日本ワイナリー巡り サントリー登美の丘ワイナリー②テイスティング~甲府散策【山梨県甲斐市】
前回からの続きです。
見学ツアーのテイスティング
参加した「FROM FARM ワイナリーツアー」の最後は、テイスティング。
富士見ホールに戻ると、人数分のワイン等がセッティングされている。

南アルプスの天然水

珈琲味のじゃり豆
ワインは左から順に「登美の丘 甲州 2022」「登美の丘 赤 時のかさね」「塩尻 メルロ 2018」で、4番目は後で提供される。
ガイドさんがプロジェクターで資料を投影しながら、それぞれの味わいなどを説明してくれる。

1番目の白は、スッキリとした酸があり、甲州100%らしい味わい。
2番目の赤は、様々な年に収穫されたブドウによる原酒を200種類以上ブレンドしたマルチヴィンテージで、複層的な味わい。
品種は、プティ・ヴェルド38.1%、カベルネ・ソーヴィニョン26.7%、メルロ19.9%、ビジュノワール7.8%など。
3番目の赤は、2018年ヴィンテージで2番目より熟成した風味があり、ボディもしっかりしていて塩尻メルロらしいアーシーなニュアンスがある。
ふと、以前訪れた「五一わいん」の赤ワインを思い出した。
3種類テイスティングし終わったところで、よく冷えた「貴腐 2012」のグラスをサーブしてもらう。
登美の丘ワイナリーでは、貴腐ワインが作られている。
貴腐ワインは、特別な気象条件において天然の菌がブドウに付いて水分を奪い、干しブドウのような状態になってから作られるワインであるため、生産できる量がとても少ない。
登美の丘では、谷沿いのリースリング・イタリコのみに貴腐菌がつくことがあるそう。
その希少なワインを10年以上熟成したもの。
海外の貴腐ワインはもっと甘くてトロリとしているが、登美の丘はサラリと上品でアルコール度も11.5%とやや軽い。
柔らかなカマンベールチーズと合った。
ここまででツアーは終了。
ワインショップ
帰る前にワインショップへ。
10種類以上の試飲が有料でできる。


長野県高山村、山形県上山市のワイン
奥には先程の貴腐ワインのような、1万円超えの高級ワインコーナーもあった。
試飲は1500円から。
カジュアルな春らしいロゼを試飲してみようと、テイスティング用のプリペイドカードを数百円分入手。
テイスティングの機械をいじっていると、先ほどのツアーで案内をしてくれたスタッフさんがいらしてフォローしてくれた。
危うくワインを流してしまうところだった。
しっかりしているつもりだったが、少しほろ酔いになっていたか。
ロゼの写真を撮り忘れたので種類は不明確だが、試飲したのは軽い飲み口の爽やかなロゼだった。
改めて棚をぐるりと回り、どれを持ち帰ろうかと考える。
選んだのは、甲斐市とコラボレーションした「甲斐 白」と、「ワインのみらい」という作り手にフォーカスしたシリーズのうち長野県松本市の白の2本。
「甲斐 白」の品種は、甲州58%、シャルドネ20%、リースリング・フォルテ19%など。
今日の畑のブドウを集めたようなワイン。
「梓川アロマティックアッサンブラージュ」は、シャルドネ80.1%、ピノ・ブラン14.1%、トレッビアーノ3.4%、アルバリーニョ1.1%、ソーヴィニヨン・ブラン1.1%、ゲヴュルツトラミネール0.2%。
こちらは、松本でピノ・ブランやアルバリーニョを栽培しているというのが気になった。
お会計を済ませて、テラスに出てリュックにワインを入れる。
帰りのシャトルバスを待つ間、富士見テラスでしばし休憩。
昼頃よりも、富士見テラスには訪問者が多いようだ。
風が出てきたので、日除けの傘は畳まれている。
午後の陽光を浴びながら、朗らかにテイスティングしている人が多い。
なかには、海外の3世代ファミリーもテーブルを囲んでグラスを傾けている。
海外から日本のワインを味わいに来てくれたのが嬉しい。
見学ツアーにもフランス人らしい女性が参加していて、同行する通訳の方に訳してもらっていた。
空を見上げると、真上に飛行機雲が。

更に、トンビがやってきてホバリング。
同じ場所を睨みつつ、定位置にふわりと浮いている。
たまに風にあおられてヒラリと翼を翻し、ぐるりとあたりを飛んで戻ってくる。

なんだか、とてもいい気分。
結局、5時間以上ワイナリーにいた。
宿泊しないワイナリーで半日も滞在したのは、初めてではないだろうか。
いい時間を貰えた気がする。
桜の花びらが舞い
タンポポが生え
ブドウは芽吹く準備をする
山には若葉が萌え
谷には清流が流れ
青空をトンビが飛翔する
この瞬間を体験できた。
そして、この環境づくりにはサントリーのスタッフの方達が携わっている。
展望台の桜の樹には、小さな鳥の巣箱も設置されていた。
そろそろシャトルバスの時間。
トンビに別れを告げる。

甲府散策
シャトルバスに揺られてうつらうつらして、30分程で甲府駅の南口に戻った。
バスを降りて、駅の北口側へ向かう。
コロナ前の2019年12月にも甲府駅を訪れ、近くにあるサドヤワイナリーを見学した。
あれから5年以上経つ。
甲府駅は徒歩圏内に飲食店が多く、夜に食事をしてみたいと思っていたので、今回、焼鳥店を事前に予約した。
駅前には歴史公園があり、「山手御門」が復元されている。

また、「甲州夢小路」というスポットもある。
山梨のワインや宝石のショップ、イタリアンやカフェなどが並ぶ観光ストリート。
その甲州夢小路を抜けて、一番奥にある店を目指す。

入口には「本日は予約で満席」との貼り紙。
予約しておいてよかった。
まだお客さんはおらず、一番乗りのようだ。
席に通されて「お飲み物は?」と尋ねられる。
山梨県内のワインリストをざっと眺めて、甲斐ワイナリー「かざま 甲州 辛口」を選ぶ。

甲斐ワイナリーは、2023年の12月に訪れた。
2023年は暑い夏で、現地ではブドウの出来がよかったと聞いた。
色調はやや濃いイエロー、和柑橘や杏の香りがして、甲州にしてはボリューム感がある。
山梨県は鳥もつ煮が有名で、焼鳥もよく食べるようだ。
焼鳥店を検索して、県内ワインをオンリストしているこの店を選んだ。

(照明が反射してしまった)
なお、お店の店長さんは長野県出身らしく、「大信州」「亀齢」など長野県内の日本酒も多く揃っている。
焼鳥も到着して、甲斐ワイナリーのワインと舌鼓。

他に、塩のねぎま、手羽先、タレのせせり、皮、ささみのゆかりマヨ、富士桜ポークのつくね、サラダ、枝豆、煮こんにゃく、ピクルス納豆などを注文。
焼き鳥の塩にもタレにも、甲州ワインは合った。
お客さんが続々と到着して、お店が混みあってきた。
最後に、鶏白湯かけラーメン、おつまみメンマを注文。
鶏出汁のスープが美味しいラーメン(撮影忘れ)で〆て、お会計。
帰りの特急にちょうどいい時間になり、駅に向かう。
ライトアップされていた甲府城がきれいだった。

🍀 🗻 🍀
今回のワイナリー巡り、いかがでしたか。
長い滞在になったので、2つの記事に分けました。
今回は晴天に救われ、桜の木々や緑の絨毯になっているブドウ畑を堪能できてよかったです。
登美の丘ワイナリーは、想像以上に良かったですね。
大規模なのに工場っぽくはなく、広い畑に手間をかけて良いブドウを育てているんだろうなと感じました。
これまでワインを試したことがあまりなかったのですが、高品質だとも思いました。
あまり見かけない気がしていましたが、価格帯も少し上ですし、揃えてあるところにはあるんでしょうね。
今回持ち帰ってきたワインも楽しみです。

さて、来月は初めて西日本のワイナリーに行きます。
どんな感じでしょうか。
芽吹いているブドウを見るのも楽しみです!!
今回もお読みいただきありがとうございました🍷
