📚 売れないのは、たぶん、やり方のせいじゃない┃女性起業家向けの話
売れないのは、たぶん、
やり方のせいじゃない
\ 女性起業家向けの話 /
\ 明日から、三日間の話 /
その日、結(ゆい)と直美(なおみ)は、カフェで、向かい合っていた。
「ねえ、ちょっと、聞いてほしいんだけど」直美が、コーヒーカップを置いた。「私、今、すごく行き詰まってて」
「どうしたんですか」
「自己紹介の、強みの欄。あれが、書けないの。いや、書けるんだけど。『高い技術力』とか書いても、何も起きない。これ、本当に私の強みなのかなって」
「私も、それ、あります」結が言った。「私の場合は、そもそも『強みなんてない』って、止まっちゃうんですけど」
「ね」直美が言った。「正反対なのに、同じだ。書けない、っていう」
結は、自分のスマホを見た。
「私、ほかにも、困ってることがあって」結が言った。「発信です。SNS、ほとんど投稿できてなくて。書こうとすると、これ誰が読むんだろう、って手が止まって」
「私は逆に、出しすぎてる」直美が笑った。「毎日投稿してるのに、反応ゼロ。なんで届かないんだろうって」
「それも、正反対なのに、同じですね」結が言った。「届かない、っていう」
二人は、顔を見合わせた。
「あと、これも言っていいですか」結が、ぽつりと言った。「価格。いまだに、安くつけちゃって」
「私は、高くつけて、誰も来ない」直美が、肩をすくめた。「もう、笑っちゃう。全部、逆なのに、全部、行き詰まってる」
二人で、少し笑った。
「ねえ」直美が、姿勢を正した。「今、三つ、出たよね。強みと、集客と、価格。これ、バラバラの悩みだと思ってたけど」
「順番が、ある気がします」結が言った。「最初に、自分が何者か……強み。次に、誰に届けるか……集客。それから、いくらで……価格」
「起業して、私たちが、つまずいてきた順番だ」直美が言った。
結は、しばらく、考え込んだ。
「私たち、いつも、やり方を、なんとかしようとしてますよね」結が言った。「強みの書き方、投稿のやり方、価格のつけ方。それを変えれば、どうにかなると思って」
「でも、どうにも、ならない」直美が言った。
「もしかして」結が、ゆっくり言った。「やり方の、問題じゃ、ないのかも。三つとも。もっと手前に、同じ一つの何かがあって。それが見えてないだけ、なのかも」
「同じ一つの、何か」直美が、繰り返した。「それ、何なんだろう」
二人とも、しばらく、黙っていた。
答えは、出なかった。でも、二人の顔は、さっきまでとは、少し違っていた。バラバラに見えていた三つの悩みが、一本の線で、繋がりかけている。その手前まで、来ている。
「この『同じ一つの何か』」直美が言った。「ちゃんと、考えてみたいな。一つずつ。強みのことも、集客のことも、価格のことも」
「順番は、どこからでも、いいのかもしれません」結が、うなずいた。「どれも、繋がってるなら」
「うん。気になったところから」
窓の外が、夕方になりかけていた。
私は、隣のテーブルで、その話を、聞くともなく、聞いていた。
二人の悩みが、三つとも、同じ一つのところに根を下ろしているのが、
なんとなく、見えた気がした。

明日から、三日間。
強みのこと、
集客のこと、
価格のこと。
あなたが起業して、つまずいてきたかもしれない、三つの話を。
三つとも、やり方の問題だと思って、やり方を変えてきた人へ。
たぶん、問題は、もっと手前にある。
そして、その手前にあるものは、三つとも、同じ一つの何かだ。
それが見えたとき、三つが、いっぺんに、ほどけはじめる。
三つは、どれも繋がっている。
読む順番は、前後するかもしれない。
だから、気になったところから、どうぞ。
※有料記事になります。
※記事の投稿順は、価格→強み→集客の順になります。


価格のこと投稿済↓
