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#114 出口戦略を紐解く'26[男子編](小学校受験)

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いよいよ6期目となる出口戦略。
狼侍の記事では、こちらの男子編が累計アクセス数でトップを誇ります。それだけ男子の小学校受験は悩ましいということでしょう。

ただし、本シリーズの主旨は、拙著『小学校受験は戦略が9割』のP171にもあるとおり、「どの一貫校に通ったとしても、難関大学の合格者層は一定数いる。それゆえ、偏差値やネームバリューではなく、本人の心身学力が最も伸びる環境という視点で学校を選んでほしい」という仮説の立証になります。

決して、「お得な学校探し(進学実績が良いのに偏差値が低い)」や、「偏差値での学校探し」のためのデータではないことを、ご承知おきください。

【お知らせ】
文字数が多ければ良いものではないのは承知していますが、約30,000字の長文となっております。少しずつお読みいただければと思います。
また、データ更新のため、noteのナンバーが新規となりますが、不変的な内容も多く、前年度版をお読みの方には既知の内容も含まれております。あらかじめご了承ください。
とはいえ、子どもの年齢や学年によってアンテナも変わります。同じ内容でも時期が変わると気づきも変わりますから、改めてお読みいただくことをおすすめします。


▌はじめに

男子の小学校受験の進路選択の難しさはこれまでお伝えしてきた通りです。
一方で、「#66 進学ルート検証」で紐解いたように、12年間の一貫教育には偏差値に表せない魅力がたくさん詰まっています。多様化する大学受験環境を鑑みれば、偏差値基準だけが物差しにならないのも明らかです。

本記事でたどり着いた仮説は、「学力や進路を意識するがゆえに偏差値を忘れる」という、初等教育選びの原点とも言えるものです。男子のご家庭は各校の特徴の理解も含めて、是非ご一読いただきたいと思います。

・新時代の男子小学校受験

学力志向の男子の小学校受験では、「早慶附属が勝ち組、進学校は暁星・桐朋2校に加えて農大稲花が登場し厚みを増した」というのが、これまでのスタンダードです。
その構図に対して、データを踏まえて、他の一貫校の魅力や底力をお伝えしてきたのが、これまでの検証と言えます。

そこから見えたのは、「高倍率校を諦めての中堅一貫校」ではなく、積極的にそれらの一貫校を選択する時代です。

実際、最新の受験分析においても、出願倍率上昇校46校のうち、小中高一貫校が8割弱(36校)を占め、大学附属校は4校しか上昇していません。

その背景は、「結局は本人(家庭)次第」という毎年の結論と、「私立小学校家庭の学力意識の高まり」があると考えます。

特に、学力向上の場が外部環境次第になりつつある昨今、中学受験をしない小中高一貫校の中では、中受偏差値など関係なく、「人格形成や非認知能力は学校(集団生活)、学力は塾(家庭学習)」という構図が鮮明化しています。

例えば英語学習。英語に力を入れている私立小学校でも、そこでの学びの実態はコミュニケーション力や文化的な視野の広がりであり、英語力そのものは、いわゆるJPREP勢などが圧倒するのは否めません。

それゆえ、男子の小学校受験の選択肢も十分にある時代になってきたと言えます。

そして、女子以上に環境(特に友達)の影響を受けやすい男子ですから、親の憧れや理想だけでの学校選びでなく、「本人の性質×教育環境=どう育てるのか」の視点で学校を見極めることが、一層重要になっています。

【コラム】中学受験も選択肢

中学受験層を中心に、偏差値に拘る層の動機として、「高い学力の学友との切磋琢磨」を挙げるご家庭が多いのは周知です。大いに魅力的な要素だと思います。

一方で、学友の視点で言えば、小中高一貫校では、「家庭環境や価値観の合う学友との切磋琢磨」に置き換わります。
早慶はともかく、先に挙げた暁星等の進学校も、中学受験では中堅上位ほどのポジションです。偏差値でなく、その学園の一貫教育そのものに魅力を見出さなければ、居心地の悪さやミスマッチを招く可能性は高いでしょう。

男子の小学校受験の決断は難しいです。かと言って早慶専願で挑むには幼児への負荷と成功体験のバランスが合いません。どうしても偏差値の呪縛が解けないようであれば、素直に中学受験に挑むことをおすすめします。

・データについて

学力志向での学校選択においては、附属中学の偏差値が目に入るのは仕方ありません。学力が高い集団に属していた方が、我が子の学力も切磋琢磨で相応に上がると期待できるからです。

しかし、よく考えてみると、中学受験偏差値(以下:中受偏差値)が高くても、「中高で学力があまり伸びない」のでは話になりません。特に、附属小学校からの一貫教育から見れば、中受偏差値は単なる通過点の数字です。同級生の学力の目安に過ぎません。

最も意識するべきは、一貫教育の末にどれくらいの学力が身についているのかであるはずです。

したがって、本シリーズでは、附属中高の教育を通じてどれくらいの学力が身に付くのか、どれくらいの学力の集団なのかを検証すべく、「合格(進学)実績を指標とした出口を検証すべき」と考えております。

【重要】
そもそも、ここでの合格実績は12年前の附属小学校入学生が関わる実績です。本記事をお読みのご家庭の大学受験は12年後以降です。偏差値にしても6年後の中学受験の変化は分かりません。
全ての数字が過去のものです。決して一喜一憂しないようお努めください。

▌全体検証

以下のデータは、都内通学圏内の中学受験偏差値50前後以上を目安とした、附属小学校併設の中高一貫校の大学合格(進学)実績となります。

参考として、附属小学校のない中高一貫校、偏差値が40未満の小中高一貫校も一部掲載しております。

・集計表_偏差値順

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