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Masumi & Wako「かわいい植物の小さい絵展」(東京交通会館・シルバーサロンC):美しさ、かわいさにただ浸る

 タイトルを見ていただけばお分かりのように、ひたすら「小さくかわいい植物たち」の、ひたすら「小さくかわいく美しい絵」満載の絵画展に行ってきました。

図1 会場前から撮影
図2 会場前から撮影

 私がフォローしている「山葡萄と小茄子」さんの下記の記事を見て、

訪問する予定にしていました。ところがすっかり忘れていて、初日紹介の記事を見てあわてて昨日訪問しました。

 訪問記事を書く者にとってありがたいことに作品が撮影自由でした。
 以下撮影した作品のいくつかをご覧ください。

 なお、あとで見るとスポットライトのせいか、画像全体がオレンジがかっていました。グーグルフォトで修正しましたが、実物の魅力をお伝えするには不十分だと思います。ご了解ください。
 また、題名がないものは、写真を取り損ねて確認できなかったものです。

WAKOさんの作品

図3 《チランジア キセノグラフィカ》
図4 《チランジア パウシフォリア》
2023年 米ASBA(American Society of Botanical Artists)展覧会受賞作
図6 《長茄子》
図7

図8 《ミニトマト》

MASUMIさんの作品

図8
図9 《ブルーベリー》
図10 《セファロフォラ》
図19 鉛筆画
図20 鉛筆画

 以上の大写し写真だけ見ると分からないですが、いずれも展覧会の題名通り「小品」で、描かれている植物も小ぶりなので、会場全体にかわいらしさが充満しています。もちろん、色彩がさらに作品の美しさを増します。

 実は、思っていた以上に作品が多かったので、最初入ったときは、美術展というよりも、小さき楽しいものに囲まれたような感じでした。丁度、子供が初めてお菓子屋さんに入り色とりどりのお菓子に囲まれた感じとでも言いましょうか。

 私が行く通常行く美術展は、作品が大きいためにそう感じたのでしょう。あるいは、作品と作品の間隔が近いので、通常の鑑賞位置からは、一度にたくさんの作品が眼に入ったからかもしれません。

 作者のお二人が在廊されていたのでお聞きしたところ、今回が初めての展覧会で、これまで7年間(だったと思います)描きためていたものを一気に展示したのだそうです。

 少し会場の雰囲気に慣れてきたところで、作品に近づいて鑑賞することにしました。

 全体の印象を云えば、どの作品も実物をよく観察して緻密な描写で丁寧に描かれています。あくまで私が今年になってにわか勉強をした「植物画」についての狭い知識からの判断ですが、サイズは小さくても「植物画」としての基本が守られているように思いました。

 お二人によれば、小さいサイズで描いているのは、いわゆる植物画の学術(植物学)の側面ではなく、あくまで趣味を目的にしているからと言います。
 すなわち、自分のため用であり、我が家に飾ることを意識しているからだそうです。

 とは言え、私にはお二人には趣味以上の姿勢を感じます。

 私が描いているスケッチ(素描)と違い、図譜として出発し、後には学術論文用に描かれた植物画ですから、正確な描写が求められるはずで、それだけでも趣味として描くのは簡単ではないと思うのです。

 例えば、WAKOさんの場合では図6のように、ありふれた植物にも目を向け、まるで新しいものを発見してワクワクしているように描いていること、MASUMIさんの場合では、図9のブルーベリーのように、熟した実ではなくあえて色づく前の過程を描いたり、さらには図1920の「鉛筆画」を試みて、色ではなく造形そのものに焦点をあてていることなどから、お二人が意識しているかどうかは分かりませんが、博物学的興味から来る真摯な観察とワクワク感を感じるのです。

 以上、まだ会期は11月22日(土)まであります。会場は有楽町駅の真ん前で行きやすく、また平日は夜7時まで開いていますので、実物の作品をご覧になることをお薦めいたします。

(おしまい)

 なお、現在私は植物画に関する記事を連載しています。今回の美術展を見ていくつか触発されることがあったので、その記事のなかで述べたいと思います。

 前回の記事は、下記をご覧ください。


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