現国・論理推論・番外/小論文の書き方を小論文で伝える
小論文の書き方を、小論文で表現したいと思います。
1、とにかくわかりやすく
小論文の書き方のコツは、「とにかくわかりやすく書くこと」である。
以下、その理由と、わかりやすく書くための具体的手法を述べる。
2、理由
なぜ「とにかくわかりやすく書くこと」が重要なのか。その理由は2つある。
1つは、採点者にはそのほうが好ましいこと。もう1つは、他人とのコミュニケーション自体が非常に困難なこと、である。以下説明する。
2(1)採点者の立場を考えよう
そもそも、我々が好きでもない小論文を書かなければならない理由は、なにか?
高得点を取り試験に受かるためである。
そうである以上、点数をつける採点者の立場を考えないといけない。
採点者は、何百通、場合によっては何千通もの論文を読み、一つ一つ、正確に採点しなければならない。もちろん期限も決められている。
多大な精神的負担である。
そんなさなかに「わかりにくい」論文が出てきたら、その時点で採点者の感情はマイナスになり、精神的な負担がさらに増してしまうのだ。
採点者が読んでいて「ん?これ理由と結論とが整合してないのでは?もう一回見直さないと、、、」とか「結局なにが言いたいのか?」と感じさせてしまったら、その時点で大幅なマイナスの印象なのだ。
実際私は昔、小論文ではないが文章を採点する仕事もしていた。
同じ仕事を初めてする同僚が「頭がおかしくなりそう」とつぶやいたのを、いまも覚えている。
脳が疲労している最中に「わかりやすい」文章の答案にあたると、「救われた」ような気持ちになったものだ。
2(2)他人への伝言は難しい
もうひとつ「わかりやすく」小論文を書かないといけない理由は、「そもそも他人に正確に伝えるのは困難である」ということがある。
何十年とつきあっている夫婦や家族、親友ですら、伝言や会話がうまく伝わらなかったり、下手すると逆の意味に受け取られてしまったこともある。
ましてや、小論文を書く相手と採点者とは赤の他人、たいていの小論文のテーマも、試験会場で突然与えられた特に興味もないテーマであろう。そして採点者は上記のように何百何千もの論文を締め切りまでに読み解き、採点しなければならない。
そうであれば、自分の考えを正しく伝えるためには、「とにかくわかりやすく書く」これしかないのである。
このことは、「自分は文章力ある・読解力ある」と自信がある人達こそ、気を付けてほしい。凝った文章やウィットに富んだ皮肉はいらないのだ。とにかくわかりやすく伝えることを、心掛けてほしい。
3、わかりやすくするための具体的手法
では、わかりやすくするためにはどうすればよいか。その具体的手法は、以下の二つである。
・結論を先に示す、・いまからなんの話をするのかを先に示す
結論を先に示したり、「いまからこの話をしますよ」と先に示したほうが、その前提で読めるので、わかりやすいのだ。
それが書かれていないと、最後まで読まない限り一体どの方向の話がされているのかわからない論文になってしまう。
だからこの記事も、最初に「とにかくわりやすく書くこと」とコツの結論を示し、また「その理由はこれとこれ」と、各項目の冒頭で示してきた。
以上です。
わかりやすかったでしょうか。
なお、こんな論を書いていますが、わたしはとことん読み込まないとわからない夏目漱石の小説が大好きで、答えの出ないわかりにくい話をあれこれこねまわしています。
受験や就職、資格に必要な小論文はさくっと片付けて、本当に自分が論じたいことを、とことん考えていきましょう。
