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日本ワイナリー巡り 木谷ワイン、河内ワイン【奈良県香芝市、大阪府羽曳野市】

大阪周辺のワイナリーを巡る旅の2日目です。

▼前回の記事はこちら



道明寺を散策

朝、ビジネスホテルで軽めに朝食をとってからチェックアウト。
チェックアウトは自動精算で、会話せずに完了。
今日も河内松原駅のコインロッカーに荷物を置いて、近鉄に乗り込む。

1日目に乗り過ごしてしまった道明寺駅で降車。
ここには、あの桜餅で有名な「道明寺」がある。
ワイナリーに行く前に、散策してみようと考えた。

▼以前、千世さんも行かれていた

道明寺天満宮

神門
神社らしい空気感
本殿にお参り

道明寺

山門
「蓮土山 道明寺」の瓦

道明寺天満宮は能舞台もあり、結婚式場も隣接していて立派な感じ。
道明寺は尼寺らしい穏やかな雰囲気で、小さなお子さん連れの3世代家族らしい方々がお参りされていてほっこりした。

調べてみると、「道明寺」は、もとは「土師寺」で土師はじ氏の氏寺として7世紀に建立されたよう。
土師氏は、もともと埴輪や土師器を製作し古墳造営や葬送に関わった氏族。
菅原道真すがわらのみちざねの曾祖父・土師古人はじふるひとが桓武天皇に改姓を請願し、居住地である大和国添下郡菅原邑(現・奈良市菅原町)にちなんで「菅原」に改姓。
菅原道真が道明寺と名付け、時代を経て道真を祀る信仰と結びついた。
その後、明治時代の神仏分離令により、神社と寺院がそれぞれ独立して今に至る。

このあたりは、古くからの寺社や古墳が多い。
大阪の長い歴史の一端を感じられた。

ちなみに、道明寺=桜餅は季節はずれだからか、GW中だからか見かけなかった。ちょっと残念。

木谷ワイン

道明寺駅から近鉄で奈良方面へ向かう。
外の景色を見ていると、ビニールハウス内にブドウが栽培されているのを多く見かける。

また、二上山駅のあたりでは緑に覆われた山がそびえている。
これが二上山にじょうさんのようだ。
調べてみると北方の雄岳と南方の雌岳の2つの山頂がある双耳峰だそう。

その次の二上神社口駅で降りる。
いつものようにGoogleマップに道案内をしてもらうと、ため池のあるところに出た。

そういえば、高校の修学旅行で奈良に訪れた際、バスガイドさんが「奈良には、ため池が多くあります」と教えてくれたことを思い出す。
奈良は雨が少なく農業用水が必要であることから、ため池が多いようだ。
雨が少ないというのは、ブドウにとってはいいのではないだろうか。

そんなことを考えながら、てくてくと歩いていると雨が降り出した。
夕方から雨の予報だったが、もう降り出してしまった。
折りたたみ傘をさして歩く。

駅から30分程歩いて「木谷ワイン」に到着。
街なかのワイナリーで、周囲にブドウ畑はない。

木谷ワイン

11時から営業開始ということで、まだ開店2分前くらい。
傘を畳んでいると、なかから女性スタッフがでてきて直売を開始してくれた。
写真を撮り忘れてしまったが、12種類ほどのワインをずらりと並べてくれて「全部試飲できます」とのこと。

以前オンラインショップで購入した3本のうち、奈良県産のブドウを使ったワインは1本だった。

「奈良県産のブドウのワインはどれですか?」
「この鹿のラベルの白が2種類、スパークリングが1種類。あと、ブドウではないですが柑橘類のワインが1種類あります」

まず、アルコール度5%ほどの柑橘類のお酒を少量試飲。
和柑橘の香りがいいが、1本飲み切れるかイメージがわかない。
白2種類も試飲。いずれもマスカット系の香りがする。
スパークリングは6千円オーバーで、高価格帯なのでパス。

あとどれを試そうか考えていると、木谷さんらしい方が顔を出されるが、奥に戻られてしまった。

今日の営業時間を事前にメールで確認して、木谷さんからはお返事をいただいていた。
挨拶しそびれたまま、気になったワインを購入して、自宅に送ってもらえるようにスタッフの方にお願いする。

後日、自宅で撮影
シャインマスカットとルージュ
この他に2本、計4本購入

宛先を記入しているとファミリーのグループがやってきて、楽しそうに試飲を開始。
スタッフの方が対応しているので、住所を書いた紙を渡して、そのままワイナリーを離れた。

木谷ワイン代表の木谷さんは、昨日訪問したカタシモワイナリーで研修を受けてから独立し、2022年に醸造所を設立。
奈良県らしいワインをつくろうと奮闘されている様子。

▼イマデヤさんのnoteで紹介されていた

呼び出して面倒な客だと思われるのがイヤで声をかけずに離れてしまったが、挨拶して「応援してますよ」と声をかければよかったかもしれない。

このまま駅に戻るのは気が進まず、折角来たので近くでランチしようと考える。
幸い雨はやんだ。
お店がありそうな方向へ歩いていき、看板に「仕出し 寿司」と書かれたお店に入ってみたが、予約でいっぱいとのこと。

Googleマップで表示された近くのカフェに行ってみる。

カフェ MaRuGuRi
ころんとした照明や小物

落ち着いた雰囲気の可愛いカフェ。
オープンサンドプレートのドリンクセットを注文。

グリル野菜とモッツァレラチーズ
ホットコーヒーをプラス

オープンサンドは、香ばしくグリルした野菜にモッツァレラチーズがとろけ、スープとサラダが付いている。
思ったより塩味がきいていて、さっき試飲したワインのおつまみにしたい感じ。

食後にブレントコーヒーを飲んで、ホッと一息。
さて、駅に戻ろう。

Googleマップに道案内してもらうと、カフェからは先ほどと違うルートを示す。
途中から古民家エリアに入った。

古民家エリア「磯壁」の
入口あたり

板塀に囲まれた立派なお宅が多く、江戸時代などにタイムスリップしたような気分になる。
これらのお宅は何代続いてきているのだろうか。
途中、車が通れないくらい細い道を進んで駅前へ抜ける。

二上神社口駅に着いてから程なく、近鉄が定刻どおりにやってきて乗り込む。
Googleマップの案内で、ロスなく次の目的地へ。


河内ワイン(金徳屋)

二上神社前駅から9分程で、駒ヶ谷駅に到着。
駅前には、梅酒の「チョーヤ」本社がある。

駒ヶ谷駅から撮影

Googleマップに道案内してもらって、ワイナリーを目指す。
神社や住宅地を歩いて、徒歩10分ほどで「株式会社河内ワイン」によるワイナリーに到着。

河内ワイン館

昭和9年に金銅徳一こんどうとくいちさんが創業した金徳屋洋酒醸造元が、平成8年に社名変更して株式会社河内ワインとなった。
この河内ワイン館は、3代目の金銅徳郎さんが計画して竹藪を整地し、古材を活用して建てられたとのこと。
周辺には、他に醸造所や古民家レストラン(要予約)などが点在する。

ここでは、14時からの見学ツアーを予約してある。
見学料(2,750円/人)の会計を済ませて、ワイン館1階のショップや、2階の展示物を眺めながら開始時間まで待つ。

ショップの様子

ショップにはワイン以外に梅酒もあり、「チョーヤ」と「河内ワイン」が関係するのか検索してみたが、系列グループなどではないようだ。
他にも、前社長の記事(*)などを見つけて読んだ。

開始時間になったので、ワイン館の外に見学者が集められる。
全員で15名ほど。

女性の方がツアーを開始してくれる。
話し慣れている感じで、「今回初めての方は? あ~、ほとんどですね」など反応を見て、対話しながら見学ツアーを進めていく。
(以下、メモを取らずに記憶している範囲で記載)

まず、ブドウ畑に案内してもらう。
「これがシャルドネです。中に入って近くで見て大丈夫ですよ」

シャルドネ

「この先の巻づるは後で固くなるので、最初に採ります」と、つるの先を摘んでいく。
「私はシャルドネを担当しているので、ベースは低めにしています。人によって高さが違うんですよ」
「最終的に1.8メートルくらいの高さまでブドウは伸びます。」
この方はブドウ栽培を担当されているようだ。

割と狭い間隔で植えられている

「ここの集落はブドウ農家が多いです。向こうのビニールがかかって上に煙突があるのはデラウエアです。重油であたたかくして早く出荷します。その後、露地栽培のデラウエア、大粒なブドウへと収穫する種類が移っていきます。農家は、6月から10月くらいまでで1年分の収入を得ます」

奥がデラウエア

「このあたりは、二上山にじょうさんが噴火した時に火山灰がこちら側に積もった影響で、キリっと辛口なワインになるのが特徴です」
午前中に車窓から見た二上山が、この土壌をつくったのか。

「ワインのラベルには、二上山のイラストが描いてあります」

後で撮った二上山イラスト入りラベル

畑の次は、醸造所へ移動。

醸造所の入口

醸造所内で、ワインの種類、醸造の仕方について、体験談を交えて説明してもらったり、梅酒のタンクなども案内してもらった。
ワインよりも梅酒がよく売れた時代もあったとのこと。

醸造用のタンク等が並ぶ
古い木樽

今でも現役な三輪自動車「ミゼット」や、これまでの歴史、社名についての話もあった。
「前は、金徳屋きんとくやと呼ばれていました。河内ワインという名称はややこしいので、金徳屋に戻そうかという話もあるようです」

商品のラインナップ
2段目がワイン、3段目の右下あたりが梅酒

醸造所を見学して熟成庫のよい香りを嗅いだ後、試飲タイムになるとのこと。
この1時間、ワインづくりに関わる方のお話が聞けて良かった。
現場で実感することを教えてもらうのは楽しい。

ワイン館に戻って、試飲開始。
この9種類、全て試飲してよいという。

他に有料試飲やお水も用意されていた

2番のオレンジ、7番の梅スパークリング、5番のメルローを試飲させてもらった。
オレンジはドライな感じ、梅スパークリングは歩き疲れたところに甘いものが沁みる、メルローの赤は軽めで夏によさそうだった。

途中から現社長のお母様がいらっしゃって、「今日は、息子である社長からの差し入れで、特別にパンと塩をお持ちしました」と、フランスやバスクの塩、オリーブオイルなどとパンをおつまみに振舞ってくださった。
素敵な方で、先ほど読んだ記事(*)のご本人にお会いできて嬉しかった。

ただ、新幹線の時間があったので、ガイドをしてくださったスタッフの方にお礼を述べて、試飲グラスを返す。
他の方々は、まだまだパンとワインなどを味わわれていた。
1階で会った男性の方が社長だろうか、お礼を言って帰路についた。

実は、この2日間、Googleマップを見ながら歩き回って少し疲れていた。
また、夜から大雨という予報もでていた。
大阪で早目の夕食にしようかとも思っていたが、同行者と話し合って予定より1時間早く帰ることにしたのだ。

新大阪に戻りながら、新幹線の予約を早め、自宅近くの馴染みのお店に予約を入れる。

新幹線に乗り込む時、雨は本降りになっていた。
指定席に座って、夜の景色をぼーっと眺めたり、眠ったり、本を読んだりしていると2時間半は割と早く過ぎた。

馴染みのお店で和食をいただいてから自宅に帰る。
アプリを確認すると、この2日間の歩数は2.7万歩、歩行距離20kmだった。



🍷    🦌    🍷



大阪・奈良旅行いかがでしたか。
カタシモワイナリーさんや河内ワインさんの歴史を見ると、想像を絶するご苦労をされてきたことがうかがわれました。
また、できて5年目の木谷ワインさんも、新しいワイナリーならではのご苦労があることと思います。

仕事で地域活性化や事業継承などに関わることが多いので、勝手に重たい気分になってしまったかもしれません。
好きな日本ワインだからこそ、1つでも多くのワイナリーに長く残ってほしいと願います。

これから100年残るワイナリーとは?

答えはわかりませんが、歴史から学ぶこともできるでしょうし、ワイナリーに関わる方それぞれ1人ずつのやり方があると思います。

さて、今回は大阪の河内エリアを中心に訪れました。
東京にも都心エリアと郊外エリアがあります。
河内は郊外エリアに近いのんびりしたところがあって、GW中も混雑なく過ごせました。

あとは、届いたワイン達を味わって、河内ワインさんもオンライン購入しようと思います。
これらの大阪・奈良ワインは、また「おうちビストロ」でご紹介しますね!


<日本ワイナリー巡りnote記録済 18都府県+ワイン経験済 14道府県=32都道府県>

オレンジ:日本ワイナリー巡りnote記録済 18都府県
ホワイト:ワイン経験済 14道府県
グレー:ワイン未経験 15県

この春、立て続けにワイナリー巡りをして、千葉県、大阪府、奈良県の3府県が記録済になりました。
これから繁忙期になるのでワイナリー巡りは数か月後に再開する予定です。

今回もお読みいただきありがとうございます🍷


以下、参考資料

*記念講演 『涙を笑いに変えて』
 河内ワイン代表取締役 金銅 真代(2015年時点、敬称略)

http://www.relnet.co.jp/izuo/kinenko/kinenko52.htm



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