【充電器のW数の違い】20W・30W・65Wはどう選ぶ?スマホ・タブレット・ノートPC別に解説
充電器はW数が大きいほど速い?
20W・30W・65Wの違いと、スマートフォンやノートパソコンに合った選び方を初心者向けに紹介します。
知っている人にはおさらいを、まだ知らない人には新しい発見を。知っているようで知らない!テクたんのガジェット豆知識。
充電器を探していると、「20W」「30W」「65W」など、さまざまな数字を目にします。
「W数が大きいほど速く充電できる?」
「スマホに65Wの充電器を使っても大丈夫?」
「ノートパソコンには何W必要なの?」
このように、違いが分からず迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
充電器のW数は、簡単にいうと「どれくらい大きな電力を供給できるか」を表す数字です。しかし、65Wの充電器を使えば、すべての機器が65Wで充電されるわけではありません。
今回は、20W・30W・65W充電器の違いと、使用する機器に合わせた選び方を分かりやすく紹介します。
充電器の「W」とは?
「W(ワット)」は、充電器が機器へ供給できる電力の大きさを表す単位です。
基本的には、次の計算で求められます。
W(電力)=V(電圧)×A(電流)
例えば、9V・2Aで充電する場合は、次のようになります。
9V×2A=18W
一般的にはW数が大きい充電器ほど、スマートフォンだけでなく、タブレットやノートパソコンなど、より多くの電力を必要とする機器へ対応できます。
ただし、実際の充電速度は、充電器だけで決まるわけではありません。
充電する機器が対応しているW数
充電器の充電規格
使用するUSBケーブル
バッテリー残量や本体の温度
複数ポート使用時の電力配分
これらの条件によって、実際の充電速度は変わります。
20W充電器がおすすめの人
20W充電器は、主にスマートフォンを充電したい方に向いています。
小型で持ち運びやすい製品が多く、寝室や職場、旅行用の予備充電器としても使いやすいのが特徴です。
20Wがおすすめの用途
スマートフォンの充電
ワイヤレスイヤホン
スマートウォッチ
小型のモバイルバッテリー
持ち運び用の予備充電器
スマートフォンだけを充電するのであれば、20Wでも十分な場合が多いでしょう。
一方、タブレットやノートパソコンを充電したい場合は、出力が不足する可能性があります。
30W充電器がおすすめの人
30W充電器は、スマートフォンに加えて、タブレットや一部の小型ノートパソコンも充電したい方に向いています。
20Wより出力に余裕がありながら、比較的コンパクトな製品も多いため、持ち運びやすさと対応機器の幅を両立しやすいW数です。
30Wがおすすめの用途
急速充電対応スマートフォン
タブレット
モバイルバッテリー
携帯ゲーム機
一部の小型ノートパソコン
スマホ用として少し余裕を持たせたい方や、「スマホとタブレットで充電器を共用したい」という方には、30Wが選びやすいでしょう。
ただし、ノートパソコンによっては30Wでは足りず、充電が遅くなったり、使用しながらではバッテリー残量が増えなかったりすることがあります。
65W充電器がおすすめの人
65W充電器は、USB Type-C充電に対応したノートパソコンを中心に、タブレットやスマートフォンもまとめて充電したい方に向いています。
複数の充電器を持ち歩かず、65W充電器1台にまとめられるのが大きなメリットです。
65Wがおすすめの用途
USB Type-C対応ノートパソコン
高性能タブレット
急速充電対応スマートフォン
大容量モバイルバッテリー
携帯ゲーム機
複数機器の同時充電
出張や旅行で、スマートフォン・タブレット・ノートパソコンを持ち歩く方にも便利です。
ただし、すべてのノートパソコンを65Wで充電できるとは限りません。高性能なゲーミングノートPCなどでは、100W以上や専用ACアダプターが必要になる場合があります。
スマホに65W充電器を使っても大丈夫?
基本的には、適切な規格に対応した信頼できる充電器であれば、スマートフォンに65W充電器を接続しても問題ありません。
65W充電器を接続したからといって、常に65Wの電力がスマートフォンへ流れるわけではないからです。
USB PDなどに対応した機器では、充電器とスマートフォンの間で必要な電力を確認し、機器側が対応できる範囲で充電します。
例えば、最大20Wまで対応するスマートフォンを65W充電器へ接続しても、基本的にはスマートフォンが受け取れる範囲で充電されます。
65W充電器を使えば、20W対応スマホが65Wで充電されるわけではありません。
そのため、大きなW数の充電器を購入しても、機器側が対応していなければ充電速度は速くなりません。
充電器を選ぶときのポイント
①充電する機器の対応W数を確認する
最初に、スマートフォンやパソコンが何Wの充電に対応しているか確認しましょう。
確認する場所は次のとおりです。
メーカーの公式サイト
製品の取扱説明書
純正充電器の出力表示
パソコン本体や充電端子付近の表示
ノートパソコンの場合は、純正充電器と同程度以上の出力を選ぶと判断しやすくなります。
②USB PDへの対応を確認する
USB PD(Power Delivery)は、USB Type-Cを利用して比較的大きな電力を供給できる充電規格です。
30Wや65Wと書かれていても、充電器と機器で対応規格が合わなければ、期待した速度が出ないことがあります。
Androidスマートフォンの急速充電を重視する場合は、「PPS」への対応も確認しておきましょう。
③ケーブルの対応W数も確認する
充電器だけでなく、USBケーブルも重要です。
65W充電器を使っていても、ケーブルが大きな電力に対応していなければ、本来の性能を発揮できません。
ケーブルを選ぶときは、次の項目を確認しましょう。
USB Type-C to Type-Cか
何Wまで対応しているか
USB PDに対応しているか
信頼できるメーカーや認証品か
特に高出力で充電する場合は、100Wや240W対応など、余裕のあるUSB-Cケーブルを選ぶと安心です。
④複数ポート使用時の電力配分を確認する
2ポートや3ポートを搭載した充電器では、複数の機器を同時に接続すると、出力が分配される場合があります。
例えば「最大65W」と書かれていても、2台同時に充電すると、45W+20Wなどに分かれることがあります。
ノートパソコンへ65Wを供給したい場合は、単ポート使用時と複数ポート使用時の出力を確認しましょう。
⑤持ち運びやすさで選ぶ
スマートフォンだけなら、コンパクトな20Wまたは30W充電器が便利です。
ノートパソコンも一緒に充電するなら、少し大きくても65W充電器を1台持ち歩くほうが、荷物を減らせる可能性があります。
小型・高出力を重視する場合は、GaN(窒化ガリウム)を採用した充電器も選択肢です。

使用機器別のおすすめW数
スマートフォンだけを充電する
20Wまたは30Wが選びやすいでしょう。
スマートフォン側の最大充電W数に合わせて選べば、必要以上に大きな充電器を購入せずに済みます。
スマートフォンとタブレットを充電する
30W以上がおすすめです。
2台を同時に充電したい場合は、合計出力とポートごとの電力配分も確認しましょう。
ノートパソコンも充電する
65W以上を目安にしながら、パソコンメーカーが指定するW数を確認してください。
軽量なモバイルノートなら65Wで対応できる場合がありますが、高性能な機種では出力が不足することがあります。
旅行用に1台へまとめる
スマートフォン・タブレット・ノートパソコンを持って行くなら、複数ポートを搭載した65W充電器が便利です。
ただし、同時充電時にノートパソコンへ必要な電力が供給されるか確認することが大切です。
W数が大きければ充電時間はずっと速くなる?
充電器のW数を大きくしても、必ず充電時間が短くなるわけではありません。
充電速度は、機器側が対応する最大出力を超えて速くならないためです。
また、バッテリーは一般的に、残量が少ないときは比較的速く充電され、満充電に近づくと速度が抑えられます。
本体が高温になっている場合も、バッテリーを保護するために充電速度が低下することがあります。
そのため、充電器の表記どおりのW数が、充電開始から終了まで続くわけではありません。
まとめ|スマホ中心なら20W・迷ったら30W・ノートPCなら65W
20W・30W・65W充電器は、使用する機器に合わせて選ぶことが大切です。
スマートフォン中心なら20W
スマホとタブレットを共用するなら30W
ノートパソコンも充電するなら65W
65W充電器をスマホに接続しても、常に65Wで充電されるわけではない
充電器だけでなく、機器・規格・ケーブルの対応も確認する
複数ポート充電器は、同時使用時の電力配分に注意する
単純に「W数が大きいほどよい」と考えるのではなく、普段どの機器を充電するかを基準に選びましょう。
スマートフォンだけなら20W、タブレットにも使うなら30W、ノートパソコンまで1台にまとめたいなら65Wが分かりやすい目安です。
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