【遺産相続2】長男がすべて独り占めという深い闇、その後
「遺産相続」は揉めるとは聞いていたが、まさか自分の周りでも起こるとは思いもよらなかった。
前話では、遺産相続騒動について、その流れと結論まで書いた。
今回は、その後について、できるだけポップにお話しする。
前回のお話はコチラ↓
祖父の遺産相続手続きがあったのは2022年の春ごろ。
その数か月後の夏に、私は祖母(90歳)に会いに行った。
東京から新幹線や電車を乗り継いで、5時間ほどかかった。
◆再会
祖母とは2年ぶりの再会だ。
ゆっくり歩く祖母。
もう自力では歩けないので、施設の方に補助をしてもらって出てきた。
「元気に過ごしている」とか、「この施設のご飯は美味しい」とか、「目が見えにくくなってきたから眼科に通っている」とか、他愛いのないコトを話せるのが嬉しかった。
それまで毎日のように電話をしてはいたが、顔を見られたのも。
祖母は、私の娘(5歳)を見て、「可愛らしい」と言ってくれた。
そして「元気にしてね」「無理しないで」とも。
祖母はいつも人のことばかり心配している。
私は祖母のコトを心配していると言うのに。
◆長男

「ところで、祖母の長男(私の叔父)やその長子(私の従妹)はどうしているか?」と尋ねてみた。
「知らない。会ってないからね」と祖母の返答。
私は驚きを隠せなかった。
長男とその長子は、電車もしくは車で、1時間もせずに会いに来れる場所に住んでいる。
祖母は「あ、でも長男とは会ったよ。実印を作りに行ったからね」と付け加えた。
実印とは、祖母の実印である。
それは祖母の家や土地を長子に贈与する時の手続きに必要なのだ。
わざわざその実印を作るためだけに、長男は祖母の施設に来て、祖母を役所に連れていったらしい。
それ以外は、一切顔を見せに来てはいないようだ。
私はますます長男のことが理解できなくなった。
◆長子

それに加えて長子も理解不能だ。
一度も祖母に顔を見せるコトなく、家や土地を手に入れるとはどういう神経をしているのか分からない。
怖っ!
1時間ほど祖母と話をして、別れた。
帰宅後、祖母から電話をもらった。
開口一番、祖母はこのように言った。
「私はね、長子のコトは好きじゃないのよ」
え???
そもそも人のコトを悪く言うなんて祖母らしくない。
これまで、どんなに嫌な態度の人がいても悪く言うコトは無かった。
それがどうしたと言うのだろう?
「本当は自分の家や土地を長子にあげるつもりはなかった。あげるなら、孫たちで分けたかった」と言い始めた。
法律上は、祖母から孫に分けるコトはできないが、その話は置いておこう。
祖母は続けた。
「でも…長男が病気だから。長男が頼んできたから。少しでも気を休めてもらいたいと思ったのよ」と。
祖母は、やはり長男の病気を案じていたのだ。
自分のお腹を痛めて産んだ子なのだ。病気になって祖母は辛い思いをしていたのだ。
私は「うんうん」と祖母が話し切るまで聞いていた。
祖母が、孫全員に財産を残してあげたい!という気持ちは十分受けとった。
◆電話

その後も、私は数日に1度は祖母に電話をかけている。
私の声を聞いて、すぐに私だと認識してくれるコトが嬉しくて。いつか私の声が分からない時が来るかもしれないが、それはその時だ。
祖母から色々な話を聞いている。
ある日の電話では、
「たまに長男に電話をかけている。私の家は、壊せていないそうだ。お金がたくさんかかるから」とも言っていた。
私が気になったのは、長男が祖母に会いに来ないどころか、自分から電話をかけてこないコトだ。
祖父や祖母の土地や家、田畑、タンス預金まで、すべてを手に入れた長男。少しは気が休まったのだろうか。
◆余談

長男の病気が発覚した頃、長男から母と母の子どもたち(私を含む3兄弟)にLINEグループの招待があったので、参加していた。
最初は長男の病状や治療の報告だった。
私もその病気については心配だったので、よく読むようにしていた。
そして祖父が亡くなり、祖父の遺産相続の話へと展開されていった。
先日、そのLINEグループをふと開いた。
すると思いがけない事実が判明した。
長男がそのLINEグループから「退出」しているのだ。
私は「?」しか浮かばなかった。
そのLINEグループの最後の内容は、長男の長子が祖母の家を相続する話が出たので、母側のみんなが「反対」を表明していた。
なぜなら祖母が施設から帰る家が無くなるから。
その後の退出。
自分が作って、招待してきたグループなのに。
やはり私は長男を理解できない。もう笑うしかない。
※最後に※
このエッセイ内に登場する人物を批判するような意図はありません。
笑い話として受けとめていただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
Have a good day!
ではまた明日♪
~前話はコチラ~
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