裕泉堂歌会こぼれ筆 2026年1月裕泉堂歌会レビュー記事
梶間和歌が講師を務めます「裕泉堂歌会」の、開催後レビューポストや記事、対談などをまとめております。
詠歌上のコツや注意事項など、特に初心者さん向けにまとめたものが多めです。
歌会そのものにご興味のない場合でも、お歌を詠まれる方にとってはお役に立つ部分があるかなと思います。
もちろん、これらを読んで興味を持たれた方の歌会へのご参加も大歓迎です。
主宰は三鷹古典サロン裕泉堂さま、講師は梶間和歌が務めております。

裕泉堂歌会こぼれ筆 2026年1月
2026年1月歌会レビューポスト
今年最初の #裕泉堂歌会 は気心知れた皆さんとの開催でした。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 7, 2026
一度にたくさんの歌を見て刺激を受けるのも、少人数で一首一首をじっくり見てゆくのも、どちらも楽しいですね。
本年もよろしくお願いいたします。
・勢いで読めるがよく見ると文法にねじれのある歌 pic.twitter.com/3wiZLASD4i
・モットー的な歌が受け入れられる条件は?
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 7, 2026
・結句字余りより四句字余りのほうが安全
・動詞を畳み掛ける、音を畳み掛ける
・ひとつ助詞が抜けると主語が変わることも
・濁音の破壊力
・叙景と主観のバランス
・雪の山里の煙はだいたい小野(和歌)
・ルビは多めに念入りに#歌の詠み方
#裕泉堂歌会 は今年も月1回、オンラインで開催しております。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 7, 2026
この先しばらくは第1火曜日。
初めての方も、久しぶりになる方も、もちろん常連の方も、いつでもお待ちしております。
お久しぶりの参加でも、変に構えなくてだいじょうぶですからね!https://t.co/M4S2fRzwAK pic.twitter.com/UpuazNhQQ4
人数・期間限定ですが、大勢でなく一対一で話したいという方はこちらもご検討ください。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 7, 2026
こちらは裕泉堂様とは無関係の、梶間和歌個人の企画です。https://t.co/OKxJzKUHk4
最近の #歌の詠み方 ポスト
世界を雑に見ているから、世界はもちろん自分の感情も雑に表現してしまう。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 4, 2026
大切な人を亡くしたとか失恋したとかそういう時の心模様は「悲しみが浮かぶ」なんてものではないはずなのに、そういう言葉で表せた気になってしまう。#歌の詠み方
これは仮説なので「私こうだよ」「そんなことなかったよ」など教えてほしいのですが、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 4, 2026
俳句では初句に5音の名詞の季語を置くこと自体には違和感がないので、
その感覚のまま短歌や和歌で初句に5音の名詞季語や名詞を置いてしまう、ということがあるのだろうか。#歌の詠み方
もちろんバランス次第ですが、初句に5音や6音の名詞を、それを受ける助詞なしで置くと、和歌も短歌も滑りがちです。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 4, 2026
幼稚園児や小学生の短歌になる。
「運動会」「帰り道」「夏休み」で始まる歌に秀歌があるとは考えにくいでしょう?
「夏の花」「秋の園」などは、初句に助詞「の」はあるが「初句の名詞を受ける助詞」(「は」「を」「に」など)がないので、上記と同じ滑り方をします。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 4, 2026
「帰り道の」「秋の園に」なら話は別。名詞を受ける助詞があるので。
入れなくてよい助詞を入れては韻律を壊し、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
省けない助詞を省いては意図と異なる歌意にしたりそもそも成り立たない日本語にしたりする、
サウイフモノ二、ワレラナラヌヤウニ。#歌の詠み方
近代以降の短歌で韻律がめちゃくちゃになった理由の仮説。#歌の詠み方 pic.twitter.com/JLbRgCQxhV
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
音数合わせで(=必然性がないのに)結句を連体形にする安直をやめるだけで、歌の出来は変わります。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
終止形と連体形の異なる文語活用語の連体形を終止形と思い込んでいる人はさらにその手前で……口語で詠みなよと思ってしまいますが。#歌の詠み方
サ行四段活用の動詞をサ変活用させる誤用はよく見ます(皇族の方もやっていらしたよ)
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
自分はできていると考えず辞書を引きましょう。
辞書を引くことができないなら口語で詠んだほうがまだ……。#歌の詠み方
偉そうなことを言う私も、詠歌開始5年目のころ下一段活用 「蹴る」の活用を誤っていたと気づいたりしたので。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
できていると思っている人も、本当に、気をつけてほしい。
いちいち教えてくれる人は少ない。自分で気づかなければ。
「き」という終止形を知らず、終止形にすべきところで「し」と活用させてしまい、そのつもりもないのに連体修飾させてしまう例もよく見る。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
歌意が異なってしまうのに、知らないから気づかない。言いたいことを言いおおせた気になってしまっている。#歌の詠み方
使えもしない文語助動詞を使おうとするから、現代短歌には謎の時制が頻出する。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
「私というかけがえのない個人」の陳腐さに一度絶望したあとでなければ、現代短歌でモノになるのは難しいと思います。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 2, 2026
結句でオチを付けた気になっている全然落ちていない歌、あれいったい何なのだろう。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 1, 2026
親父ギャグやそれに類するものなのか??
自虐の歌も多くは難しい。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
「それ自虐のつもり? おもしろいと思っているのあなただけよ。生じているの、笑いではなく苦笑いよ」と周りは教えてくれないもの(私は立場上、必要に応じて教えるけれど……)#歌の詠み方
結句で結論(感情語)を言わない。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 3, 2026
それは歌を読んだ結果読者が心に浮かべるべき感情だ。作者が言うな。どっちらけるわ。#歌の詠み方 https://t.co/dQaoFq2o8U
和歌や短歌なのに韻律が悪いなんて内容以前の話。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 1, 2026
もちろんそういう歌の多くは内容も論外なのだけど。#歌の詠み方
昨日公開したこちら、スキだけでなくさっそくご購入がありうれしいです!
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 16, 2025
和歌や題詠和歌に真剣に取り組まれる方に、ほんの一助ですが、お役に立てましたらうれしいです。
題詠下調べ帖 ~題を見て詠む、その前に~|梶間和歌 @WakaKajima https://t.co/HWOoZAMXkL
前回の #隠岐後鳥羽院和歌大賞 の際の漁火詠も先例を集めまくり、要素の抽出も自分なりにまとめました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 16, 2025
自分用メモなので読みにくい部分はあるかと思いますが(なので低価格に抑えています)、ご購入の方にはそのあたりすべてご覧いただけます。#note #歌の詠み方
次回和歌大賞でも自然、ここに私の調べた結果が反映されるので……和歌大賞に挑戦したい方、特に題詠和歌に慣れておらず取り組み方すらわからない方には強力な武器になると思います。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 16, 2025
ライバルを強くしてどうするのかって?
ライバルを強くしたうえで良い結果を得てこそ意味があるのだ。
「伝統的な題詠のあり方からすると、このように題に対して内容がずれる事はよくないのですが、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 9, 2025
京極派では歌題の設定は発想の契機づくりにすぎない、という感じで、あまり題にこだわっていません」p70
それはそのとおりなのだが、現代の初心者がこれを真に受けてはいけない。決して。
京極派歌人たちと自分の実力差をよくよく考えたうえで、彼らの歌論や、彼らの実践から導かれる思想を、取り入れたり脇に置いたりしたいもの。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 9, 2025
こんなこと、短歌と和歌の違いも理解していない初心者が真に受けたら大事故になります。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 9, 2025
字余りの多い京極派の、まだ方向性の定まらぬまま伝統を破ろうとして結果的に奇矯な表現ばかりになった初期為兼詠草を読みながら、字余り句に数字を振っているのだけど、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 3, 2025
そんな、字余り多発中の為兼でも
5音句を6音にした字余り句で「3-3」以外の音数律であるものはほとんどない。#和歌の読書記録
あの為兼の初期詠草でさえ、「6音字余り句の音数律を『3-3』以外にしない」という点は守っているし、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 3, 2025
その後成功した京極派でもそれはほぼ踏襲されている。
現代和歌はもちろん、現代短歌のほうでもそこはもう少し注意していいかなと思う。#歌の詠み方
「意味がわかる」ことは「良い歌である」ことと無関係です。#歌の詠み方
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 3, 2025
裕泉堂歌会添削について
裕泉堂歌会こぼれ筆アーカイブ
裕泉堂歌会向けプチ講義動画
裕泉堂歌会に参加する
裕泉堂歌会は月に一度、火曜夜にオンラインで集う歌会です。
アーカイブ視聴も可能なので、時間や場所を問わず安心してご参加いただけます。海外からのご参加もありますよ。
初めての方も、久しぶりになる方も、もちろん常連の方も、お気軽にどうぞ。
主宰は三鷹古典サロン裕泉堂さま、講師は梶間和歌が務めております。

講師経歴
玉葉風雅見ざる歌詠みは遺恨のことなり。
1986年、島根県生まれ。
2009年~13年、自作の詩歌の対面販売に従事。
2012年、近代短歌に触れて短歌を詠み始める。
その年の夏、式子内親王の和歌に衝撃を受け、古典和歌、特に中世の新古今和歌、京極派和歌に傾倒。
2014年、ながらみ書房『短歌往来』3月号「今月の新人」に作品寄稿。
2020年、ながらみ書房『短歌往来』4月号の特集に評論寄稿。
同年5月、私家版歌集『生殖の海』上梓。
2021年、現代短歌社「現代短歌新聞」4月号「島根県の歌人」に作品寄稿。
2022年、ながらみ書房『短歌往来』8月号に作品寄稿。
2023年、ながらみ書房『短歌往来』9月号に作品寄稿。
2023年、隠岐後鳥羽院和歌大賞 令和4年入選
2024年、隠岐後鳥羽院和歌大賞 令和5年古事記編纂1300年記念大賞、令和6年城南宮・鳥羽殿賞受賞。
2025年、ながらみ書房『短歌往来』4月号に作品寄稿。
2025年、隠岐後鳥羽院和歌大賞 令和7年入選
2021年~22年、オンライン講座「歌塾」講師。
2023年~、裕泉堂歌会講師。
新古今和歌と京極派和歌の良き読者を増やすことを生涯の仕事とする。
心の友は藤原定家、心の師は永福門院と光厳院。(2025年現在)
和歌物語に参加する
和歌創作や発信といった活動を、経済的な不安定さに左右されることなく、これからも精力的に続けてゆきたいと願っています。
梶間和歌の活動や生き方に意義を感じており、かつ経済的に余裕がある、という方には、
noteのチップやメンバーシップなど、 ご無理のない形でのご支援をお願いできましたら幸いです。
「寄付は、なんだか重い感じがする」
「責任が伴いそう……」
「理由があれば、それにかこつけて応援しやすいのにな」
といった躊躇のお気持ちがもしありましたら、低価格のコンテンツを購入するという形でも。
もちろん、作品や記事を読んでくださること、私の発信を受け取ってくださること、それ自体が私にとって大きな力です。
余裕はないけれど価値や意義を感じている――そんな皆様からのスキやシェアなどにも、改めて、心より感謝申し上げます。
今後とも、それぞれの領分において世界を美しくしてゆく営みを、楽しんで参りましょう。
この記事を書いた人


いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます。頂いたサポートは、書籍代等、より充実した創作や勉強のために使わせていただきます!