【#RealVoice2025】「貢献」新4年・浦川舜
今、パソコンの画面に向かって人生初めての経験をしている。全く何を書けば良いのか、アイデアが浮かばないのだ。書きたいことやア式への想いはたくさんある。ただそれをうまくアウトプットすることができない。
小学校の頃から文章を書くのは得意だった。良い文章を書けるわけではなかったが、文章を書く系の課題で困ったことはなかった。読書感想文は多分15分くらいで書き終わっていたし、去年、一昨年の部員ブログなんて書きたいことが溢れすぎて、文字数を削ることに苦労したくらいだ。
ではなぜ今こんなにも文章が出ないのか。理由は何となく分かる。就活で自己分析を進める中で、自分の中の色んな思いや考えに触れ、頭の中が全く整理できていないのだ。決して自分を見失っているわけではない。むしろ今までの人生で一番自分のことを振り返ったし、理解もしたと思う。ただ頭の中に溢れかえった自分の考えや気持ちを、処理しきれていない。
そんな状態でも絶対に霞まない揺るがない思いがある。
それは
「Aチームで活躍したい」
という思いだ。
この思いだけは、就活で情報の溢れかえった頭の中でも光続けているため、見失ったことはない。
昨シーズンはBチーム(以下FC)で1年間を過ごした。本当に楽しい1年だったし、忘れられない1年間だ。人生であんなに「隣の仲間のために、スタッフのために、学生スタッフのために」勝ちたいと思ったのは初めての経験かもしれない。なぜそのような感情になったかは自分の中であまり言語化はできていない。ただ明らかに「FC」というチームが大好きだった。練習に行くのが毎日楽しみだったし、チームメイトを家族のように感じた。
そんな大好きなチームで過ごしていても、「Aチームで活躍したい」という思いがブレたことは1度もない。まあ当たり前である。どんなに良い試合、良いプレーをしても、関東リーグで活躍する仲間を見ると、羨ましくてしょうがなかった。
夏に1度Aチームに上がった。その前の週に人数合わせで10分間だけ出場したAチームの練習試合で、2点取ったことが大きな理由だと思う。あれは自分の中で人生を変えた一試合、10分間だったと振り返る。
2年の12月にも2週間ほどAチームの練習に参加したことがあった。この時はビビりまくって自分の良さを出すことが全くできなかった。ファーストプレーでトラップをミスり頭の上にボールを乗っけたことはいまだに忘れられない。「アピールしたい」という思いよりも、「評価を下げたくない」という思いが強くなってしまい、保守的な考えになってしまった。本当にもったいない時間を過ごしたと後悔している。
作和に「Aチームに上がりたいなら、Aチームに既にいる奴よりも圧倒的に良いプレーをしないと無理だろ。」と言われた。滑舌が悪すぎて正しく聞き取れたかは分からないが、多分そんなニュアンスのことを言っていた。その通りだと心から思った。自分はトップの練習についていかなければと思っていたが、そんな気持ちのやつがAに上がれるわけがなかった。
この反省があったこともあり、2度目のAチームにはかなり前向きな挑戦的な気持ちで臨むことができた。久米とダン君(R8卒・瀧澤暖)よりも絶対にインパクトを残してやると望んだ。ボール持ったら全部仕掛けて、全部シュート打ってやろうと思っていた。空回りするシーンもあったけど、自分の武器がAチームでも通用することを実感した。自信がついた。気持ちって本当に大事だなと改めて実感した。
試合後、作和に「今日のお前良かったな」と言われた。「誰目線だよ」と思ったし、矯正に塩分チャージが挟まっていてそっちが気になってしまったが、素直に嬉しかった。
練習も楽しくてしょうがなかった。毎日成長している感覚があった。周りにビビりまくって練習に行くのが怖かった半年前とは変わり、今日はどんな成長ができるのかと楽しみだった。兵藤さんの求める頭を使ってサッカーをするということは、難しかったが楽しかったし、おもしろかった。
しかし1ヶ月間Aチームにいて、周りを納得させるほどのインパクトは残せなかった。そして早慶戦前日の練習を終えた後、Bチーム降格を告げられた。そのままBチームの練習試合に出て、早慶戦の前日準備に行った。悔しくてたまらなかった。体力的にも精神的にも苦しくて、本当にしんどい1日だった。
でも意外と冷静な自分もいた。共にBチーム降格を告げられた金指(コウノトリ親父)が隣で本気で悔しがっているのを横目に、「でも俺久米とダン君を超えるプレーはできなかったからな」と冷静に思う自分もいた。
Bチームに落ちてからは「自分のスペシャリティを作るしかない」と考え、左足のカットインクロスの練習量を大幅に増やした。毎日練習後ゴッツに向かってクロスを上げた。ゴッツ(新3年・後藤周平)のシュートの方が上達していたが、自分のクロスもかなり形になってきた感覚はあった。ゴッツ毎日ありがとう。これからもよろしく。
時は立ち、忘れもしない11月16日。サッカー人生で最も心震えた瞬間を味わった。関東参入戦の2回戦、途中交代でピッチに立った。そしてファーストプレー。得意のドリブルで1枚剥がし、カバーが来たところを思いきり左足を振り抜いた。ボールはネットに突き刺さった。浦川の2年に1回のゴラッソが決まった。会場のどよめき。駆け寄ってくる仲間達の形容し難い表情。体が自然とベンチにいる仲間の元へ動いた。一生忘れられない瞬間だ。勝っていたら最高の夜になっただろう。しかしこの試合が大好きなFCでやる最後の試合となり、それと同時にシーズンが終わった。
そして3度目のチャンスが来た。新チームになり再びAチームに上がった。今回が正真正銘ラストチャンスだ。今年は何がなんでも関東の舞台で活躍する。大臣杯、インカレ、早慶戦でも活躍する。
新人監督としてどんな形でもア式に貢献したいし、ラスト1年全てをア式に捧げたいとも思う。でもそれでも自分はサッカープレイヤーだ。1番はピッチで示したい。ピッチで活躍することで、点を取ることで、アシストすることで、チームに貢献したい。そのためには「Aチームで通用するプレー」ではダメだ。「関東リーグ開幕でスタメンのプレー」をする。今はまだ遠いかもしれないが、そんな評価プレシーズンで一気にひっくり返せると確信している。ラスト1年誰よりも成長して、プレーでア式に貢献する存在になる。
今年で16年続けたサッカー人生の最後の1年になるのか、はたまた続くのか、それは1年後の自分にしか分からない。ただ今できることは「今」を全力で取り組むことだけだ。1年後、自分がどんな姿になって、どんな道に進むのか、大きな不安もあるが楽しみでしょうがない。大学ラストイヤー全力で頑張ります。
最後に昨年2年に1回のゴラッソを出してしまったが、今年は上振れをひいてインカレ決勝でもう1回ゴラッソを決めることを誓う。

次のブログは「たけぞう」こと猛志(伊藤猛志・ジュビロ磐田U-18)です。
今年共に新人監督を務める大事なパートナーです。1年目の大スランプを乗り越え、今年から関東リーグで大活躍したア式の誇るストライカーです。しかし見た目とプレースタイルからは想像もつかない「優しい男」です。あんなに優しいのになぜ点を取れるのか不思議になります。そんなたけしを一度夜の歌舞伎町で目撃したことがあります。普段男には見せない笑顔を見せていました。でも隣にいたけんしんの笑顔がいやらしすぎたので問題はないです。そんなたけしがどんな思いを語るのか、みなさんお楽しみに。
◇浦川舜(うらかわしゅん)◇
学年:新4年
学部:政治経済学部
前所属チーム:早稲田大学本庄高等学院
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