『新撰 小倉百人一首』読書会記録5
コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。
ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。
こちらはその読書会の記録です。
全10回前後になるかと思いますが、楽しんでいただけたらと思います。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録5
5回目の #新撰小倉百人一首読書会 でした。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 24, 2026
レビューは後ほどあらためて。
取り急ぎ、
「こんなにおもしろい読書会になるとは思わなかった。一番おもしろい」
「やっぱり専門家がいてくれると、素人だけの読書会と違う」
などのうれしいご感想をシェアしておきます。
コテンラジオリスナーコミュニティの本好き仲間との、5回目の #新撰小倉百人一首読書会 のレビューです。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
5回目も楽しかった……今回も予定の全員分が終えられないほど盛り上がりました。
ちょうど開催前日に、リスナーコミュニティの交流会で https://t.co/yFypp0gHaE
交流会で
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
「ビジュアル・シンカー(物事を考えたり把握したりする際、ビジュアルで捉える特性のある人)」
の話題があり、
読書会参加者のおひとりが
「和歌ってその情景を思い浮かべて味わうものだと思っていたけど……まさか和歌さんはまったく違う楽しみ方をしているの!? 」
と驚いていました。
「私は言語優位なので、文法構造とか音の響き合いとかそういったものを味わうタイプ。和歌からビジュアルはあまり浮かばない」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
「えええええええええええええええええええええええええ」
互いの異文化理解がすごかったです。
その話題を翌日の読書会でも少々蒸し返したのち、読書会本編に入りました。
・具体的なイメージからではなく、言語から、理屈から創った私の和歌を観て、その方は豊かなビジュアルをイメージしている
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・言語から、理屈から創っても、適切な技術があれば絵画的な和歌になる
・逆にビジュアルイメージから和歌を詠むと、間にイメージを「言語」に訳す作業が入るので、その和歌は読者にビジュアルイメージを喚起しにくくなるのかもしれない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・「絵画的」な歌を詠むと言われる後鳥羽宮内卿だが、和歌の創り方は先例を睨みながら理論で構築するイメージ
・たかだか数十年の人生経験を種に創作しようとするから創作が貧困になる
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・「もともと楽しんで読んでいた近代短歌に、この読書会を始めてから満足できなくなってきた」
・疑問を呈するということは余裕があるということ、その時点で恋歌は切実さを欠いている
・古典和歌で「影」がshadowであることはほとんどない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・「木毎→梅(古今集)」「山風→嵐(古今集)」「ネ申→神(2チャンネル)」
・「よねたまへ、ぜにもほし」「よねはなし、ぜにすこし」
・「かきつはた」を句頭に置いて旅歌を創るのはアクロバティック……でもない
・「そのように論理破綻して描かれているということは貴い神であるということ」「そのように訴えているということは切実な恋であるということ」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・恋歌を贈られたらまずは無視したりはねつけたりするのがマナー
・専門家なしの読書会だと「こう読みました/思いました」「そうですね~」で終わりがち
・『古今集』夏部は34首中28首ほととぎす詠
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・ほととぎす以外に興味なし!!! 冬も雪以外興味なし!!!
・盆地の夏と冬はつらいから!!!
・夏の月などの歌材は院政期~新古今時代にかけて開拓
・詠歌の筋肉を鍛えるには、古典和歌虫食いパズルがおすすめhttps://t.co/YR9Xxbhrhv
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
・「貫之のこの歌は完璧だから直しようがないぞ」→「和歌さんのお手本……参りました」
・和歌とは意味なのか、響きなのか、映像なのか#歌の詠み方
ありがとうございます。https://t.co/jaR0uH4RBU
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
そういえば、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
毎日の #waka365 のポストでも、
和歌にぴったりの画像を探す前に、まず自分の求める画像をイメージするところに苦労していた、
ということに「ビジュアル・シンカー」の話題で初めて気づきました。
いまはChatGPTに
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
「これらの要素を漏らさず含んだ画像を創って」
と言語で頼めるので、フリー画像サイトで探していたころよりは楽です。
言語優位~!
この読書会自体はコテンラジオリスナーコミュニティの有志でおこなっているため、「皆様もどうぞ」とは言えないのですが、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 29, 2026
『新撰 小倉百人一首』自体は本当におもしろく、おすすめの本なので、ぜひ。https://t.co/ppepguboFV#Amazonアソシエイト
塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』はこちらからどうぞ。
序文で爆笑し本文で唸り跋文でまた爆笑すること間違いなしです。
本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録
読書会参考書籍
和歌物語の維持メンバーになる
和歌創作や発信といった活動を、経済的な不安定さに左右されることなく、これからも精力的に続けてゆきたいと願っています。
基本的な作品や文章などは、できるかぎり無料または低価格で、広く開かれた形で届けてゆきたい。
そのためには、この活動を支える側に回ってくださる方の存在が欠かせません。
「梶間和歌の活動や生き方に意義を感じている」
そして
「経済的に余裕がある」
という方には、この活動の維持メンバーとしてご参加いただけましたら幸いです。
noteのチップやメンバーシップなど、 ご無理のない形で、ぜひ。
もし、寄付という形に躊躇のお気持ちがありましたら、低価格のコンテンツのご購入という形でも等しく有難いです。
もちろん、作品や記事を読んでくださること、私の発信を受け取ってくださること、それ自体が私にとって大きな力。
経済的に余裕はないけれど価値や意義を感じている――そんな皆様からのスキやシェアなどにも、あらためて、心より感謝申し上げます。
今後とも、それぞれの領分において世界を美しくしてゆく営みを、楽しんで参りましょう。
この記事を書いた人


いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます。頂いたサポートは、書籍代等、より充実した創作や勉強のために使わせていただきます!