終了後に参加者などで懇親会が行われた。
市長挨拶
関係者紹介
気仙沼まちなかエリアPJの背景と経緯
エリアPFでの活動概要について
エリアPF各プロジェクト活動報告
『プロジェクト報告』は、上記の流れで行われており、『エリアPF』各プロジェクト活動報告では、以下11の活動について報告が行われている。
風待ち広場
ないわん広場
神明崎
ないわん朝市
エリアリノベーション
交通モビリティ
体験アクティビティ
水上アクティビティ
市役所跡地
情報発信
夜間景観
以前記録した神明崎ふくふくやHAMACHIDORI GALLERYといった存在もこうしたプロジェクトの中から生まれてきたものである。「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム」の話を聴く中で印象的だったのは、”次世代のまちを担う民間主体が、自らのまちを構想し、官民一体で動いていくムーブメント”である。
実際、神明崎ふくふくやHAMACHIDORI GALLERYといった存在も次世代のまちを担う民間主体による動きであるし、4年にわたって毎月開催されているないわん朝市もそうである。
行政が主体となって始めたものでなく、行政がまちづくりのために指示して始まったものでもない。一人一人のプレイヤーが主体的にまちづくりに関わる中で生まれたものである。
そして、そうした一人一人のプレイヤーの動きがムーブメントとなり、まちづくりを構成する様々な動きが起こり、また様々なプロジェクトや事業、景観(まちなみ)などが形作られている。
一人一人の人間の動きがこれほどまでにまちづくりに大きな影響を与えられるのは地方ならではあるし、また気仙沼市ならではの良さであるように感じられた。
市役所移転に伴う市役所跡地の在り方を官民連携で行っていこうという動きの中で、当時の都市計画課の方が、地元のプレイヤー、それも時代を担う若手を中心に30名以上の人々を集めて始めたエピソードもまた気仙沼市ならではの魅力を感じられる。
そこからまちづくりにかかわる人々がどんどん増え、呼応するようにまちの新しい姿が形作られていっているのだ。ある種、大都市圏では得難い個から始まるダイナミズムがここにある。こうしたダイナミズムを感じられた「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」は、非常に好い時間だった。



「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」の交流会パート:風待ち広場でバーベキュー



「気仙沼まちなかエリアプラットフォーム報告会&大交流会」の「報告会」部分の集合、風待ち広場でバーベキューを行っている。バーベキューでは、会の参加者だけでなく、地域の方々も参加し、思い思いに海産物や肉・野菜、歓談を楽しんだ。
この日、気仙沼市街からも多くの人々が訪れており、各々のまちについてや各々が日頃取り組んでいる活動などについて和やかに語らう時間となっている。普段、歓談することのない方々と何気ない会話を交わす時間はとても貴重で、改めてこういった時間の大切さを感じる機会となった。
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