テレビに出たのに、注文は“競合”に流れた話―食べチョク広報チームの「ネタの作り方」と「露出を売上に変える受け皿」
はじめまして。食べチョク(ビビッドガーデン)の広報PRチームです。食べチョクでは、代表の秋元が会社全体のPR戦略を描き、広報PRチームがその戦略を具体的な企画・露出・成果へとつなげています。
ビビッドガーデンは、おかげさまで今年11月に創業10年目を迎えます。会社の節目を前に、食べチョク広報チームが日々の実践の中で積み重ねてきた知見を、noteにまとめていくことにしました。執筆は、広報PRチーム責任者の土井花野が担当しています。
このnoteでは、弊社代表・秋元のnote「年間150本の地上波テレビ露出を、コロナ後も落とさずに続けている理由」の実践編として、食べチョク広報チームとして試行錯誤を重ねながら磨いてきた実例を整理した実践知をもとに、他社の広報担当の皆様の実務に少しでも貢献できる内容をお届けできればと思っています。
具体的にどうネタを作って、露出からどう売上につなげるのか。ネタの企画からメディアさんへの届け方、露出を成果につなげる設計まで、私たちが実際に試行錯誤してきた取り組みを、明日から実践できるレベルにまで落とし込んで書いていこうと思います💪
はじめに
最初に、失敗事例から書きます。
私たちは過去に、大きなテレビ露出を獲得できたのに、そこで生まれた需要を自社で受け止めきれず、注文の多くを“競合サービス”に持っていかれてしまったことがあります。露出自体は大成功。しかし放送後に期待していたほど注文は伸びず、一部の生産者さんへのヒアリングでは、他EC経由の注文が増えたという声もありました。、伸びたのは私たちより、類似サービスの方だった…広報として、これほど悔しいことはありません。
露出を売上に変えるには、両輪が要ります。ひとつは、メディアに載る"ネタを作る"力。もうひとつは、その露出を自社の売上で受け止める"受け皿"。多くの広報は前者で力尽きますが、後者がないと、いい露出ほど自社以外のサービスに需要が流れてしまうことがあります。
なぜ、こんなことが起きるのか。そして、どう防ぐのか。このnoteは、今回は私たちの失敗事例からの学びを軸に、「ネタの作り方」から「露出を売上に変える受け皿」までを、私たちが実際に使っているテンプレートごと共有できたらと思っています。
念のため、私たちの現在地を。食べチョクは今でこそ、年150本規模で地上波に出続け、産直通販で9つのNo.1(2025年・マイボイスコム調べほか)をいただいています。しかし、最初の3年はテレビ露出ゼロでした。
認知を広げていく上で、大事だったことの一つが「ネタづくり」。広報のネタが尽きるのは、ネタを「探している」からです。各部署が作った新機能やキャンペーンを、広報が後ろで受け取って流すだけでは、ただの伝達係であり記者・編集者・番組ディレクターの方々の目には留まりません。
強い広報は、ネタを「作り」ます。ここでいう「作る」とは、事実を捏造することではありません。調査、社内外の取り組み、現場の声、サービス上のデータなどをもとに、報道価値のある事実を見つけ、形にしていくことを指します。
また、良いネタを作り、どんなにいい露出をとっても、「適切な受け皿」がなければ効果は最大化されません。場合によってはせっかく生まれた需要を自社で取り込めず、競合の売上になってしまうこともあります。
そこでこのnoteでは以下の内容を実例ベースでまとめます。
・ネタづくりに役立つ、年間ネタカレンダー(と、その裏返しの“リリース回避カレンダー”)
・社内に埋もれたネタが、広報に自動で集まってくるSlackの仕組み
・「テレビに出たのに競合に流れる」を防ぐ、指名検索と受け皿の作り方
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