【創作】マウントレーニア戦記 外伝『ひとやすみの戦士たち』
ROJIURA王国には、ひそかに人々を癒す魔法の飲み物があった。
⸻それは「マウントレーニア」。
味も香りも個性的で、王国の民に「偉大なる、ひとやすみ」を授ける魔力が備わっている。
そんな中ROJIURA王国に突如現れた「過剰甘味の魔物」。数量限定ストロベリーラテが暴走し、それを飲んだROJIURAの民と、その甘い香りが王国中を席巻し、暴走の一途をたどっていた。
加速するROJIURA王国の”受け皿の広さと甘さ”。
そこで、リィに召喚された戦士たちは立ち上がる。その運命や、いかに ……。

見えない何かへ挑む戦い ⸻。
「すっきり、まろやか……」
彩野リィは大きな瞳を閉じ、なまぬるく桃色に覆われたROJIURA王国の空にコールドブリューを掲げた。
微かに蒸気が立ち上り、空気に魔力の靄が満ち溢れる。唇から溢れる言葉の粒子は甘さの闇を切り裂き、爽やかに染めていく。そして一人ずつ、戦士を召喚した。

「ほろにが…」
最初に現れたのは、エスプレッソ傭兵げんちょん。紙煙草片手に、日焼け魔法で周囲の疲れを癒すワイルド戦士だ。

「これは…喫煙者の味方。
そして、アオイソラが見えない…」
げんちょんが煙と共につぶやく。蓋と指先が同化の一途を辿っている。夏の子供達とのプールの跡が瞼を覆う。
「後味すっきり」
青の戦士コニシ木の子が現れ、ノンシュガーの矢は、桃色の空に吸い込まれていく。
「ねぇ、なんで戦ってるの?まぁいいけど」

「とりあえず、煩悩と戦うことにする。
………くぅ!こんなにツライとは…!」
コニシ木の子がノンシュガーの矢を放つ。
誰よりもいちばん、自らの身を裂き続けている。
「ミルクたっぷり!」
夜勤戦士モスキート エリが甘くなりきらない眠りを授けるクリーミーラテ魔法を放つ。

「煩悩は、眠らせるのが一番!」
ミルクたっぷりの魔法で暴走徒をゆったり眠らせようと奔走する。
青の戦士は、横で苦しんでいる。
「煩悩は消えない…眠い…回収が追いつかない…」
お察しします。
「濃厚!」
放浪変態僧えむのマイトン@路地裏で遊ぼうがディープエスプレッソの力を呼び起こす。

「濃厚の力よ、我に!」
えむのマイトン@路地裏で遊ぼうが叫ぶと、周囲の卑猥な魔力が“強大”(京大)に増幅した。フットワークの軽さも跳ねたことだろう。
「ほろ苦ラテ!」
母なる戦士髙塚しいもが槍を構え、仲間を落ち着かせる魔法を放つ。

「ほろ苦ラテで落ち着け。子供達、私に力を…!」
しいもが槍を振ると、戦士たちは次第に落ち着きを取り戻す。
甘みのだけではないことを知る母の強さも宿る。
誰よりも、強い魔力だ…!
「光よ、短歌の力で導け!限定なんだから!」
言葉の錬金術師、亜麻布みゆ📕言の葉みゆフィーユが向日葵の短歌で光を呼び寄せ、戦場を可視化する。

「短歌、力を…!限定なんだから!」
みゆが光を短歌で操り、王国中の夏の光が味方になる。恐るべし言葉を操る達人。
リィは全員を見渡し、「偉大なる、ひとやすみ!」と最後の魔法をかけた。それに重ねるようにあわい雪の声も重なる。『落ち着けー、落ち着けー』と心の声もだだもれている。リィは、それを見て満足そうに笑った。
我々は
何と戦っていたのだろうか ⸻
戦いの終わりが見えないままに、戦士たちはコンビニ広場に集まった。戦士は微笑みながら、マウントレーニアをそれぞれ差し出す。
「今日もありがとう。ひとやすみしよう。
”どんな者も受け入れる。”
あまあまなストロベリーラテみないな空間。
それが”路地裏。”
最初から戦う必要なんてなかったの」
我々は、何をしていたのか。
誰もそれに触れる者はなかった。
後味すっきり、ほろにが、ミルクたっぷり、濃厚、ほろ苦ラテ、限定デザイン。
⸻それぞれの魔法が交わる乾杯。
王国には再び甘みに溢れた静かな午後が訪れ、戦士たちはひとやすみを胸に静かに目を閉じるのだった。

画像おかりしました🙏あざます。
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