見出し画像

本物だからこその承継~「吉開のかまぼこ」から感じたこと

先日、相模原商工会議所のセミナーで伺った「吉開のかまぼこ」のお話。

創業家三代目の吉開喜代次さんが、8年かけて魚・塩・みりん・昆布だしだけで作り上げた、無添加のかまぼこ「古式かまぼこ」。
事業承継へのストーリーに感銘を受け、セミナー直後に注文していました。
そして先日、そのかまぼこが届きました。

古式かまぼこ


食べてまず驚いたのは、やさしいのにしっかりとした弾力。
一般的なかまぼこは、弾力を出すため、あるいは保存性のためにも、リン酸塩などが加えられています。
私は大学で水産食品学を勉強していたので、”かまぼこ”、あるいは原材料のすり身にはリン酸塩が当たり前に含まれるものと刷り込まれていました。
けれど、吉開のかまぼこにはそれがありません。卵白とかでんぷんといった副素材も含まれていません。
それでも、ぷるんとした歯ごたえがあります。それが、魚のたんぱく質と塩によって作り出される自然の力そのものなのだと感じました。

吉開のかまぼこは、休業を経て、代表取締役に就任した林田さんらの奮闘によって事業承継がなされ、ロゴや意匠も生まれ変わりました。
事業、商品が受け継がれたのは、普通の伝統や技術だからではなく、
自然な味、本物の味を磨き上げた結果であり、
ファンが心から再開を願っていたからではないかと思います。

「磨き上げる」という言葉は、素材にも、商品や事業、そして人にも当てはまります。
シンプルに、本質を追求する形での磨き上げが、人の心を動かしているのではないかと思うのです。

いいなと思ったら応援しよう!