人生を変える朝5時からのゴールデンタイム
日本人の睡眠時間の短さは世界でも類を見ないほどと言われています。たしかに、学生のころから「テスト前は寝てない自慢」をする友達がいたりしました。社会人でも、寝ないで働く(遊ぶ)ことが美徳とする風潮があると耳にしますが、私の周りにいる人たち、特に何らかの道で成功している人、経営者に限っては、早寝早起き、規則正しい生活を送っている人がほとんどです。
早寝早起きは古今東西問わず美徳とされている
「早寝早起きは人を健康にし、裕福にし、賢くする」
アメリカ独立宣言を起草したベンジャミン・フランクリンが残した言葉にもあるように、早寝早起きは人生を豊かにするシンプルな真理です。
日本にも「早起きは三文の徳(または得)」ということわざがありますが、これは、中国の故事からきている言葉だそうで、似たようなことわざや慣用句は世界中にあるといいます。
朝5時から7時までの2時間。
この時間は、私にとって人生をつくるための大切な時間です。
誰にも邪魔されない時間
朝5時。
普段は人が行き交う街もまだ静寂の中にあります。スマホも鳴ることはなく、子どももまだ夢の中。 外部からの情報や声が一切入ってこない、自分だけの時間。
この時間は、集中力が最も高められる時間です。
朝起きて、ランニングをし、週の内何回かはプールで泳ぎ、頭と身体が目覚めたところで、自分のすべきことをするのが私のルーティンです。
経営の判断、構想、思考の整理を朝に終わらせることも重要です。
誰にも邪魔されないこの時間であると同時に、フレッシュな頭で取り組む方が圧倒的に効率がいいという利点もあります。脳が疲弊した夜に同じことをやろうとしても、思考が働かず、シャープな判断が下せなくなるからです。
だから、朝は私にとっての「ゴールデンタイム」です。
この2時間をどう使うかで、その日の質が決まるし、ひいては人生の質も変わってくると感じています。
サッカーを引退した22歳から始まった「早朝習慣」
私がプロサッカー選手としてのキャリアを終えた22歳のとき、それまでサッカーしかやってこなかった私が、社会に出て、ビジネスの世界でやっていくには、明らかに「遅れている」と感じていました。
出遅れているからこそ、自分に課したのが「誰よりも早く出社すること」でした。
まず5時に起きて、日経新聞を読むことを日課にしました。社会や世間をまったく知らなかった私は、とにかく知識を詰め込むことから始めました。最初は知らない言葉ばかりでしたが、言葉を調べ、その意味を理解し、一つずつ吸収していくことで、視界が開けてきました。
誰もいない朝のオフィスでは、自分からできることを見つけてやるように心がけました。
周囲より遅れているなら、時間を前倒しにして取り戻す。当たり前のことですが、このちょっとしたアクションが、現在の自分をつくってくれたと思っています。
「整う」時間を意識してつくる
もう一つ、以前ご紹介したように、自分でつくったホテルの目玉にサウナを据えるくらいサウナの時間を大切にしているのですが、ある意味でサウナも「自分だけの朝の時間」と同じ効果があります。
サウナではスマホも触れないし、人と話す必要もない。熱さと冷たさを行き来する中で、思考が自然とゼロに近づいていく感覚があります。
頭の中がいったんフラットになったあとに、ふっといいアイデアが湧いたり、「こういう整理の仕方があったか」と腑に落ちることも多い。
仕事でもプライベートでも、意識的に“整える時間”、日々の判断や集中の質を上げるための「情報を入れない時間」も必要なのです。
朝が変われば、人生が変わる
自分に足りないものを補うために始めた朝5時に起きる習慣ですが、経営者となり、結婚し、子どももでき、生活スタイルも変わった現在に至るまで20年以上続いています。
早朝にベストパフォーマンスを発揮するには、「寝る力」も必要です。
私は夜更かしはほとんどしません。意外に思われるかもしれませんが、どんなに遅くても23時には寝るようにしていて、最低でも6時間は睡眠を確保するようにしています。
ベッドや枕も何度も試して選んだ、今の自分に合ったものを使っています。お金をかければいいわけではありませんが、睡眠の“環境づくり”には妥協しない方がいいと思っています。
感謝で一日を終えると不眠知らず?
「眠れなくなることはないのですか?」
と聞かれることもあります。たしかに経営者はいろいろ考えることも多く、切り替えが難しい場面にも遭遇します。
入眠の儀式みたいなものはあまりありませんが、寝る前には意識的に“感謝”と“ポジティブな振り返り”をするようにしています。ミスをした日や、何か気になっていることがある日、頭の中でそれらが巡っていると、たしかに熟睡どころか眠りにつくことも難しくなるでしょう。
だからこそ、ポジティブな方向に思考を持っていき、誰かや何かに感謝する。感謝できることを探して、一日の終わりを感謝で終わらせるのです。
身体は疲れているわけですから、心が整った状態になれば眠気は自然とやって来ます。
自然に眠ることで、朝の目覚めも良くなり、寝起きから集中力全開で動けます。
日々忙しく過ごしているからこそ、誰にも邪魔されない時間を持つことが、自分自身を支えてくれます。
早起きは成功のもと
できるだけ早く寝て、朝5時に起きる。
シンプルなようですが、そうするためには切り替えやポジティブ思考、時間配分や生活リズムを整えたり適度な運動、食事に気を遣ったりという要素が詰まっています。
さらにこの生活ができていれば、生活リズムは整っていき、健康になり、集中力が高まって判断も誤らず、後悔の少ない人生が送れます。
どちらが先かは分かりませんが、とにかく朝5時に起きれば良いことがある。これは古今東西の先人のいうことを信じて間違いなさそうです。
