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HSPの元引きこもりが研修合宿でリーダーに挑戦した

大学最後の1年は、社労士の勉強とnote活動に打ち込む日々。ほぼ家に引きこもっていた。
そんな私が、3泊4日の研修合宿に参加した結果、noteのネタが量産されて2800文字に。

ちなみに
東京での25卒の入社式の日、雨でした👇️


あっ、ようこそ☺️
現実と想像が溶け合うキャンパスへ。
わく輔です。
今回の講義は、「研修合宿でのめちゃくちゃなリーダーの話」。

お楽しみあれ。




濡れたカバンと飛び転がる傘


入社式から数日後、研修合宿があった。馴染みのない土地での移動で不安がある中、容赦なく雨が降っていた。

濡れたスーツを着てスーツケースを持ち上げて満員電車に突入したときは、「潰れるかもしれない」と本気で思った。

3回の乗り継ぎを経て、合宿会場の最寄り駅に到着。しかし、雨脚も風も強まっていたため、バスを利用することにした。すると後から、同期の女子3人が同じバスに乗り込み、お互い軽く挨拶を交わした。

そして、バス停に到着。上にリクルートカバンを乗せたスーツケースを引く。タッチしたICカードをポケットにしまい、傘をさしながらGoogleマップを開いた。すると、リクルートカバンがズレ落ちて、水たまりに吸い込まれた拾おうと屈んだ瞬間、風が傘をさらっていった。10mほど先まで、無残に転がった。
荷物を運ぶことで精一杯で、私は大人しく女子3人の後ろをついていった。

一方、一番スマートな女子は、小豆色のリュックを背負い、傘をさして颯爽と歩いていた。
早めに出発していて、良かったと心から思った。




ご飯に蓋をする舌出し走法


研修合宿がスタート。
大学4年の1年間、ほぼ引きこもって過ごしていた私にとって、あの空間は異様だった。一見、穏やかに見えた雰囲気。でも、前には研修講師、後には人事がいる。ふとした言動ひとつで配属に影響しそうな、そんな緊張感があった。
入社前、「研修では、ありのままの自分で取り組んでくださいね」という人事の言葉を思い出した。その"真意"を考えて、肩に入った力を抜けないままでいた。

初日の研修(ビジネスマナーの座学)を終えて夕食中、体内に空気がたまっている危機を感じた。ご飯を残したまま、蓋を被せることにした。食べたかったのに……
そして、自分の部屋に戻り、トイレの便器をしばらく見つめて苦しんだ。

少し和らいだとき、肩と顔に力を入れて100mを舌出し走法する小5の僕の写真が蘇った。あのときも、昼食が入らなかった。

「研修中でも気を抜く時間が必要なんだ。
集中すべきときとメリハリをつけよう」
と、自分に言い聞かせてトイレの扉をそっと開けた。




朝は独演、夜は即興劇


朝食の時間は各自好きなタイミングだった。孤独がスタンダードの僕は、同期と離れて、朝食をとった。途中で大人数席にいることに気づき、恥ずかしさを感じたが、部屋に戻るまでポーカーフェイスを貫いた。

この日は、無難にビジネスマナーを学び終えた。昨日の教訓を活かせたように思った。
しかし、研修終了後に研修パンフレットが行方不明なことに気づいた。焦っていると、チームのメンバーが一緒に探してくれた。結局、移動していた席にあった。僕はお騒がせ野郎だった。

夕食時には男子の間で、あだ名決めが行われた。芸人の知らないギャグをふられて、何とかそれに応えて2日目が終わった。




安牌と承認欲求の狭間


3、4日目は「新卒採用パンフレットを作る」というグループワークだった。
チーム内に「任せてついてこい」と思わせる人がいない予感がした。私は1秒の間を空けてリーダーに立候補した。ここで振り切る覚悟を決めた。各チームのリーダーが意気込みを表明する場面で「実際に採用されるようなパンフレットを作る」と大口を叩いた。

始めの指示は、チーム名、各メンバーの役割を用紙にまとめることだった。だが、メンバーの名前(漢字2文字)たけ残して時間が過ぎてしまった。正直で素直なメンバーだった。
そして、始末書を書くことになった。研修の講師(取引先)に理由を説明するも、納得を得るのに時間がかかった。

このグループワークは、電話応対や名刺交換、来訪対応などが組み込まれていた。
来訪時は緊張で自己紹介と挨拶を飛ばし、休憩中は来訪用の部屋に誤って突入した。こんな僕は、リーダーなのに進行の方向を決められずにいた。

あるメンバーの発案で、付箋を使った意見出しを試みた。企画が何となく決まった。私は腑に落ちず「なんかアカン気がする」。だが、本音は言えない。「もっといい案、ひらめけ」と思っても、思い浮かぶばなかった。そして、講師から「つまんない」「自己満だ」とフィードバックを受けた。

これが続き、企画書の段階から進まず「焦りが募り、発表に間に合わない」と思った。
リーダーとして「この背景には」と2回ほど講師の話を折ってでも発表に持っていこうとした。
「いや、そういう問題じゃない」と講師に言われ、僕は仕方なく様子をみた。結局、チームメンバーの生い立ちから共通点を出すことになった。

再度話し合った結果、「安牌」や「承認欲求」がキーワードに浮かび上がった。僕は安牌ではないと思う本音を押し殺した。
そして、講師が上手く話を引き出して、メンバーの角岡が「タイパキャンセル界隈」と発言した。それが、企画の方向性を決める突破口になった。



心も文字も滲む中、空は澄んでいた


ただ、発表前の準備はバタバタ。僕は手汗でマジックで書いた文字を滲ませてしまった。メンバーの女子が必死に強く消しゴムをこすっていた。私は何もできず申し訳ない気持ちだった。

発表順は、一応、各リーダーで話し合いで決定する。私は必死で「中間発表のときは◯◯やったけど……」とおどおど力説していた。
「いや、関係ないっしょ」と体育会系の男子にバッサリ返された。他のリーダーの視線も鋭かった。
そして、中間発表と同様にジャンケンが行われて、同様に負けて、最後に発表することになった。ジャンケンよりも気持ちで負けた。

ただ、発表をやり切った結果、チームメンバーのおかげで4チーム中2位だった。

だが、それよりも自分の発表が酷くて情けなくなった。声が震え、頭が真っ白になって、たどたどしくなったのが(角岡によると、見た全員が緊張していると分かるレベル)。「こんな奴、仕事任せられないよ」と思い、自分の出来の悪さに落胆した。

研修終了時、講師に緊張の対処法について質問した。「誰もあなたのことを見てないから」そう返された。
私は「ありがとうございました」と返したが、心の中では「緊張した時点で、終わりなんか……」と感じた。

別日の朝


ただ、研修会場から外を出ると、空の開放感が待ち受けていた。



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