【🇩🇪文化】〇〇で結婚式…ドイツの変なカーニバルのイベント~①結婚式編~
2026年2月1日、南ドイツ・バイエルンのとある村で何ともおかしな結婚式が行われました。
牛糞の山に立って愛を誓う新郎新婦…。笑いに包まれる会場…。最後は参加者も巻き込んで熱唱…。
何とも聞こえは奇妙ですが、バイエルンのファッシング(謝肉祭/カーニバル)を象徴する、伝統のあるイベントです。
その名も
「Bettelhochzeit」
ベッテルホーホツァイト(乞食の結婚式)
ベッテルホーホツァイトとはいったいどんな結婚式なのでしょうか…
当日のイベントの様子と合わせて紹介していきたいと思います。
今回の記事には一部刺激的な表現が含まれますのでご注意ください。
ベッテルホーホツァイトとは…
バイエルンに古くから伝わるファッシング(謝肉祭/カーニバル)の風習です。元々は、貧しくてカーニバル時期の舞踏会に行く事ができなかった農民たちが、代わりに身内で始めた模擬結婚式のイベントです。
今日でのベッテルホーホツァイトは、とにかくユーモアと「いかに馬鹿げているか」というのが重視され、結婚式内で行われる全ての事がジョークとなっています。決して真に受けてはいけません。
新郎新婦は男性二人で
新郎新婦は、二人の男性で演じられます。場合によっては、男性が新婦で女性が新郎を演じるカップルもいます。
多くの場合、新郎は背の低い男性が、新婦は巨漢の男性が演じる習わしになっています。

参列する家族や親戚、イベントの見学者もみんな男女を入れ替えて仮装し、参加します。
畜糞の山で結婚式
ベッテルホーホツァイトに欠かせないのが「畜糞の山」です。少々下品な表現になってしまいますが、これは紛れもない事実なので隠さずにお伝えします。
牛や馬小屋に敷かれた排泄物を含んだ藁を会場に積み上げます。

会場は1週間前から準備され、結婚式当日を迎えます。
いざ、結婚式
①新郎新婦入場
司会による挨拶の後、新郎新婦が入場します。

なんと、トラクターのバケットに乗って新郎新婦が登場しました。

②親族紹介

新郎新婦が畜糞の山へ下りると、次は親族の紹介があります。
観客に混ざっていた、世界各地(アメリカ、イタリア、スウェーデン、エジプトなど)から駆け付けた親戚も紹介されました。
③誓いの言葉

市長の挨拶、神父の言葉に続いて誓いの言葉が交わされました。
司会「あなたは、この男性と結婚したいですか?」
新婦「はい、したいです」
司会「あなたは、この女性と結婚したいですか?それとも結婚しないといけませんか?」
新郎「結婚しないといけません…」

それを聞いた新郎の両親は思わず涙…。
一方、会場は大笑い…。
④指輪交換&誓いのキス

誓いの言葉が終わると、指輪交換です。リングボーイならぬ、リングポニーが指輪を運びます。
そして誓いのキスです。


強引な新婦と嫌がる新郎…。新郎はウィスキーをボトルごと飲んで臨みました。(※ボトルの中身は本物ではありません)
こうして二人は無事、夫婦となりました。
ファッシングの終わる灰の水曜日(2026年は2月18日)まで、二人は夫婦を演じなければなりません。
⑤歌の合唱
結婚式の中盤で「Ein Ster」、そして最後に「Laudato Si」が合唱隊によって歌われました。
この二つの曲はドイツ人であれば誰でも知っている曲であるため、見学に来た人も含めて会場全体での合唱となりました。
会場は言葉に言い表せないくらいの一体感に包まれていました。

最後に、新郎の両親から、参列者へのプレゼントとしてお菓子が子供たちに配られました。
この後、世界各地から参列した新郎新婦の親戚によるパレードが行われました。
その様子はこちらの記事でご覧いただけます。
なお今回のイベントは、主催者の意図で面白おかしく演じられています。主催者にも、SNS掲載について了承を得ています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
他にも、バイエルンのファッシングイベントについての記事はこちら。
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