『玉葉集』の花盛り ~京極派スペース テキスト版~
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京極派スペース
(京極派和歌をテーマにした音声配信)
の音声をもとに、内容を整理し、読み物としてまとめたものです。
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本記事では
配信を文字起こしし、読みやすく構成を整理、
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『玉葉集』の花盛り ~京極派スペース テキスト版~
今回のテーマは「花を詠んだ京極派和歌(玉葉集)」です。
京極派スペース「花を詠んだ京極派和歌(玉葉集)」
花を詠んだ京極派和歌はたくさん入集しているので、今日は『玉葉集』入集歌のみ、それも厳選してご紹介しました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) March 28, 2026
花見に行ける方も、行けない方も、言語の力、和歌の力で心に花を咲かせていただけたらと思います。#京極派https://t.co/pBWwncAfX7
「花を詠んだ京極派和歌(玉葉集)」ガイド
1. 花盛りの季節に『玉葉集』を読む
2. 永福門院「野べは霞に」――春の呼吸
避けたほうがよい構文
双貫句法と春の呼吸
3. 京極為兼「思ひそめき」――「好きなものを言っただけ」?
初句6音の効果
焦点を絞る構成
事物の評価
4. 京極派女流歌人4首
永福門院「花もむらむら」
京極為子「あはれしばし」
北畠親子「花は遠くて」
永福門院内侍「花のかをりも」
5. 九条左大臣女「霞みのこれる」――『源氏物語』を生き直す
読者の責任
独特の源氏取り
6. 永福門院「月出でにけり」――常套表現とは
7. 結び――言葉で花を咲かせる
京極派スペース「花を詠んだ京極派和歌(玉葉集)」テキスト版
・ぜひスペースを聴きながらお楽しみください。
・文章だけでも読めるよう整えてあります。
・文字起こしデータをもとに整形しているため、読みにくい箇所や漢字変換などがあるかと思います(梶間がふだん仮名表記している副詞が漢字になっている、など)。ある程度整えてはありますが、諸々ご了承ください。
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今年は桜が早いのでしょうか。
昨日私は献血と美術館巡りに行ってきたんですが、家の前の桜なんかはもう、それこそ枝も重たげに咲いていて、
「枝もなく咲き重なれる」というのはこのことだなと思いました。伏見院のお歌ですね。
そんな中で今日は花を詠んだ京極派和歌を 『玉葉集』から紹介しようと思います。
もちろん全部の紹介は無理なので、飛ばしながら、選びながらになります。
なかなか外出できないとか、近所に桜がないとか、いろんな事情の方がいらっしゃると思いますし、
せめて言葉の力でこの花盛りの季節を一緒に楽しめたら、と思います。
まずは『玉葉集』永福門院のお歌からいきましょう。
春御歌の中に
永福門院
をちこちの山は桜の花ざかり野べは霞にうぐひすの声
この歌には、京極派の特徴が大きく出ていますね。
双貫句法という技法に何度か言及してきたと思いますが、漢詩でいうところの対句表現です。
漢詩以外でも言うかな。現代の文章でも言う人は言うか。
対になった表現を複数重ねる、ということだと思いますけれども、
それを和歌のほうにも応用したということがありまして、京極派が特にそれをやっている。
もしかしたら他の時代でやった人もいるかもしれませんけれども、特にそれを意識的に使ったのは京極派になります。
その中でも、この歌の場合は、上下句でそれをやっているんですね。
「をちこちの山は桜の花ざかり」
「野べは霞にうぐひすの声」
「をちこちの山」は場所を示している。
「桜の花ざかり」桜が花盛りである。桜の花盛りの状態である。
場所が提示されて、状態が示される。
「野べ」でまた場所が示されて、
「霞にうぐひすの声」が響いているという野辺の状態が示される。
完全に対になっていますでしょう。
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京極派スペース テキスト版
京極派和歌をテーマにした音声配信(Xスペース)を、週1回おこなっています。 その一部をテキストで読めるよう整理した記事を、こちらのマガジン…
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