ルイーゼさんとハンナさん〜人の生き方を語る〜インポスター症候群やら筋肉やら〜
Vの家で、ルイーゼさんとハンナさんは、今日も皆が留守なのを見計らって、二人でお喋りをしている。

*今回は、TVっ子Vの単なる感想文である。
L:「Vさんったら、この前の夢物語をシリーズ化したかったみたいだけど、その後夢を見ないんですってよ 笑」
H「無理無理。元々そんなに夢は見ないタイプなのに、シリーズ化って無理よね 笑」
L:「ね〜っ 笑」
H:「見ないっていうか、全部消えちゃうのよね。脳は効率重視だから、寝ている間に不要な情報の記憶を消すようにしてるんだって」
L:「全部覚えてたら大変だもんね〜」
H:「ね〜っ」
L:「でも一瞬だけ山Pが出てきたのは覚えていたんですってよ」
H:「山P? あ〜Vさんは何とか夢を見たいって思って、毎日『正直不動産』の再放送の配信を観続けてたもんね。ただ観たかっただけだと思うけど 笑」
L:「山Pが『うわぁ‥‥』って落ち込んでる顔だけは覚えてるんですって」
H:「ああ、不動産会社にお勤めの役どころの山Pは、地鎮祭の時に、土地の隅にあった祠を破壊しちゃったから祟られて、嘘がつけなくなっちゃったのよね。不動産を買ったり借りたりしに来るお客さんに、正直に物件のことを喋りすぎて断られるっていう、お馴染みの場面ね」
L:「AIにその夢のことを伝えたら、『山P? ‥‥それは残念でしたね』って返事をされて、凹んでたわ」
H「『どうして夢の中の一瞬だけを覚えてたの?』って質問したら、
『物語の前後関係は忘れても、その時の感情の揺さぶりが強かった場面だけが、スナップ写真のように脳に残るんです』ですって。
脳がそこだけ保存ボタンを押したってことみたいよ」
L:「夢シリーズは難しいわね。でもまたそのうち、面白い夢を見たら書くのかもね」
H:「Vさんって、突然何かに引っ掛かると興味を示すのよね。月曜にも《あさイチ》観て、なんのかんのと話してたわよ」
L:「【インポスター症候群】の特集だったわね」
H:「あさイチで取り上げるくらいだから、日本ではもうかなり前から話題になってた概念みたいよ」
L「へぇ〜」
【インポスター症候群】とは
「自分は本当は実力がないのに、詐欺師のように人を騙しているのでは?」
と思ってしまう心理状態がインポスター症候群と定義される。
1970年代にアメリカで提唱された概念で、高い業績を上げた女性たちに多く見られる現象として、社会的な課題と考えられるようになった。
L:「アメリカで提唱された、というのが意外な感じだわ。自由の国アメリカであっても、1970年って社会的にそういう時代だったのね」
H:「ざっくり言うと、『輝かしい成果があるのに、自分ではそれを過小評価してしまう』傾向ですって。
圧倒的に女性が多いみたいよ」
L:「育った環境が影響するのよね。小さな頃からの経験の積み重ねから、自己肯定感が低くなるんだって。
テストで98点取っても、
「何故100点を取れなかった?!」って親から叱られるって話、あるあるよね」
H:「子どもへの声の掛け方って大事よね〜」
L:「そういう経験をし続けると、人から褒められても『私なんて大した事ないのに』って本気で考えちゃうんだって。
実際に実力があって、高い成果を出しているのに、「偶然そうなっただけ」とか「他の人ならもっとできたかも」って思っちゃうんだって」
H:「真面目で几帳面、完璧主義の傾向の人に多いのね」
L:「面倒くさいわね〜💦
『わあい、やった〜🎶』って喜べば簡単なことなのに、それができなくなっちゃってるのね」
H:「でもさ、今の時代だって、女の人が活躍したり出世しちゃうと、男の人から妬み嫉み僻みで、『女のくせに』みたいな事を言われたり、逆に『女だから得をしている』とか言われがちじゃない?」
L:「令和になっても、そこには明治が残ってるわよね〜」
H:「大変よね〜」
L:「Vさん、思い当たることが多すぎて深々溜息をついてたんだけどさ。
仕事でものすごく褒められても、嬉しいって思えなかったみたいよ。口には出さなかったけど、本当に『この程度のこと大したことないのに』としか思えないんだって。
でもさ、同じ日に『グレーテルのかまど』を観て、感動してたわよね」
H:「物語の中に出てくるお菓子とか、人の記憶に残っているお菓子を作る、楽しい番組よね。
幾つになっても可愛い瀬戸康史がヘンゼル役。いつも『かまど』とお喋りしながら作ってるわよね」
L:「この間は、“筋肉の人”の回!」

ヘンゼル作 “筋肉チーズケーキ”
右下のチーズケーキの筋は筋肉を表現。
オムライスなどで使われる型を利用
H:「そうそう。順天堂大学教授の谷本道哉さんのチーズケーキの回。
『みんなで筋肉体操』で有名よね。
『やりきる!』『出し切る!』『嬉しく!』『楽しく!』って言いながら、キツい体操教えてくれるのよね」
L:「身体を作る為に、甘いものなんて食べそうもないのに、大好きなんですって。
甘い物は、きつい体操の後のご褒美になったりするし、糖質は筋肉のエネルギー源になるし、筋肉の合成を促すんですって。だから糖質を摂らないと、代謝が落ちて、逆に痩せにくくなる、ってお話ししてたわよ。
自分でチーズケーキ作るんですってね。20人分くらい作って、ストックしておくんですって」

L:「材料は、無脂肪乳から作られたカッテージチーズ、無脂肪ヨーグルト、砂糖の代わりにステビア(カロリーゼロの自然由来の甘味料)ですって。
さすがね〜」
H:「さすがのレシピね〜」
L:「谷本さんのお父さんのお話がまた良かったのよ〜
お父さんは谷本誠剛さん。大学教授で英米児童文学の研究や、日本イギリス児童文学会の会長もなさっていた方ですって。
お父さんは甘い物が尋常でないほど大好きで、ぼた餅とか沢山食べていたんですって。
学生たちが遊びに来るとその人たちに、いつも自分が一番好きなショートケーキを出していたんですって。
お菓子も研究も、好きなことをとことん突き詰めたお父さん。息子たちにも好きなことをさせてくれたんですって。ああしろ、こうしろと言われたことは殆どなかったんですって。
谷本さんのお母さんもブラウニーなどのお菓子をよく作っていたそうよ。
それでね、谷本さんは、子供の頃からプロレスラーの筋肉に憧れていたんですって。当時はスポーツ科学のジャンルが確立されていなかった為に、大学は工学部に入り、建設コンサルティング会社に入ってお仕事。
でも、ボディビルの雑誌で筋肉研究の先生を知って、仕事をしながら猛勉強して、東大大学院を受験して合格して、その先生の研究室に入ったんですって。その後、筋肉にまつわる本を大学院在学中に書いたんですって。
(谷本道哉著「使える筋肉 使えない筋肉」山海堂)
その本をお父さんは亡くなる直前に読んでくれたそうよ」
H:「ああ、間に合ったのね! 良かったわ」
L:「お父さんは、谷本さんに、
『よく書けているし面白いし、良いんじゃないか。
伝えるのがすごく上手だから、人に伝えていくような仕事をこれからしていくといい。向いているよ』
って言ってくれたんですって」
H:「‥‥泣いちゃうわ‥‥お父さんからそういう言葉をかけられるって‥‥」
L:「息子を認める、褒める、励ます。立派なお父さんよね。
その後の谷本さんは、お父さんからかけられたその言葉の通りのお仕事をされているわね」
H:「お父さんは、ご自分も好きな研究に前のめりになった人。息子さんたちそれぞれを認めて、好きなことをさせてくれた方だったのね〜」
L:「谷本さんは認められて育ったのを感じるわ〜。
さっきのインポスター症候群の話と真逆ね。
明るいし、自己肯定感が高いし、好きなことをする為に粘り強く勉強したり、根本がしっかりしている、前向きな人だってわかるわよね」
H:「立派ね〜」
L:「でもさ、どう育ったかはそれぞれだけど、大人になったら、あとは自己責任よね。自分で自分をどうにかするしかない」
H:「そうよね〜」
L:「ところでさ、Vさんはこの前イタリアに行った時に、何か考え方を変えたのよね」
H:「そうそう。馴染みの店の人たちと話していて感じたり、旅の途中でずっと考えたりしていたみたいよ」
L:「結局人に必要なものは、これだけなんじゃないかって。
イタリア人の三代要素、人生の喜びを表すこれ!
Amare(アマーレ): 愛すること
Cantare(カンターレ): 歌うこと
Mangiare(マンジャーレ): 食べること
もうこれだけでいい! 瑣末な事や、過去のことはもうどうでもいいよねって、感じたんだって。
馴染みの店の人と会話をしていても、必ず「過去は〇〇だけど、今は〇〇だ」という話になるって言ってたわ。
考えることは『今、そしてこれから』だけ」
H:「インポスター症候群に当てはまりそうな人は、お休み取って、イタリアとか沖縄に行って、明るい日差しの下で、自分のことを考えてみると良いわよね。
モヤモヤ悩んだり考えている人生は勿体無いわ。
褒められたら、『良かった🎶 私、頑張った』って認めて、喜んで、浮かれるようにならなくちゃね」
L:「そうね〜自分でも自分自身を認めなきゃいけないし、周りの人たちも、その人の成果や実績をもっと認めなきゃいけないわよね。
『できる』というのは当たり前のことじゃないわ。ちゃんとやっている人だからこそ『できる』。そこを褒められないとね。
仕事に就いている人も、主婦も同じようにね」
L:「さて、うっかり真面目な話をしてしまったわ。
次こそは面白い夢物語を喋りたいわね」
H:「Vさんにインパクトのある夢を見てもらわなくちゃね」
L:「ヘンゼル役の瀬戸康史も可愛くて良いわよね。案外筋肉付いてるのよ。鍛えてるらしいわ。
『お菓子を作っている人の前腕だなぁ』って泡立てをしているグレーテルを観て、谷本さんも褒めてたわよね」

ヘンゼル、前腕の筋肉を褒められる💪
H:「Vさんって結局、すごく細マッチョが好きなんじゃないの?」
L:「次に見る夢も、この前みたいに素敵な細マッチョが登場すると良いわね〜」
H:「ね〜っ💕」
—了—
