第3回奥武蔵ロングトレイル105k(後編・レースレポ)
長くなりそうだったので前編👆と
後編👇に分けました。
ここからは本編のレースレポです。
スタート〜原市場(27km) 8位通過
6/14(土)6:00 スタート
天候は曇り、夜にはかなり降りそうな予報です。
気温がそんなに高くないのでホッとしました。

夜明け前の方が土砂降りでした
スタートに並んだ時点で既にゴールしたような高揚感で泣けました。興奮しすぎです😅
自分の力だけではスタートに立てないと思うと
大勢の方に感謝するばかりで涙が出てきます😭
そんなスタート。
9k東峠(給水)までに大量に汗をかきました。
湿度もあって今年イチの滝汗です。
給水は水だけだったので、案の定、脚がピキピキと攣りだしました。ミネラル不足です。
子の権現(A1エイド、17km)
エイドにあった塩を手のひらに乗せてふた口、飲み込みました。
アクエリアスをボトルに詰めました。
切っているバナナを2つ(1本分)、大福を1つ食べ、ひと口あんぱんを手に持って、もぐもぐ歩きながら出発しました。
それぞれのエイドで取材、インタビューをかなり受けましたが、それは女子ランナーだからだと思います。明るく感じ良く話したつもりなので、1つでも使ってもらえると嬉しいなぁ
原市場(A2 エイド 27km)8位通過
鹿肉うどんがとても美味しかったです。
固形の補給が美味しく食べられてホッとしました。
バナナと大福も食べ、エイドの斜向かいにある自動販売機でレッドブル投入。周りに2〜3人の女子がいましたが自販機でグビグビ飲んでいる間に抜かされたかもしれません。

エナジードリンクがあるのかはチェックしてました。
どっちもオッケーの選べる自販機です。
カフェインジャンキー気味😅
この辺はまだ順位も気にしてません。
5時間半以内だったらいいと思ってました。
5h06通過。
エイドを出て少しロードを走り
四十八曲峠に入るところでポールを出しました。原市場から先はポール解禁です。
ノーラ名栗(41k) 6位から
奥武蔵の最難関へ
まだ明るい時間で森は美しく、眺望の良い「嶺」までのトレイルも気持ちよく走りました。
ハイカーさんに応援してもらえて元気をもらいました。
何回も試走しながら
数字のことを気にするよりも、
自然を感じるような走りをしよう。
そう決めていました。
タイムや距離、順位を気にせず
鳥の鳴き声を聞いたり、草木や花に目を向けたり、息苦しくてゼーハー口からガス交換をするだけではなく、たまには鼻から山の空気を吸い込み、森の匂いを楽しんだり、ときには獣の臭いにも敏感になろう。
お水はどれくらい残っているだろう?は気になりますけどね、そういう最低限の数字は気にしつつ、あとは自然を満喫することを意識しました。
棒ノ折山からのかなり長い下りで足を使わないように、ダブルストックを心がけ大腿四頭筋を温存しました。
下り切ってダムに着いたときは
試走の時よりも脚が残ってる、まだ大丈夫。
と、確認しました。
ノーラ名栗(A3エイド 41k) 6位
8h29(時刻14:29)
ここではまず最初にトイレと決めていました。
トイレでお尻にワセリンを塗りました。股擦れになってからでは遅いですから。
しっかり石鹸をつけて手を洗い、塩っぱくなってる顔も腕も洗い、うがいをしてサッパリとしてから、補給食をいただきました。
じゃがいもとトマト、定番のバナナ、大福、とけっこう食べて、名栗まんじゅうは2個、ジップロックに入れて歩きながら食べました。
ここから先が一番キツイ区間です。
しかも次のエイドまで 5時間はかかるはずなので背中のハイドレーションにポカリスエットを2リットル積みました。
試走を2回して編み出した施策がありました。
「ムエタイ歩き」
激坂を直登し続けるとアキレス腱やふくらはぎに千切れそうな痛みが出ます。そういうときにはキックボクシング(ムエタイ)の膝蹴りのように足首を下に向けるという、たぶん何を言っているのかわからないと思いますが、それを繰り返し使いました。

山を上るトレイルランナー
この足首を下に向ける動作でふくらはぎやアキレス腱がゆるみ、血流が改善されるので、千切れそうな痛みが和らぎます。
またハムストリングスにも伸びしろができるので、膝を高く上げることが楽になります。
藤棚山、蕨山、有間山あたりの脚がピキってしまう厳しいエリアをこのムエタイの膝蹴り歩きで攻略しました。まあ、自分にしか分からなくてもいいのですが、メモとして残しておきます。
余談ですがキックボクシングの戦績は5戦4勝1分です。顔を殴れないので辞めました。
話はそれましたが、
大持山の肩を通り過ぎ、誘導している方にもらったひと口のコーラの味は最高でした。重たいのに本当にありがとうございます。
鳥首峠が近づいてきたのでグローブを出しました。
これの黒でMサイズです。
鳥首峠から先の下りは木段が崩れていて、ロープが張ってあります。

鳥首峠というネーミングがなんとなく好き😍
こんなところで尻をついて汚してたまるか!と本気で思っています。道産子は滑っても転ばない訓練を積んでいます(持論)。
同じようなところが正丸峠から先の虚空蔵峠の手前にもあります。
ロープを伝いながら、滑るように下るのはスリルがあって好きです。
曇天、小雨、ガスのせいで暗くなるのが早いな、と感じ、ヘッドライトを出して頭ではなく腰につけました。
これはLEDのようは白い光ではなく、暖かな光でガスっているときに反射しにくくて好きです。ただ電池の持ちが4〜5時間なのでサブとして使っています。
腰よりもみぞおちにつけて揺れないようにしました。
名栗げんきプラザ(59k ) 5位
名栗げんきプラザに女性が2人いました。その後にも1人入ってきて、自分がいるところは激戦区だな、と分かりました。
その時の順位は知りませんでしたが、感覚的に6〜8位くらいだと思っていて、総合入賞が6位までと考えたらギリギリラインです。
さっきまで自然を楽しむ、数字は気にしないなんて言ってましたが、ここのエイドだけは順位を気にしました笑
デポバックを受け取り、ザックをおろして椅子に座りましたが、頭が疲れていて何をしたらいいのか分からず盛大に荷物を広げました。
まずは靴下を履き替え、泥だらけの足を少し揉みました。
その間にカメラの前で取材を受けましたが、この会話でリラックスできました。1人で黙々と山を進むとコミニケーションに飢えてきますからね。
補給食を詰め替えました。
ザックからレインウェアを出してザックの前ポケットに入れました。
すぐには必要ないけど足を止めずに歩きながら羽織るためです。
メインのヘッデンも付けました。
それから立ち上がり背中のハイドレにスポーツドリンクを入れ
味噌汁にシャリ玉を2つ入れてもらい
「美味しい!美味しい!」と歓喜の声を上げてズルズルと啜りました。
ボランティアの方との会話にも癒されました。
シャリ玉を2つポケットに入れ誰よりも先にエイドを出発しました。
エイドに入った時は5位だったけど、出る時は2人を抜かしたことになります。トライアスロンのトランジッション(早替え)のおかげだと思いました。
今回のレースでコース上で女子を抜かした記憶は1回だけです。
鈍足なのは重々承知の上、走力以外で稼いだことになります。
夜間走に突入して途中からレインを着ました。
ここからはあまり記憶がありません。
走りやすいけど、迷いやすいパートなのでヒラヒラした白いコースマークを必死に確認しながら進みました。
雨はずっと激しく降っているわけでもかなったし、避けられない水溜りも少なかったです。
雨がけっこう好きです。ちょうど熱った体を冷やしてくれるシャワーラン気分で進みました。
ただ足がふやけたので小さな水脹れは4つできてました。
ビジターセンター(78k)3位
睡魔で崩れる
17h21(時刻23:21)

当日は夜中に到着
ここでもトイレ&股擦れ防止のワセリンの後、パイプ椅子に座ってエイドのコンソメスープとパンを食べました。腹ペコじゃなくてもひと口食べると美味しい〜と胃腸が反応してけっこうモリモリ食べられることが分かりました。咀嚼って大事ですね。
深夜にボランティアの方たちが頑張ってくれてて、有り難くなりました。
走る人、山登る人ばかりではなく、地域活動の人も多いとYouTubeで聞いていたので、本当にありがとうございます。
で、ここからが私にとっては1番の難所でした。
80kから長い林道が続きます。

と息巻いてたのに
まさか睡魔との戦いになるとは
お腹が満たされた安心感なのか、単調な林道のせいなのか、疲労のせいなのか、たぶん全部が重なって強烈な睡魔に襲われました。
さっきまでエイドにいた人たち全員に抜かれました。眠すぎて居眠り運転状態です。
時々大きな声を出したり、足を引っ叩いてぎゃーぎゃー言ってたのですが、そのタイミングで後ろから来た女性に「叫んでましたけど、大丈夫ですか?」と心配され抜かれました。
眠くて仕方ないんです!と言った途端にまた居眠り運転状態が続きます。
居眠り運転のままトレイルに入ってしばらくすると片足をザーっと路肩に落としてビックリします。
もうこれで目が覚めただろう!
と思ったのも束の間、また同じ左の路肩に足をザーっと落としてしまいました。
流石にこれは危険すぎるので飯盛山の手前、傍に逸れて体育座りになり、目を閉じたら秒で寝落ち。

まさかこの手前で仮眠を取るとは。
体育座りで抱えた膝が崩れた途端に目が覚めて、雨の合間だったのか?遠くに夜景が見えました。なんてキレイなんだろう。
アタマがスッキリ爽快になりました。
ほんの数分でかなり深い睡眠が取れました。
ここからはいつもの夜間走の調子でしっかり進めました。
1時間ほど前に進むと先ほどの女性をキャッチ。挨拶をしてから前へ出ました。
後半で走っている最中に人の前に出たのはここだけです。

試走の時はいつもガスで見えなかったのに
当日に夜景が見えて嬉しくて撮りました。
脚が止まる
この先、顔振峠を過ぎ、ウォーターエイドの阿寺諏訪神社くらいから上りで脚が止まるようになりました。5歩くらい進むと動かない。リズムよく上れるようなところで、リズムが途切れる感じが続きます。
ポールを使わないと進めない。
下りは大丈夫なのに上れない。そういう脚が全然出来てないんだなぁと反省しながら、無いものを振り絞るように前に出ました。

コンニャロー😂
こんなんじゃポール禁止の100mileレースに出れないよぉと弱気にもなりました。
最後のエイド長念寺(96k)3位
23h53(時刻5:53)
睡魔が酷かった時にカフェインジェルを大量に摂ったせいで、胃がキリキリしてきたので、長念寺に着いたらまずはガスター10を飲みました。
ガスター10はエイドキットに入ってるのでザックの奥から取り出さないといけません。
そんなことをしている時、ボランティアの方から女子3位だよと教えてもらいました。
申し訳ない話ですが、他の男性選手からも教えてもらってたのに全く信用してませんでした🙏
レース中に教えてもらう順位って30番が40番のこともあるし、3番が4番のこともあります。
でも流石に残り7〜8kの最後のエイドを通過した3人目というのは信ぴょう性があります。
そして次に思ったことは
3番と4番は全然違う。
そうめんをお代わりしたいと思っていたけど、1杯をカッ喰らって、トマトを2つ食べながら慌ててかまど山に向かいました。
自分がそんな人だったとは思いませんでした笑
脚は動かないけど、なんか必死に上りました。
3番と4番は違う、3番と4番は違う
呪文みたいに脳内リフレインしてました。
本当に人間って怖いw

多くの方にに拍手されて幸運でした🤞
残り2kほどのロードでも必死に走りました。
試走の時はロードは足が痛いのでは?と思っていたけど、どこも痛くありません。
スピードは出ないけど、とにかく走りました。

しかも3位の人と1秒差なので
最後に競り合ったことが伺えますね
カッコいい✨

カテゴリー60代
しかも私よりも1h20も先にゴールしてます😳
フィニッシュして思ったこと
準備したことが全部カチッとハマって3位になりました。こんなにたくさん試走をした女子はいなかったのでは?(男性はいそうな気がします)
そして苦しかった場面は全部やったことのない経験、初めてのことでした。
耐えきれない睡魔、居眠り運転状態でのラン。
経験したことのない獲得標高から脚が何度も止まる。
超えていく時は多少の痛みを伴うのですねw
余談ですがゴールしたのは朝の8時前ですが、表彰式がお昼2時ということで、タイカレーを食べビールを飲んで、奥むさし旅館の日帰り入浴に行き(片道1kくらいのところにあります)、それでも時間を持て余したので公園のベンチで横になってました。
かなり長いこと書きましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
トレイルランニングと同じくらい好きなのはマッサージや指圧をすることです。
アスリートケアはもちろん、病中病後、心身共にお疲れの方などいらしてます。
この仕事は28年目です。
何なりとご相談ください。
