雑冬――雪ではなく心を詠む ~京極派スペース テキスト版~
この記事は、X(旧Twitter)のスペースで毎週おこなっている
京極派スペース
(京極派和歌をテーマにした音声配信)
の音声をもとに、内容を整理し、読み物としてまとめたものです。
スペースでは特に台本も用意していませんし、話し言葉のまま思考を進めているため、
専門用語が多かったり、要点のつかみにくかったりする部分もあります。
本記事では
配信を文字起こしし、読みやすく構成を整理、
それとは別に全体の見出しと簡単なコメントを付けました。
無料部分では
「この回ではどんなテーマを扱っているのか」
「どこが読みどころ・聴きどころか」
などがわかるよう、全体の見取り図を提示しています。
文字起こしを整理した全文は、有料部分に掲載しています。
じっくり読みたい方はぜひご覧ください。
無料部分、有料部分、いずれも音声を聴きながら理解を深めたり楽しんだりする補助として、ご活用いただけたらと思います。
続けてご購入くださる方のご負担を減らしたく、マガジンをご用意しました。
各テキスト版の単発購入も可能ですが、4記事以上読まれる方はマガジンを購読するとお得になります。
雑冬――雪ではなく心を詠む ~京極派スペース テキスト版~
今回のテーマは「京極派の雑冬の歌」です。
京極派スペース「京極派の雑冬の歌」
『玉葉集』『風雅集』の雑冬の京極派和歌をご紹介しました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 24, 2026
冒頭、「雑」「雑冬」とはどういうことなのか、簡単にですが解説もしております。
ふだん紹介する冬歌とは少しおもむきの異なるこちらもお楽しみください。#京極派https://t.co/gpzriKpcnz
「京極派の雑冬の歌」ガイド
1.「雑の歌」とは
季節の歌と比べて、雑の歌には作者の感情や個人的事情が比較的強く表に出やすいです。
題詠が含まれることもありますがそれは例外的で、多くはその歌の詠歌事情・背景が詞書に書かれます。
2.雑の冬とはどんな歌か
冬の歌でありながら、冬の歌でない。
純粋な叙景よりも、冬の景にかこつけて作者の心情を述べることに主眼がある歌が「雑の冬」に入りやすいです。
3.分類は撰者の判断次第
実際の分類にはゆらぎがあり、冬の歌らしい歌が冬の雑に、冬の雑らしい歌が冬の部に入っていることもあります。
4.西園寺実兼の歌――琵琶の道と雪の下水
雪の下水に託して琵琶の家の悩みを詠んだ一首から、雑の冬の性格について考えました。
5.京極為子の歌――閑居冬夕と寂しさ
「閑居冬夕」という題を持つ歌をとおして、感情表出の強い冬歌が雑部に入る傾向を見ました。
題詠和歌でありながら雑部に入集した例です。
6.守子内親王の歌――残るすすきのすごさ
冬部に入集しそうな叙景的な歌も、撰者の判断で雑部に分類されています。
7.光厳院の歌――物名歌から雑冬へ
もともと物名歌として詠まれた一首が、叙景歌として見直され、雑の冬に入った例です。
京極派スペース「京極派の雑冬の歌」テキスト版
・ぜひスペースを聴きながらお楽しみください。
・文章だけでも読めるよう整えてあります。
・文字起こしデータをもとに整形しているため、読みにくい箇所や漢字変換などがあるかと思います(梶間がふだん仮名表記している副詞が漢字になっている、など)。ある程度整えてはありますが、諸々ご了承ください。
・本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
今日は午後、京極派スペースのテキスト版というのをスタートさせました。
京極派スペースももう2、3年やっているので、過去全てのスペースを文字起こしするのは無理なんですけど、
「この内容は文字化しようかな」という特定の回を選んで、今後テキスト化してゆけたらなと思います。
ニーズがあるのではないかと仲良しの吉田裕子さんに指摘されたり、ChatGPTにも相談したら「それはいいね」と言われたりして、ちょっとやってみようと思いました。
音声配信って、私もよく利用するしとてもいいんですけど、検索性が低いですよね。
確かに、テキストでウェブ上にあるというのは意義があるのかな、と思いました。
なのでnoteの方で、もし興味ありましたらぜひ。
noteの私のクリエイターページの今のところトップに、最新の「為兼は、なぜ旅の歌がうまいのか」という記事を出してあります。これが京極派スペーステキスト版の最初の記事になります。
あと、マガジンでも読めるようにしてあります。
ご興味ありましたらぜひ覗いてみてください。
今日の話題です。
京極派の雑の歌で冬の歌というのにどんなものがあるのか、紹介してみようと思いました。
雑の歌というのは、私もちゃんと調べたり専門家であったりするわけではないので、説明が間違っているかもしれない。そうだったら申し訳ないんですけど。
季節の歌に限らず、詠んだ歌の中で、作者の感情とか心情とかそういうのが強めに出ている歌が、雑の歌に入っていることが多いかなと思います。
雑の冬といったら冬の歌なんだけど、冬の歌というよりは、作者が冬の情景、物事とか行事にかこつけて自分の気持ちを述べている、そちらの方に主眼があるなというものは雑の冬に入れられやすいです。
これは撰をする人の判断になるので、
「これ雑の歌の雑の冬に分類されているけど、結構純粋な叙景歌っぽいな」と感じられる歌もあるし、
例えば「冬の部に入っているけど、結構主観が入っているし雑の冬っぽい」みたいな歌ももちろんありますので、そこは揺らぐんですけど、
大まかにそんな感じで捉えてもらったらいいのかなと思います。
もしもっと端的な説明のできる方がいらしたら、お譲りしたいというか、教えてもらいたいんですけど。
なので、
「冬の歌なんだけど、もうちょっと作者の感情が入っているっぽい、そんなニュアンスの強めの歌が雑の冬」
という風にざっくり把握しておけばいいかなと思います。
一応、今日のスペースまでに京極派の勅撰集、『玉葉集』と『風雅集』の雑の部で雑の冬に当たる部分を見てみたんです。
もしかしたら見落としがあるかもしれないけど、多分ここだけじゃないかなという範囲を見て。もし違ったらすみません。
確認したら、該当する歌が案外少なかったので、『玉葉集』と『風雅集』のぶんを今日まとめて放送しようかなと思います。
これらに入集した京極派の雑の冬の歌を全部紹介するつもりはなくて、紹介したいなと思うものだけピックアップしたら、思ったより数がなかったんですよね。
なので今日まとめて紹介してしまおうと思います。
『玉葉集』の紹介したい歌は、『玉葉集』の抄訳『木々の心 花の心』にも載っているかな? ありますね。
琵琶の道につきていささかうれふる事侍りける、祈り申さんため妙音堂へ参りける折ふし、雪深くふりて侍りければ
入道前太政大臣
音絶えてむせぶ道には悩むとも埋れなはてそ雪の下水
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京極派スペース テキスト版
京極派和歌をテーマにした音声配信(Xスペース)を、週1回おこなっています。 その一部をテキストで読めるよう整理した記事を、こちらのマガジン…
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