『新撰 小倉百人一首』読書会記録11
コテンラジオリスナーコミュニティの仲間と、週に一度読書会を持ち、塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』を読み進めています。
ひとりで読むだけでは辿り着けない視点や感覚が、別の誰かの言葉によってふいに開かれることがあります。
ほかの皆さんは和歌ガチ勢の私の言葉で、私は和歌初心者の皆さんの言葉で「なるほど」と、毎回気づきや刺激を受け取り合う、豊かな時間です。
こちらはその読書会の記録です。
全10回前後……などと言っていたのが遠い昔のようで、あと何回かかるのかわかりませんが、それぞれの記録をお楽しみいただけたらと思います。
『新撰 小倉百人一首』読書会記録11
#新撰小倉百人一首読書会 11回目。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
今回ははじめから6人分にしよう、としていました。
「先週読んだときには感動したのに、先週の読書会でそこまで進められず、今週もう一度読んだときにはもう感動できなくなっていた」問題、
今後はこれで回避できそうです。 pic.twitter.com/yhXAgzv6RO
・清少納言は随筆の人。和歌がどうこう言ってはかわいそう
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・「春の曙」は清少納言以降。『古今集』以来の和歌の伝統ではない
・定子サロンの漢詩受容は、漢詩ガチ勢の紫式部にとっては表層のお遊び
・私も「和歌を楽しもう」みたいなノリには思うところがある(いちいち言わんけど)
・「いつまでもダイアナ妃を称えないで」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・飲み会でウケたネタは翌朝以降誰にも伝わらない(4回目)
・6首しか残っていない人を「百人一首」に選ぶなよ、6首のなかから無理に採るなよ……
・現代人、多くは訳すら読まずに「なんという悲恋。共感します」と背景ストーリーに感動している
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・だったら悲恋の和歌は全部秀歌ということになる。そんなわけないだろ。歌を読め歌を
・訳を読んで歌を味わった気になること自体私はどうかと思いますが、最低限訳は読め
・このあたりの掛詞におもしろさが見えるのは、「掛けてみました。ドヤ」風の時代を過ぎ、技巧が洗練されてきたから
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・人ひとりも成長するが、和歌も人のように成長する
・和歌は詞書とセットで読む
・贈答歌多めなので、『後撰集』の詞書はだいたい長い。長すぎる
・テンプレだからつまらないのだとしたら、和歌はだいたい全部つまらないことになる
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・テンプレを上手に処理するか、安直に処理するか、の違い
・和歌に詠まない題材
・『古今集』で定まった歌題や歌材が、院政期、新古今時代に広がった。その後京極派で広がった面もあるが、それは主流派にはならない
・努力する天才には勝てないが、そんな奴らを基準にすると和歌文化が崩壊する
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・京極派には新古今リバイバルの面がある(そうでない面もある)
・新古今のすごさと京極派のすごさは方向性が違う
・「幻」は幻影? 幻術士?
・「これ鶯を詠んだ歌じゃないよと塚本先生書いていますけど、そこ読みました? 」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・鶯の歌だと思い込んだままのほうがしあわせだったのだろうか
・「『古今集』仮名序の業平評じゃないけど、行尊さんも心が余って詞が足らないのでは」
「いや、行尊の歌は知識があれば読める」
・俊成卿女や宮内卿は新古今の申し子なので、歌風の変化した晩年の定家には彼女らの歌が許容できなかったのかもしれない
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
・定家についての俊成卿女の激しいお手紙
・「なんで歌人ってほかの歌人の悪口を言うんですか? 」
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
「信念があるからじゃないですか? 」
・すべてに意味がなく、すべてに意味があることを知ったそのうえで、自分の意志を貫こうとする態度が、人文学を経て至る結論かなと思う
ようやく終わりが見えてきたか、どうか。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) July 12, 2026
もうすぐ院政期に入るあたりなので、私は毎週読んでいてつらさが小さいです。
内々の読書会なので「皆様もどうぞ」とは言えないのですが、ぜひ本だけでも楽しんでいただけましたら。https://t.co/lymCPldrzt#Amazonアソシエイト
塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』はこちらからどうぞ。
序文で爆笑し本文で唸り跋文でまた爆笑すること間違いなしです。
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『新撰 小倉百人一首』読書会記録
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