#94 お教室を紐解く'25[合格実績分析編](幼稚園受験・小学校受験・小受)
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大変お待たせしました。主要8教室の合格実績の分析編をお届けします。
いよいよ3期目となりました。当初はジャックのデータだけでしたが、8教室の3期分のデータがストックされ、それぞれの推移を見ることができます。
単年の実績に惑わされず、それぞれの教室の特徴が明確になっております。
小学校受験の貴重な客観的指標は「出願倍率」と「合格実績」です。
本noteと受験分析編の集計データがお手元にあれば、首都圏私立小学校の出願倍率、主要教室の合格実績はほぼ全て把握できます。
各校の倍率と教室合格数のデータを、学校別に高額で販売する情報商材も見掛けますが、上記2つのnoteで全て網羅できますので、ぜひご活用ください。
なお、本noteでは、データから紐解く主要8教室の強みと弱みを公平に扱っております。年長家庭におかれましては、通われる教室の弱みをこの時期に知ることはマイナスかもしれません。
ただ、それを補完する情報も得られます。もし、モヤモヤが言語化されたならば、夏期講習等での対応は十分に間に合いますので、お役立てください。
25,000字を超える大ボリュームですので、無理なく切り分けてお読みいただければ幸いです。
繰り返しですが、3ヶ年の集計データだけでも十分に有用かと思います。
※お急ぎの方は、「全体検証」からお読みください。
■はじめに
出鼻をくじくようで恐縮ですが、各教室が公表する合格実績は、残念ながら鵜呑みにはできません。「各教室の発表する合格数を足すと、募集定員数を大幅に上回る合格数となる」は、小学校受験の永遠の闇です。
自己申告に基づく集計である上に、補欠合格や掛け持ち報告が含まれており、在籍基準も不明確です。
そのため、狼侍としては合格実績に基づいた分析には慎重でしたが、ひとつの仮説を得たことで、本noteでの検証を始めました。
仮に実績の調整があるとすれば、それはその教室が「得意とする学校群」に集中するはずではないか。
この視点に立てば、実績の真偽にかかわらず、「どの学校群に強みがあるか」を浮き彫りにすることが可能になります。補欠合格が含まれていても、結果として、得意とする学校群であることには変わりません。
そのため、本noteでは、単一校における合格者数の比較ではなく、各教室全体の傾向を重視しています。志望校が定まっていない方や、複数校併願される方にとっては、この視点のほうが有効だと考えます。
■合格実績の闇を紐解く(無料公開)
最初の検証は、アンケートのご協力をいただいたこちらから。ご回答、誠にありがとうございました。
以下のグラフは、各学校における主要8教室の合格者数を合算したものです。いわゆる「各教室の発表を合計すると、定員を大幅に上回ってしまう」実態です。

ただし、これだけを見て「合格実績は嘘だ!」と断じるのは早計です。前述のとおり、掛け持ち家庭の重複報告や補欠合格などもカウントされているからです。
そこで今回は、「掛け持ち家庭の重複報告」がどの程度あるのか、アンケートで調査してみました。
以下がその設問と結果です。
Q1.小学校受験終了後に、以下の8教室のうち、いくつの教室に合格報告をされましたか?
— 狼侍[小学校受験編] (@wolf_samurai_x) June 9, 2025
(営業電話への回答も含む)
・ジャック
・理英会
・スイング
・こぐま会
・メリーランド
・わかぎり21
・しながわ目黒
・伸芽会
(一部略称)
※結果は公表しますので、非該当者はしばしの辛抱をお願いします!
結果として、主要8教室に合格報告をした家庭の平均報告教室数は1.4となりました。この数値をもとに、先ほどの合算合格数を1.4で補正したのが次のグラフです。

さて、この一連の検証で注視したいのは、小学校受件の中で最も辞退率が低いと思われる慶應幼稚舎です。補正前は定員比100%超えという違和感がありましたが、1.4で割ると77%となり、現実味が増しました。
さらに言えば、幼稚舎は教室の掛け持ち家庭が特に多い学校でもあり、1.4よりもさらに重複報告が多い可能性もあることを踏まえると、むしろこの補正でも足りないかもしれません。
一方、グラフ左側の学校群は依然として高い数値のままです。そこで、実質倍率のデータと照らし合わせてみました。
下記は、合算定員比が100%を超える学校のうち、実質倍率が公表されている学校について、24年秋の実績と比較した表です。


いかがでしょうか。さとえ・洗足・稲花などは依然として超過気味ですが、補欠繰り上がりで説明がつく範囲に収まってきました。
ただし、これで全て解決とはいきません。アンケートによれば、主要8教室に合格報告をしていない家庭が約19%いらっしゃいました。
この点を加味すると、実質合格数の19%が8教室以外となりますから、1.4の補正後でも再び合算合格数は100%を超えてしまいます。
そこで最後に、ちょっとしつこいですが、「1.4補正」+「19%報告なし」補正をかけたものが以下のグラフです。

ここでも、幼稚舎の数値で確認しましょう。アンケートから導き出した2つの補正により、妥当と思われる水準に落ち着きました。
ただし、それ以外の学校は再び超過気味です。
なお、このアンケートは約500票と統計的な信頼性はありますが、閲覧用の回答覧がないため、興味本位の回答が含まれている可能性は否定できません。また、後述のとおり、学校によって主要8教室に通っている比率にはバラつきがあります。
つまり、残念ながら小学校受験の合格実績は、変わらずグレーな結論となりました。ただ、幼稚舎の信頼性が上がったことは朗報で、意外にも、高倍率校のほうが家庭・教室ともに報告が正確なのかもしれません。
結論としては、「合格実績を鵜呑みにしない」という振り出しに戻らざるを得ないでしょう。特定の学校の実績に注視するのではなく、「○○群に強い教室」という「線」で見ることの必要性を改めて感じました。
【コラム】個人教室の合格実績はどう捉える?
結論から言えば、個人教室の合格実績の信ぴょう性は高いと考えられます。人数が少ないため、虚偽があればすぐに発覚します。ただ、分母が小さい分、当noteで推奨しているような「学校群ごとの流れ」が読み取りにくく、そもそも学校名の列挙だけで実績を公表している教室も多く見受けられます。
したがって、見るべきポイントは2つあります。
1つ目は、「その教室が受験校に合格させた実績があるか」。
個人教室では、そもそも実績ゼロの学校も少なくありません。合格者数は少なくとも、経験があるかどうかを確認するだけで、先生の知見の有無がある程度判断できます。
2つ目は、「先生の得意分野を見極めること」。
慶應に強い、カトリック女子校に強い、暁星・白百合に強いなど、先生ごとの得手不得手がはっきり分かれるのも、個人教室ならではの特徴です。
つまり、第一志望との相性、そして併願校のうち少数でも実績があるか。この2点を確認することが、個人教室選びではとても重要です。
無料部分はここまでとなります。アンケートのご協力、本当にありがとうございました。お帰りの際には、スキ(ハートマーク)をお願いします!
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