職員より利用者様のほうが職員事情を知っている説(汗)。
デイサービスで働いていると、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。
朝、フロアに入ると利用者様から開口一番。
「今日は〇〇さんお休み?」
誰にも話していないはずなのに、もう利用者様は知っています。
「えっ、どうして知ってるんですか?」
と聞くと、
「だっていつもなら一番に挨拶に来るもの。」
その一言に思わず納得してしまいます。
利用者様の観察力は本当にすごい
介護の仕事をしていると、利用者様は職員のことを本当によく見ていると感じます。
「髪切った?」
「今日は眼鏡じゃないね。」
「昨日は忙しそうだったね。」
「新人さん?頑張ってるね。」
職員同士でも気づかないような小さな変化を、利用者様はあっという間に見つけます(笑)。
髪を2〜3センチ切っただけでも気づかれたり、新しい靴を履いただけで話題になったりと。
「そんなところまで見ているんだ!」
と驚くことも少なくありません。
「〇〇さん、最近元気ないね」
ある日、少し疲れた表情で出勤した職員がいました。
すると利用者さんから、
「〇〇さん、大丈夫?」
「今日は元気ないね。」
「無理しちゃだめよ。」
と声をかけられていました。
本人は普段どおりに仕事をしているつもりでも、利用者様には少しの表情の違いが伝わっていたのです。
介護をする側の私たちが、逆に励まされる瞬間でもあります。
職員同士より情報が早いことも…(汗)
「〇〇さん、昨日お休みだったね。」
「送迎車が違ったね。」
時には職員同士が知らない情報まで利用者さんが把握していることがあります・・・(汗)。
もちろん詮索しているわけではありませんが。
毎週同じ曜日に通い、同じ席に座り、いつもの職員と関わる中で、自然と日々の変化に気づいているのでしょう。
利用者様にとってデイサービスは、生活の一部であり、大切な居場所。
だからこそ、小さな違いにも敏感なのかもしれません。
「職員」と「利用者様」ではなく、人と人との関係・・・
介護の仕事は、身体介助やレクリエーションだけではありません。
毎日の何気ない会話。
「今日は暑いですね。」
「昨日のサッカー見ました?」
「お孫さん元気ですか?」
そんな積み重ねが信頼関係をつくっています。
利用者様は、私たちを"介護職員"としてだけではなく、一人の人として見てくださっています。
だからこそ、
「最近忙しそうね。」
「ちゃんとご飯食べてる?」
「体を大事にしなさいよ。」
そんな温かい言葉をかけてくださることがあります。
介護をしているつもりが、実は私たちのほうが支えられている。
そんな瞬間は決して珍しくありません。
介護現場には笑顔になれる「あるある」がある
もちろん仕事ですから、大変なこともたくさんありますが、
時間に追われる日もありますし、思いどおりにいかない日もあります。
それでも利用者様から、
「今日は髪型いいね。」
「いつもありがとう。」
「また来週ね。」
そんな何気ない一言をいただくと、不思議と疲れが和らぎます。
介護は"お世話をする仕事"というイメージを持たれがちですが、実際には人と人とのつながりの中で、お互いが元気をもらい合う仕事でもあります。
利用者様の観察力には、毎回驚かされます。
そして、その観察力の裏には、「あなたのことをちゃんと見ていますよ」「今日も会えてうれしいですよ」という温かな気持ちが隠れているのかもしれません。
だから今日も、利用者様の一言に笑い、励まされながら、一日が始まります。
