『新撰 小倉百人一首』読書会記録10
コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。
ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。
こちらはその読書会の記録です。
全10回前後……などと言っていたのが遠い昔のようで、あと何回かかるのかわかりませんが、それぞれの記録をお楽しみいただけたらと思います。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録10
#新撰小倉百人一首読書会 、第10回にして、ようやく伊勢大輔まで辿り着きました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
我々は果たしてあと何回この読書会をすれば読み終えることができるのでしょうか。全20回ぐらい?
・いせのおおすけ? たゆう? たいふ?
・同時代史料でかな書きのものがあれば…… pic.twitter.com/ACcC4qouWF
・「為兼」には同時代に「ためかぬ」書きの史料あり
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・「ためかね」と呼ばれていなかった証拠にはならないが、少なくとも「ためかぬ」と呼ばれていたことは確実
・方違え=恋の口実
・『源氏物語』「帚木」の恋の始まりはこれです
・朝顔は時代・文脈によって3種類の別の花を指す
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・この人たち、別に「朝顔」という植物を詠みたいわけではないから
・私も「忘れ草」の実物を知ったのは2ヶ月前。それでも「忘れ草」の歌はいくらでも詠めます
・菊も霜で美しく移ろうさまが詠まれるが、それを初めて見たのは昨年ぐらい
・本当に被害者だったら非難の和歌など贈らない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・紫式部「ことわりや」は、発想は近現代的でおもしろいが、和歌として優れているかというと……
・六条御息所の生霊の話も、「ことわりや」作者の書いた話と考えると深読みできる
・広まったからといって、作者の深い意図が同意されたとは限らない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・『進撃の巨人』を「リヴァイかっこいい」「巨人との戦い、燃える」「エレン頑張れ」レベルで受け取る人も少なくない
・「ホモサピ……! 人間理解……! コテンラジオで履修したのに誰も解決できてないやつ……!!!!! 」と悶える人は少数
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・私はリヴァイも好きですよ
・画力だけで漫画は描けない
・まばゆいものを見ると、人間はどうなる?
・まばゆし=思わず顔を背けたくなる、気が引ける
・大弐三位「はるかなる」の調べの良さは格別
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・文法を知らないと、なんとなく読めた気になり、その歌の意味しない意味を受け取ってしまう
・ラブラブをそのまま詠むな
・結ばれた直後でも「けふをかぎりの命ともがな」と詠まなければいけない
・「かな」と置けばそれなりになる(ので多用に腹が立つ)
・赤染衛門の歌は、ホッとするお母さんの味噌汁
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・王朝女流歌人の時代、代作はするが、題詠はほとんどしない
・歌は個人のものではない。「盗作されて怒ったのかな」は現代人感覚
・参加者A「歌が芸術じゃなかったなんて信じられない」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
参加者B「新古今時代に芸術に近い観念が生まれていたなんて、逆に早くない? 」
「個人」も「芸術」も、近代に西洋から輸入した概念ですからね
ネットミームに関して著作権の主張などしない、そんな発想に誰もならない、という話も出ました。
「『やばたにえん』と言い出したの俺だから。勝手に使うな」と言う人はいない。
・赤染衛門は返歌なので「さもあらばあれ」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
式子内親王は題詠でも「さらでだに」
・新古今時代は、人ではなく和歌史に対して返歌していたのかもしれない
・飲み会でウケたネタは翌朝以降誰にも伝わらない(3回目)
・「……というエピソード覚えてます」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
そこでピシャリと返した和歌は覚えていないんだよね(白目)
・「彼女は走り出て彼を引き止め」
小式部内侍は「走り出」んだろ
・歌でハッとした教通が使いの者をひしと抱きしめるわけにもいかないから……構成上の都合です(たぶん)
・濁点を書かないと掛詞に気づきやすい
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
・「宿=家」。旅先の宿の意味は従の従
・文法はともかく、語の意味がわからないなら辞書を引こう
・新古今がつまらないとか言えるのは読者の問題
・「こんなにすばらしい和歌が、まだ和歌の頂点じゃないんですか? 」
和歌の頂点に辿り着けるのは何週後のことでしょうか。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 5, 2026
いつもお付き合いくださる仲間に感謝です。
内々の場での会なので「皆様もどうぞ」とは言えないのですが、
『新撰 小倉百人一首』を読むきっかけとして、これらのポストもご活用いただけましたら。https://t.co/KF8wXU1VNQ#Amazonアソシエイト
塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』はこちらからどうぞ。
序文で爆笑し本文で唸り跋文でまた爆笑すること間違いなしです。
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『新撰 小倉百人一首』読書会記録
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