見出し画像

FIFAワールドカップ2026。アメリカ・メキシコ旅。その3。

6月14日。いよいよ日本代表の初戦、オランダ代表との試合の日だ。ドキドキとワクワク。
日本代表は強い。本当に強くなった。残念過ぎる事に、ワールドカップ直前に主力の選手に怪我人も出てしまったけど、それでも、これまででは考えられないくらいにの充実のメンバーだ。選手のほとんどがヨーロッパのクラブでプレーしている。それが普通という時代が、訪れている。ワールドカップ開幕前から、日本代表への期待はかつてないものだった。親善試合では、ブラジル代表やイングランド代表にも勝った。期待しないわけはない。その日本代表のワールドカップがついに始まる。
ただ、オランダ代表も強い。優勝候補の一角だ。先程、日本代表選手のほとんどがヨーロッパでプレーしていると書いたけど、オランダ代表の選手の多くは、ヨーロッパの強豪クラブで主力としてプレーしている。FIFAランキングでも、日本より上。初戦でありながら、グループステージの大一番。グループステージ全体を見ても、屈指の好カードだ。

8:30にホテルのロビーに集合。この日もちゃんと早起きして、朝食を食べた。キックオフは現地時間の16:00だけど、僕は朝からスタジアムへ向かう。仕事でワールドカップに関われる嬉しさを、改めて感じる。集まったDAZNのスタッフさんからにも、緊張感が漂っていた。みんな仕事なんだけど、当然日本代表を応援している。この試合が持つ意味を、誰もが理解している。勝てるのか、勝ってほしい、いや、勝てるはずだ。そんな期待を持ちながら、スタジアムへ向かった。

前日に来たAT&Tスタジアムへ。
早い時間なので、まだサポーターはほどんどいなかったけど、昨日とは違う雰囲気だった。いよいよここで、試合が行われる。

僕もユニフォームとタオルを持って到着。

アクレディのチェックや、荷物チェックを受けて、スタジアム脇にあるメディアセンターへ。ここは、様々なメディアの人たちの控え室。テーブルがそれぞれ振り分けられていて、そこで打ち合わせをしたり、支給される食事を食べたりする。僕もDAZN皆さんと同じテーブルに座らせてもらった。
DAZNの現地解説陣は、内田篤人さん、安田理大さん、そして、アメリカでのプレーを終え、先日引退されたばかりの久保裕也さん。そして実況は、野村明弘さんと桑原学さんの、サッカーファンにはお馴染みのお二人。桑原さんから、『ここに来られてホントに良かったね』と声をかけられた。実は、桑原さんとは、かなり前から交流がある。もう20年近く前、僕が芸人を始めるか始めないかくらいの頃からだ。
僕は大学でもサッカー部に所属していたんだけど、卒業後、そのサッカー部仲間が草サッカーチームを作った。バカみたいな事を言うけど、本当にみんなサッカーをプレーするのが好きすぎる連中だったから、卒業後もそういう場が欲しかったんだと思う。大学サッカー仲間が中心のチームだったんだけど、それ以外の人もそのチームでプレーしていた。そこに、みんなが『学君』と呼ぶ人がいた。それが、桑原学さんだ。僕も、何度かお会いしていて、芸人として売れたらいいね、みたいな話をしていた。桑原さんは、実況としての地位を確立し、後れ馳せながら僕も、芸人として食べれるようになった。その二人が今、ワールドカップが行われるスタジアムにいる。仕事でここに来ている。さすがに感慨深いものがあった。

話を戻す。僕のこの試合での役割は、試合前にピッチサイド、ゴール裏の辺りから、DAZNのSNSでリポートする事。試合後に、DAZNのハイライト番組やYouTubeで流れる、個人的に感情が動いた場面を選ぶ、マイライトの撮影があった。マイライトは大会を通じて、何度も担当させていただいている。そして、試合中にやるべきことは、全力で日本代表を応援をする。それがここに来させていただいてる者の使命だ。

ここからリポート。
まるで合成写真。
巨大なビジョンは下からはこんな感じ。
試合はここで観戦。

打ち合わせや確認を終えて、サポーターの皆さんもどんどんスタジアムへ入ってきた頃、僕は改めてピッチサイドへ移動した。いよいよレポートだ。

さすがにこれは、キッザニアの取材体験。


なんとピッチサイドへ行く導線は、選手がピッチに向かう導線と同じだった。なので、かなり警備も厳重だ。もちろんパスはあるのだけど、選手が通るときは動けない。壁際で固まってる僕の横を、オランダ代表の選手が次々と通って行った。ファン・ダイク選手も間近で見た。かっこいい。オーラも凄い。何よりめちゃくちゃ大きい。一番思ったのは、こんな大きい選手と競り合うの凄すぎる、ということだった。
せ選手のアップがスタートする頃には、辺りはさらにピリピリしていた。警備員の方がこちらに眼を光らせている。そこに、日本代表のコーチ陣が通りかかった。邪魔にならないように、壁際で固まっていたら、なんと中村俊輔コーチが、こちらに来てくれて、握手をしてくれた。自分の事を認識してくれている事に驚いたし、わざわざこちらに来て握手してくれる気遣いに感動した。
中村俊輔コーチと握手している僕を見て、警備員の方がいきなり優しくなった。コイツは中村俊輔の知り合いなんだ、と思ってくれたみたいだった。さすが世界の俊輔だ。
そして、ピッチサイドに行くと、森保監督、チームに帯同している吉田麻也選手、南野拓実選手も、わざわざこちらに来てくれて、握手してくれたり声をかけてくれたりした。とにかく迷惑をかけたくない一心でそこにいたけど、試合前にも関わらず、こちらにまで気を使ってくれている事にまた感動した。プロサッカー選手は、本当にそういったかっこ良さがある。コーチや監督になられても、それは同じだ。

南野選手は写真も撮ってくれた。かっこよすぎる。

興奮状態のまま、ピッチサイドからのレポートを終えた。できたらDAZNのSNSを遡って、観てほしい。そして、いよいよキックオフが迫る。僕は、スタジアムを上がり、ゴール裏へ。このスタジアムでは、メディアの中継スペース(実況席とは別)がゴール裏にあった。サッカーにおけるゴール裏とは、一番熱いサポーターの席だ。今回はこちら側が日本サポーター側。上にも下にも熱い日本代表サポーターがいる。試合前から、声を張り上げている。最高の環境で、僕も試合を応援することができる。

観ていた席からの景色。
キックオフ前のセレモニー。
僕らの日本代表。
いよいよキックオフ。

試合が始まった。内容は今さら多くを説明する必要はないだろう。初戦ならではの、緊張感のある前半だった。これがワールドカップ。現地で観られる喜びを噛みしめながら、日本代表を応援した。
スコアが動かないまま前半は終了。そして、後半。試合は動きだす。先制点はオランダ代表。気をつけなければならない、ファン・ダイク選手にやられた。決められた瞬間、一瞬絶望的な空気になったけど、サポーターの皆さんはすぐに声を出した。大声で選手たちの背中を押した。これまでの日本代表とは違う。どんな強豪相手にだって、絶対に追いつける。それをみんな知ってる。信じているから、声を出せる。そして、選手たちも、絶対追いつけると、自分たちへの自信を漲らせている。絶望的な空気は一瞬で消し飛んだ。
結果はご存知の通り。日本代表は、強豪オランダ代表相手に2度追いついて、引き分けでこの試合を終えた。特に2点目は、試合終了の迫った89分。あのファン・ダイク選手に小川航基選手が競り勝ち、ゴールが決まった(記録は鎌田大地選手のゴール)。スタジアムの雰囲気も、僕自身も、最高潮に達した瞬間だった。大切過ぎる初戦。この引き分けが持つ意味は、あまりに大きかった。

諸々終えて、ホテルに帰ってきた。中継には参加していない、いつものDAZNメンバーとも再会して、試合の興奮を語り合いながら、晩ご飯は中華を食べた。

やはり中華は美味い。
ビールも。

ワールドカップの試合を、初めて現地で観戦した。何もかもが凄すぎた。とにかく、追いついて引き分けで終われた事が良かった。興奮冷めやらぬ中だったけど、疲れもあったので、その日もしっかり眠りについた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集