『新撰 小倉百人一首』読書会記録15
コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。
ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。
こちらはその読書会の記録です。
全10回前後……などと言っていたのが遠い昔のようで、あと何回かかるのかわかりませんが、それぞれの記録をお楽しみいただけたらと思います。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録15
#新撰小倉百人一首読書会 も15回になりました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
長々とお付き合いくださるコテンラジオリスナーコミュニティ仲間にはただただ感謝です。
・だいたい全員藤原さん
・後徳大寺左大臣は意味上「後徳大寺・左大臣」ではなく「後・徳大寺左大臣」らしい pic.twitter.com/sCmeMSUD0R
・藤原は氏、徳大寺や九条は家名
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・苗字や姓とは異なる
・藤原閑院流の名付けルール:「公○」の次の代は「実○」、「実○」の次の代は「公○」
・「徳大寺実定」「九条兼実」なのに「六条顕輔」「御子左定家」とは呼ばない
・排列順で読むと、一首で読むときと印象が変わる
・文法的にはこういう意味だが、本意(ほい)を考えるとそうはならない→文法的に例外にあたる用例かもしれない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・歌の内容には嘘がつけるが、歌の佇まいには育ちや性格が出る
・定家くんの隠しきれないアグレッシブさ(たぶん隠す気もない)
・適切な「かな」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・読者「和歌さんは安易にかなかな使うなというくせに自分では使うじゃないか」
和歌「あなたの『かな』とは違うんですよ」
・「″安易に”使うな」としか言っていませんので
・涙の誇張表現のバリエーション
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・涙で枕が浮いたり、袖に港が出来たり
・現代人が見るとしらけることも……いやほとんどそう……
・氷にも月は映るのでは
・「花の雪」は花なのか雪なのか
・花だよ……
・「違う」は動詞だが、働きが形容詞的なので、若者が無意識に「違かった」「違くて」と形容詞活用させ始めたのでは
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・「だいじょうぶ→だいじょばない」は、コテンラジオの「諸行無常→諸行むじょい」と同じ……
・副詞の「より」は翻訳語で、歴史が浅い
・老齢でなくても病身でなくても「またや見む」には共感できる
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
・20代後半で「述懐百首」を詠んだ人なので俊成の湿っぽさはガチ
・「わが恋は」で始められると「『わが恋』ですか……」と構えてしまう
・荻=葉風=恋人の訪れを勘違いさせるもの
・俊恵「『身にしみて』は余計じゃないですか」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
塚本邦雄「その割に自作はままならぬものですね」
・ブーメランがパねぇ
・あと俊成の「身にしみて」は必然です……あれは「身にしみて鶉鳴くなり」が主だから……「身にしみて」としないと、ただの鶉がただ鳴いているだけになる……
・西行の四句切れの四句終止形が連体形に誤写された例は多いが、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
「命なりけり」は特に、絶対に連体形にしてはいけない
・西行の「きりぎりす」はきりぎりすの鳴き声と韻律が合わせてあり、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
後鳥羽院の「きりぎりす」は作中主体の嗚咽と韻律が合わせてある
・きりぎりすつながりでうっかり紹介したくなったが……塚本大先生の「跋」のおもしろさは……最終回に取っておきましょう……
俊成や西行も読み終え、いよいよ新古今時代!
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 15, 2026
次回以降も楽しみです!
内々の読書会なので、こういった形でのおすそ分けしかできませんが、本文のほうぜひお楽しみください。
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序文で爆笑し本文で唸り跋文でまた爆笑すること間違いなしです。
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『新撰 小倉百人一首』読書会記録
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