テストの点数よりも大切なこと。「ありがとう」と「ごめんなさい」が生み出す、豊かな人生の歩き方。
「ありがとう」と「ごめんなさい」。
この2つの言葉を自然と言える人は、勉強がどれだけできる人よりも、ずっと豊かな人生を歩める。
私は本気でそう思っています。
教員時代、私はこの2つの言葉を、教職員に対しても、子どもたちに対しても、何より大切にしていました。
実は、この言葉の本当の重みに気づかせてくれたのは、他ならぬ「生徒たち」だったのです。
「ありがとう」は生徒から教わった✨
ある日の授業中、プリントを1枚ずつ回収していたときのことです。
手渡してくれる生徒から、
「先生、ありがとう!」
という言葉が返ってきたのです。それも、一人の子からだけではなく、複数の子から。
私はただ、授業のプリントを回収しただけです。
当たり前の仕事をしていただけなのに、そんな言葉をかけてもらえるなんて思ってもみませんでした。
正直、ものすごく感動しました。
同時に、急に自分が恥ずかしくなったのです。
学生だった頃の私は、先生にプリントを回収してもらっても、「ありがとう」なんて言ったことは一度もありませんでした。
「この生徒たちは、人生で本当に大切なことを、すでに身につけている……」
静かに、でも深く刺さったこと、
今でも鮮明に覚えています。
️ 「ごめんなさい」はもっと難しい🙇♂️
「ありがとう」を言うよりも、実は「ごめんなさい」を口にする方が、ずっとハードルが高いですよね。
「謝ったら負け」「自分のプライドが許さない」と思っている人は、大人の中にも意外と多いのではないでしょうか。
恥ずかしながら、若手時代の私がまさにそうでした。
「先生」という立場に縛られ、正論を振りかざしては、子どもたちと敵対してしまうこともよくありました。多少こちらに不手際があっても、「間違っているのは子どもたちの方だから」と、素直に謝ることができない未熟な教師だったのです。
今振り返ると、本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
そんな私の大きな転機になったのは、進路指導主事や学年主任を経験した頃でした。
組織のリーダーになると、たとえ自分の直接のミスではない場面であっても、頭を下げて謝らなければならない状況が何度も出てきます。
しかし、この経験こそが、私を大きく変えてくれました。
「大人なのに謝るのはみっともない」というちっぽけなプライドから、「1人の人間として、目の前の相手に対して誠実でありたい」というマインドへ。
その変化があって初めて、子どもたちや保護者、そして同僚の先生方からの本当の「信頼」がついてくるようになったのです。
🌱 言葉は、生き方そのもの
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、テストで100点を取るための力ではありません。
しかしながら、人と温かい関係を築き、一歩ずつ信頼を生み出していく、人生で最も強い力です。
この2つの言葉を、自然と大切にできる子どもたちに育ってほしい。
そのためにはまず、指導する立場である私たち大人が誠実に言葉を使える人間でありたいと思っています。
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