日本茶、はじめの一歩|とある翁の存在
最近、日本茶に興味を持ちました。
きっかけは、売茶翁(ばいさおう)という江戸時代の人物を知ったこと。
茶道の祖、千利休
に対して
煎茶の祖、売茶翁
といわれる人物です。
当時、茶道は上流階級のたしなみではありましたが、庶民には浸透していませんでした。
そんな中、煎茶を通してお茶を庶民に広めたのが、売茶翁。

その売り方はユニークで、今でいう移動販売をしていたそうです。
そして、このように謳ってお茶を販売していました。
「茶銭は黄金百鎰(いつ)より半文銭までくれしだい。 ただにて飲むも勝手なり。ただよりほかはまけ申さず。」
現代風にいうと、
「お茶代は1億円でも、50円でも、いくらでも結構。ただでも結構。タダより安くはできません。」
お茶代を払おうと払わまいと、
身分が高かろうが低かろうが、
禅について説きながらお茶をふるまっていたそうです。
(売茶翁は禅僧だったが、60歳を過ぎて還俗[げんぞく;一度出家した僧が、俗世に戻ること]している)
ちなみに売茶翁は、江戸時代の有名な絵師、伊東若冲(いとうじゃくちゅう)が尊敬しまくっていた人物でもあります。

若冲は、自分の絵一枚を米一斗(15kg)で売り、自らを米斗翁(べいとおう)と呼んでいたというから、その尊敬ぶりがうかがえます。

と、そんな茶の歴史を知ってしまった私は、俄然日本茶に興味が湧きました(単純)。
でも調べてみると、日本茶について何も知らない自分に気がつきました。
日本茶って何をもって日本茶って言うんだろう?
煎茶、ってそもそも何だろう?
煎茶は緑茶なの?
やぶきたブレンド、とか聞いたことあるけど『やぶきた』ってなに?
お茶のパッケージを見ると、「深蒸し」だの「玉露」だのとあるけれど、何が違うの?
そもそも急須すら持ってない・・・
日本人なのに、日本茶のことを知らない。
海外では抹茶ブームだというけれど、海外の人に日本茶のことを聞かれてもなにもわからない。
抹茶なんてたてたこともないのに、YouTubeでは海外の人が茶筅(ちゃせん)を持って煎茶をたてて毎朝飲んでいる・・・
日本人として、このまま自国の文化を知らなくていいのだろうか?
そんな疑問すら生まれてきました。
日本茶をもっと知ろう。愛そう。
そう心に決めました。
というわけで、今後は日本茶の歴史や、おもしろい話があれば発信したいと思っています。
さんぽ屋を謳いながら、散歩の話が少ないこの頃です。
ちなみに、お茶を飲むとホッとするといいますが、あれは単に気分的なものではなく、科学的根拠があるそうです。
日本茶には「テアニン」という成分が含まれており、それが脳の中でα波を発生させ、リラックス効果が得られるのだとか。
テアニンはお茶と、一部のキノコにしか含まれていない貴重な成分。
日本茶は、リラックスすると同時に、カフェインによって覚醒もできる、他にはない特徴を持ち合わせているのだそうです。
日本茶っていいですね!(単純)
