創作大賞2025感想文: 山崎ももんがさん『ロズウェルにUFOの破片を探しに行った件』
海外に行くと、独特の空気感があると思う。
日常から遠く離れ、自分のことを知らない人ばかり。急に広大な世界に飛び出して、自由と不安の狭間にいるフワフワした感じ。
この作品を読んで、まさにそんな海外にいる気持ちになった。
タイトルからして、都市伝説好きの血が騒ぐが、決してUFOの話ではない。
2人の若者の人生の話だ。
日本という狭い国の、会社や組織というさらに閉鎖的なシステムの中で、生きづらいと感じる人は少なくないだろう。
そんな時、「わたしには合わない」と言って、そっと舞台から降りるのも間違いではないだろう。
それでも主人公のモモカは、思い切って違う道を探すことにした。
そこで何が得られたのか、何も得られなかったのか。
遠い異国、ロズウェルの地で、何を感じたのか。
モモカと一緒に旅をする気分で読んで見てほしい。
読めば、大切な人に思いを馳せたり、旅に出たくなったり、田舎の両親のことを想ったり、今生きることについて考えたり、と、とにかく沢山の感情が押し寄せる。
ハイライトは2話目からラストまでだ。
モモカが日本を飛び出し、色んな出会いをし始めると、一気に引き込まれてラストまで飛んでいける。
読み終わったら、あなたはUFOの破片を手にできたのか、それとも別の何かを見つけたのか、是非教えて欲しい。
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