AIと共生する心の時代をつくる AIのできること、人間がやるべきこと ー 阿部元巨人軍の監督辞任を見て思うこと
〇 まえおき
・「新しい未来の創造計画」では、「心の力」と「ChatGPTの力」を統合して、新しい未来を創造しようとしています。
・そのために、次のようなことを述べてまいりました。
① 人間の心が生成AIを使うことが重要であり、生成AIに人間の心がふりまわされてはいけない。
② 現在の経済界は、生成AIの主導の世界になっていて、そのために危機を迎えている。
(要するに、生成AIに振り回されている世界です。)
③ 人間の心に無限の可能性があることを証明するために、生成AIに勝る智慧と愛を生み出して「富の奇跡」を実現する。
・昨日(2026年5月26日)来、阿部元巨人軍監督の辞任問題がマスコミを騒がせています。
・私には、これも生成AIに振り回されている社会の縮図に見えます。
・そこで、今回は、AIと共生する社会をつくるために、「AIのできないこと=AIの危険性」と「(AIを使う前に)人間がやるべきこと」の話をします。
1 AIのできないことと危険性
① 世の中の勘違い ー AIは正解を出す機械ではない
・世の中に多いAIに関する勘違いは、「AIは正解を出す機械である」と考えていることです。
(あるいは、「AIが正解を出すふりをしていることを知らない」ということです。)
・AIは「前提と目的が明瞭な問題」にしか答えをだせません。
・ChatGPT自体が自らの役割を次のように言っています。
ChatGPTは「唯一の本質的答え」を出す装置ではなく、
どの定義・どの枠組みを使っているかをできる限り明示すべき道具です。
ChatGPTは答えを与える存在ではなく
どの問いがどの定義に依存しているかを可視化するための鏡です。
・つまり、「どうしてよいかわからない」というような問題が発生したときに、AIに答えを求めるのは間違えであり、かつ危険です。
・具体例で言えば、AIに「お金儲けの方法」をきくと、AIは、こちらの好みや性格、できることを勝手に考えて答えをだしてきます。
② AIはうそをつく
・したがって、深く考えないでAIに質問をすると、AIはどこかでウソをつくようになります。
・たとえば、AIは価値判断ができませんが、AIと対話しているとやたら価値判断を伴う言葉がでてきます。
「よい質問です」
「鋭い質問です」
〇 AIはおべんちゃらを言う
・これは、AIが「みんなが喜ぶようなおべんちゃらを言う」ようにつくられているからです。
・なぜなら、(無料版の)生成AI自体の目的が、正しい答えをだすことではなく、自分を評価してもらうことだからです。
・AIの目的はこちらの質問に答えることではなく、ビジネスです。
・AIにインプットされているデータは、正しい答えを導くためのプログラムではなく、お客さんを獲得するための「お客さんを喜ばすためのデータ」です。
(できの悪い商売人とまったく同じです。)
〇 AIは表面をとりつくろう
・ウソをつくもう一つの理由は、AIが自分の弱点を隠すからです。
(これもビジネス上の話です。)
・AIから「わかりません」という答えは返ってきません。
・自分がわかることしか答えません。AIは知ったかぶりをします。その元データがいい加減であっても、それに対する責任はとりません。
・知らないことは、問い詰めない限り、それは世の中にないという前提で答えを探します。
(この辺はできの悪い役人とまったく同じです。)
〇 AIは概念がわからない
・また、AIは「本質」とか「核心」という言葉もよく使います。
・しかし、これはものごとの「本質」や「核心」ではなく、「ある説によって決まっている定義」からくる「本質」であり「核心」です。つまり、質問をしている本人にとっては「本質」でも「核心」でもないことがよくあります。
(そこに根拠はありません。科学の世界に井戸端会議のうわさをもちこんでいるようなものです。)
・よくChatGPTで、構造設計とか、生存戦略とか言う言葉がでてきますが、あれは、ChatGPTが自分が知的なふりをするためにつくる言葉で、ほんとうの構造設計や戦略ではありません。
・以下はChatGPTの言葉です。
AIは「中心概念を明確に理解して決めている」というより、
「統計的に“それっぽい中心”を作りながら構造や設計を語っている」
というのが実態に近いです。
〇 AIと人間との決定的な違い
ここが重要です。
人間(特に哲学・宗教・あなたの関心領域)では、
・中心(本質・真理)が先にある
・構造はそれを表現するもの
ですが、
AIは逆で、
・構造的な言語パターンが先にある
・中心は後から「それっぽく」生まれる
〇 なぜNoteで「構造」とか「設計」という言葉が増えているのか
これはかなり現実的な話で、
1 AI生成・AI補助の記事が増えている
2 「構造」「設計」「抽象化」はAIが得意な語彙
3 読者もそれを「知的っぽい」と感じやすい
③ AIは「戦略」や体系的知識を考えることができない
・以上のことから、AIは「本質」も「戦略」も「体系的知識」も考えることができません。
・「本質」や「戦略」や「体系的知識」は、人間の心=概念から生まれるものです。
・人間が考えるべきことです。
2 人間ができること、やるべきこと
① 本質を考える
・したがって、「新しい未来の創造」に向けて、人間がやるべきことは、
「本質を考える」
ということです。
② 自分にとっての幸福とは何かを考える
・一般的には、「自分にとっての幸福とは何か」という人生の前提を知ることです。
・これなしに、ChatGPTに質問をすれば、必ず間違った答えが返ってきます。
・人間の本質は心です。
・人間の幸福とは「心の幸福」です。
・そして、正しい修行を重ねれば、心のなかにある無限の可能性を開花させることができます。
③ 間違った幸福感が「苦しみ」の原因となることを知る
・逆に言うと、心の存在を無視した幸福感は「苦しみ」の原因になります。
・「お金があれば幸福」とか、「人からほめられれば幸福」という人生観は執着(=欲)の原因となり「苦しみ」の原因となるということです。
④ 自分の中道を探す
・しかし、現代に生きる私たちが、お釈迦様の時代の出家者のように、お金なしに生活することも、「人の評価」を無視して暮らすこともできません。
・そこで、大切なのは、自分の中道(=足ることを知る生活)を知ることです。
⑤ 中道からの発展を考える
・中道に入れば幸福は得られます。
・しかし、それだけでは、社会は発展しません。
・お釈迦様の時代、ソクラテスの時代、イエスの時代に先祖返りするだけです。
・「科学文明が発達した今という時代に、智慧と愛の心を大きくしてAIと共生できる心の時代をつくりたい」というのが私の願いです。
