『新撰 小倉百人一首』読書会記録13
コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。
ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。
こちらはその読書会の記録です。
全10回前後……などと言っていたのが遠い昔のようで、あと何回かかるのかわかりませんが、それぞれの記録をお楽しみいただけたらと思います。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録13
体調不良でリスケさせてもらった #新撰小倉百人一首読書会 第13回も、昨日無事開催できました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
皆様、熱中症にはもちろんですが、その手前の夏バテにもお気をつけくださいね。
(私のはたぶん夏バテ)
今回もダメ元で10人分読んでいたのですが、実際には4人分しか進められず。(続く) pic.twitter.com/pEFQd8QUoe
そろそろ3人分終えるころに「え、もう終わり!? 」と時間に気づいて驚きました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
毎回の盛り上がりがうれしい悩みです。
・堀河百首は当代の歌人16人が100の題で歌を詠んだ和歌企画。その後の定数歌でしばしば参照される規範となる
・仲間内で盛り上がったものをあとから公式なものにしたような印象
・題に対して挑戦的な詠み方もそこそこ見られるので、伝統の踏襲というより開拓の要素が強かった可能性も
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・「16人でコンテストしたようなものではないんですね」
「堀河百首はそうなんですが、後鳥羽院の最勝四天王院障子和歌のようなコンテストっぽい企画もあります」
・定家くん、同僚とも上司ともモメがち
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・定家くんの社会性……
・やらかした息子の赦免を老いた父が歌で訴えるの図
・俊成パパ、老いてなお大変
・「歌で意見が違うのは構わんが、王権に口出しするのは許さん」というのがあの柳の歌の勅勘の本質だったのでは
・秋の歌とも恋の歌とも詠める歌
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・新古今時代には、四季の歌に恋の風情をほのかに(またはあからさまに)配置する傾向があった。堀河歌壇にもその萌芽があった?
・千鳥は四季を問わない川の鳥から、冬の海の鳥に変化した
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・実物を見てではなく概念を継承して詠むので、特定の題で印象的な和歌が詠まれるとその影響力が大きいのかも
・ほとんどの京都のお貴族様は海を見たことがないので、千鳥が川にいるか海にいるか、その海に波が立つか内海で静かか、知らない
・紫式部は越前の海を須磨に投影した説https://t.co/NJi48lbQwc
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・『源氏』の影響力は大きく、その後須磨は侘びしいイメージの歌枕に
・ウェイウェイ恋する若者は須磨の和歌には詠まれない
・「太平洋側で育ったので、学生時代初めて新潟の海を見て驚いた」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
「逆に私は日本海側で育ったので、瀬戸内海や太平洋を見ると『波がない……』と思う」
・この真野どの真野問題、この玉川どの玉川問題
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・コテンラジオでも「このシャルル、どのシャルル? 」という回があった……https://t.co/ucGw3hbg8c
・「春の曙ですね。前に言ってた、清少納言が春の曙を発見・評価したというあれの影響ですね」
・後鳥羽院は特に春の曙が大好き
・やはり儒者は和歌より漢詩?
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・鶉といえば俊成の「夕されば」。しかし俊頼は俊成より前に鶉を詠んでいて……『伊勢物語』との関係もなさそうだし、どういう意図だろう?
・「そそや」に至るまでのさ行音の配置
・終止形に接続する「なり」は聴覚情報の助動詞。連体形だと断定の助動詞
・勅撰入集105首なのに紹介する歌は4首。「塚本先生のお好みには合わなかったんですね……」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・堀河百首には「藤原顕仲」と「源顕仲」がいる。やめてほしい
・この顕仲どの顕仲?
・同時代に同じ名前の人がいたら憚って違う名付けをしそうだけど……
・偉い人の名前は直接呼ばない。勅撰集でも身分の高い人は「これ誰? 」みたいな呼び方をされ(同時代なら通じる)、身分の低い人はフルネームで入集しがち
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
・「いまの天皇の名前って、キンジョウって言うんだぜ」とドヤった元彼がいた。一瞬で別れた
・次回は法性寺入道前関白太政大臣から。名前が1ミリも書かれていない。偉い人だ
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) August 1, 2026
また1週間健康に過ごし、楽しい読書会にしたいです。
内々の読書会なので「皆様もどうぞ」とは言えないのですが、よろしければ本だけでもお楽しみください。https://t.co/JE5biBBGv8#Amazonアソシエイト
塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』はこちらからどうぞ。
序文で爆笑し本文で唸り跋文でまた爆笑すること間違いなしです。
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『新撰 小倉百人一首』読書会記録
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