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あなたの会社の「人を大切にする経営」は、すでに始まっているのかもしれない

1.このテーマを話して見えたこと

先日、中小企業診断士の有志が集う研究会で
『人を大切にする経営学用語事典』について
お話しする機会をいただきました。

きっかけは、私が事典の編纂事務局を務めたことを知った
中小企業診断士の方からのお声がけでした。

参加者は、同じく診断士として活動されている方や
企業内診断士の方。
経営理念について関心の高い方々の集まりです。

実際にお話をしてみて、
少し意外だったことがあります。

それは「人を大切にする経営」という言葉自体を、
ご存じない方が思っていたより多かったことです。

けれども、人を大切にする経営とは
企業に関係する5者
①社員やその家族
②社外社員(取引先や協力先)とその家族
③顧客(現在顧客と未来顧客)
④地域社会や社会的弱者
⑤株主
を幸せにすることであること。
それが企業経営の目的・使命であること。

そうお話すると。
多くの方が自然にうなずかれました。

中には、
「自社でも同じような考え方を大切にしています」
とおっしゃる方もいらっしゃいました。

2.行動はすでにあり、言葉が追いついていない

このとき、ひとつの気づきがありました。

「人を大切にする経営」は、
特別なものではなく、
多かれ、少なかれ
既に多くの会社の中に
“考え方や行動”として存在しているのではないか、
ということです。

ただ、それに
「人を大切にする経営」という言葉が
まだ結びついていないだけなのかもしれません。

そして、経営者が意識していないかもしれません。

3.「あり方」が、やり方の意味を決める

また、再度あらためて感じたのは、
「あり方」と「やり方」の関係です。

どちらも大切ですが、
やはり「あり方」が土台になります。

例えば、生産性を高める取り組みひとつとっても、
取り組みの成果として生まれた時間を
社員の成長を促す教育の時間や、新しい挑戦に使うのか。
それとも、人件費削減のチャンスとしてとらえるのか
それは、企業の「あり方」によって変わってきます。

同じ“やり方”でも、
背景にある考え方が違えば、結果も変わってくる。
改めて考えさせられました。

また、ステークホルダー資本主義や
人本経営、人的資本経営、健康経営など、
似た考え方も多く存在しています。

どれが良い、悪いということではなく、
「人を大切にする」という出発点は共通しながら、
どこまで対象を広げていくのか、
どのように実践していくのかに違いがあるのだと思います。

この違いについては、
これからもう少し学び、言葉にしていきたいと感じました。

4.小さな認識が、経営を変えていく

今回、話を聞いてくださったのは10数名の方でした。

けれども、この時間を通して思ったのは、
こうしたことは
一度に広く伝えるものではなく、
少しずつ、対話の中で広がっていくものなのではないか
ということです。

もしかすると、
あなたの会社ですでに行われている
小さな取り組みの中にも、
「人を大切にする経営」の一部が
含まれているのかもしれません。

そのことに気づき、言葉にしていくことで、
考え方は少しずつ広がっていく。

そんな積み重ねが、
やがて会社のあり方をつくっていくのですね。

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