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『新撰 小倉百人一首』読書会 参考書籍

コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。

ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。

その読書会の最中に話題にした参考書籍や辞書など、こちらにまとめてまいります。
公開後も加筆する可能性があります。たまに覗いてみてください。




『新撰 小倉百人一首』読書会 参考書籍

塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』

読書会ではこの本を読み進めています。


【New】清水文雄校注『和泉式部日記』

道綱母の和歌の一首を読んだ際、『和泉式部日記』冒頭が連想されたので、急遽朗読を披露することになりました。


錦仁『歌合を読む――試みの和歌論』

歌は上下句に分かれようとする力学を持つ、そのエネルギーを活かすことはできるがそれに呑まれてはいけない、
という話はこちらを読むとわかります。分厚いですが。抜粋は私の読書記録をどうぞ。


有吉保『勅撰和歌集入門』

21ある勅撰和歌集の概略を把握するには適切なのですが、
「入門」なのに誤植が多く、また現在否定されている説を採用している箇所もあるので、
最低限の知識のある人間でないと誤植や過去の定説に気づけない、結果、初心者さんにあまりおすすめできない、
という複雑なおもいのある本です。

一定の知識のある方であれば活用できると思います。


渡部泰明『和歌とは何か』

在原業平の、「かきつはた」の5音を句頭に詠み込んだ折句の創り方を解説するのに、この本の解説を思い出して話しました。
「とんでもない技巧」「とても真似できない」と思われるものでも、和歌の作法に則れば案外困難ではないかもしれない、という話でした。


丸谷才一『後鳥羽院 第二版』

私たちはついつい和歌の全体を文字で読んでしまいますが、
「当時の人は初句から順に耳で聴いて味わっていたかもしれない」
「だとしたら第○句のこの展開にあっと驚いたはず」
という見方に気づいたのは丸谷才一のこちらを読んでからでした。


今谷明『京極為兼』

「学者でない方の書いた和歌本は眉唾で読んでほしい。学者だとしても国文学と歴史学では隔たりがあるので気をつけてほしい」
という例で出した本です。
著者は歴史学の大家でいらっしゃいますが、この本については国文学の側から「史料の読み違いがある」という指摘が複数なされています。


大野晋『古典基礎語辞典』

語彙数は多くないですが、それぞれの語の語源が深く語られており、類義語を厳密に使い分けたいときなどかなり参考になります。


片桐洋一『歌枕歌ことば辞典 増訂版』

歌枕や歌詞について学ぶ意味ではもちろん役に立ちますし、冒頭の「概説」は何度も読み返し参照してきた名文です。


小田勝『古代日本語文法』

かなり難しいので慣れない方には簡単に勧められないですが、信の置ける文法学者先生のご著書です。


大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編『岩波古語辞典 補訂版』

大野晋先生が編集なさっているので信用して愛用しています。


小西甚一『基本古語辞典 新装版』

尊敬する岩佐美代子先生が「しほる」の語について、小西甚一先生の論文を参照するように、としておられたので買いました。
「はじめに」に著者(「編者」ではなく「著者」! )の自信と矜持がみなぎっており、安心して読める辞典です。
編集方針から、収録語彙は少なめです。


・本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。


『新撰 小倉百人一首』読書会記録


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photo by ミカアンドロイド

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