#96 出口戦略を紐解く'25[男子編](小学校受験)
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出口戦略編は、2021年4月の第一弾配信から始まり、本noteで5期目となります。
狼侍のnoteでは、「出口戦略[男子編]」が累計アクセス数でトップです。それだけ男子の小学校受験は悩ましいのだと思います。
本シリーズの主旨は、拙著『小学校受験は戦略が9割』のP171にもあるとおり、「どの一貫校に通ったとしても、概ね難関大学への道は拓かれている。それゆえ、偏差値やネームバリューではなく、"本人の心身学力が最も伸びる環境”という視点で学校を選んでほしい」という仮説の立証になります。
決して、「お得な学校探し(進学実績が良いのに偏差値が低い)」や、「偏差値での学校探し」のためのデータではないことを、ご承知おきください。
【お知らせ】
文字数が多ければ良いものではないのは承知していますが、約30,000字の長文となっております。少しずつお読みいただければと思います。
また、データ更新のため、noteのナンバーが新規となりますが、不変的な内容も多く、前年度版をお読みの方には既知の内容も含まれております。あらかじめご了承ください。
■はじめに
・はじめに
男子の小学校受験の進路選択の難しさはこれまでお伝えしてきた通りです。
一方で、昨年配信した「#66 進学ルート検証」で紐解いたように、12年間の一貫教育には偏差値に表せない魅力がたくさん詰まっています。多様化する大学受験環境を鑑みれば、偏差値基準だけが物差しにならないのも明らかです。
今回、検証の範囲や角度を増やしましたが、従来の視点が一層強固になった気がします。
本noteでの視点とは、「学力や進路を意識するがゆえに偏差値を忘れる」という、初等教育選びの原点とも言えるものです。
有料につき強くお薦めするのは憚られますが、男子のご家庭は各校の特徴の理解も含めて、是非ご一読いただきたいと思います。
・新時代の男子小学校受験
学力志向の男子の小学校受験においては、「早慶附属が勝ち組、進学校は暁星・桐朋2校に加えて農大稲花が登場し厚みを増した」というのが、これまでのスタンダードでした。
その構図に対して、データを踏まえて、他の一貫校の魅力や底力をお伝えしたきたのが、これまでの検証と言えます。
その状況に加えて、今回のデータでは、それらの一貫校の存在がさらに増したように感じます。
もはや、「高倍率校を諦めての中堅一貫校」ではなく、積極的にそれらの一貫校を選択する時代に突入したと言えます。
その背景は、「結局は本人(家庭)次第」という毎年の結論と、「私立小学校家庭の学力意識の高まり」があると考えます。
特に、学力向上の場が外部環境次第になりつつある昨今、中学受験を取っ払う同条件の中では、中受偏差値など関係なく、「人格形成や非認知能力は学校(集団生活)、学力は塾(家庭学習)」という構図が鮮明化しています。
それゆえ、男子の小学校受験の選択肢も十分にあると言える時代になってきたと言えます。
そして、女子以上に環境(特に友達)の影響を受けやすい男子ですから、親の憧れや理想だけでの学校選びでなく、「本人の性質×教育環境=どう育てるのか」の視点で学校を見極めることが、一層重要になるでしょう。
中学受験層を中心に、偏差値に拘る層の動機として、「高い学力の学友との切磋琢磨」を挙げるご家庭が多いのは周知です。大いに魅力的な要素だと思います。
一方で、学友の視点で言えば、小中高一貫校では、「家庭環境や価値観の合う学友との切磋琢磨」に置き換わります。
早慶はともかく、上記に挙げた進学校も中学受験では最上位とは言い難いポジションです。附属中学の偏差値でなく、その学園の一貫教育そのものに魅力を見出さなければ、居心地の悪さやミスマッチを招く可能性は高いでしょう。
男子の小学校受験の決断は難しいです。かと言って早慶専願で挑むには幼児への負荷と成功体験のバランスが合いません。どうしても偏差値の呪縛が解けないようであれば、素直に中学受験に挑むことをおすすめします。
・データについて
学力志向での学校選択においては、附属中学の偏差値が目に入るのは仕方ありません。学力が高い集団に属していた方が、我が子の学力も切磋琢磨で相応に上がると期待できるからです。
しかし、よく考えてみると、中学受験偏差値(以下:中受偏差値)がいくら高くても、「中高で学力があまり伸びない」のでは話になりません。特に、附属小学校からの一貫教育から見れば、中受偏差値は単なる通過点の数字です。同級生の学力の目安に過ぎません。
最も意識するべきは、一貫教育の末にどれくらいの学力が身についているのかであるはずです。
したがって、本シリーズでは、附属中高の教育を通じてどれくらいの学力が身に付くのか、どれくらいの学力の集団なのかを検証すべく、「合格(進学)実績を指標とした出口を検証すべき」と考えております。
【重要】
そもそも、ここでの合格実績は12年前の附属小学校入学生が関わる実績です。本noteをお読みのお子様の大学受験は12年後以降です。偏差値にしても6年後の中学受験の変化は分かりません。
全ての数字が、ある意味過去のものですので、決して一喜一憂しないようお努めください。
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