香りを伝える言語芸術 ~京極派スペース テキスト版~
この記事は、X(旧Twitter)で毎週おこなっている
京極派スペース
(京極派和歌をテーマにした音声配信)
の音声をもとに、内容を整理し、読み物としてまとめたものです。
スペースでは特に台本も用意していませんし、話し言葉のまま思考を進めているため、
専門用語が多かったり、要点のつかみにくかったりする部分もあります。
本記事では
配信を文字起こしし、読みやすく構成を整理、
それとは別に簡単な目次を冒頭に付けました。
無料部分では
「この回ではどんなテーマを扱っているのか」
「どこが読みどころ・聴きどころか」
などがわかるよう、全体の見取り図を示しています。
文字起こしを整理した全文は、有料部分に掲載しています。
じっくり読みたい方はぜひご覧ください。
無料部分、有料部分、いずれも音声を聴きながら理解を深めたり楽しんだりする補助として、ご活用いただけたらと思います。
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香りを伝える言語芸術 ~京極派スペース テキスト版~
今回のテーマは「梅を詠んだ京極派和歌」です。
京極派スペース「梅を詠んだ京極派和歌」
梅を詠んだ京極派和歌を『玉葉集』『風雅集』それぞれからご紹介しました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) February 27, 2026
直接関係しない話もちょこちょこ入っていますが、京極派和歌への愛ゆえということで、笑って聴いていただけたらと思います。#京極派https://t.co/Zr28e8DhSP
「梅を詠んだ京極派和歌」ガイド
1.ご挨拶
2.二条教良女「今より咲かん花」――「花」とは何を指すか
3.北畠親子「春にはあれや」――和歌の構造を見る
逆接の難しさ
和歌の力学と句切れ
意味偏重への警鐘
4.京極派の特徴
教養と平明さ
基本の二条派、飛躍の京極派
5.京極為兼「くれなゐにほふ」――前期京極派の色彩感覚
6.京極為兼「うぐひすのこゑより」――感覚のずらし
新古今から京極派へ
貴顕の歌と専門歌人の歌
7.永福門院内侍「こすのま匂ふ」――湿度と感覚の表現
8.まとめ――言語と和歌の力
京極派スペース「梅を詠んだ京極派和歌」テキスト版
・ぜひスペースを聴きながらお楽しみください。
・文章だけでも読めるよう整えてあります。
・文字起こしデータをもとに整形しているため、読みにくい箇所や漢字変換などがあるかと思います(梶間がふだん仮名表記している副詞が漢字になっている、など)。ある程度整えてはありますが、諸々ご了承ください。
・本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
京極派スペースの梶間和歌です。
最近フォロワーさんや相互フォローさんも増えているのであらためて説明しますと、
京極派スペースは週に1回、私の愛する京極派和歌や京極派歌人たち、またその歌の特徴や時代背景などをお話しする、X(旧Twitter)のスペース配信です。
繰り返し同じことを話す部分もあるので、最初の頃の放送を聴いていなくても全く問題ないと思います。
そもそもマニアックなので、最初の頃の放送を聴いていたとしても問題ないかどうかわからないのですが、
そのあたりあまり気にせず楽しんでいただけましたら大変有難いです。
今日は京極派和歌の中で梅を詠んだものをご紹介しようと思っています。
『玉葉集』では55番以降が梅の歌ですね。
55番は二条教良という方の娘の詠です。
題しらず
従一位教良女
霞たちなく鶯の声きけば今より咲かん花ぞ待たるる
『万葉集』などでは話の変わってくるところもありますが、
『古今集』以降の古典和歌で何も断りなく「花」と書いてあったら、普通は桜を連想しますよね。
秋の花だったら秋の名も無き野の花になりますが、春で、何も断りなく「花」と書いてあったら普通は桜。
しかし、ここは鶯がなんとかと言っているので、この花は梅ですね。
この歌群にこの並びなので、これで桜を連想するということはないでしょう。
いくら、伝統的なことに囚われず自分の心を詠むことを大事にした京極派といっても、踏まえるものを持たない現代短歌の歌ではありませんから。
ここは梅のつもりで詠まれたと思いますし、梅のつもりで受け取るのが適切だと思います。
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京極派スペース テキスト版
京極派和歌をテーマにした音声配信(Xスペース)を、週1回おこなっています。 その一部をテキストで読めるよう整理した記事を、こちらのマガジン…
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