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(番外編)コロナ後遺症で主に倦怠感症状が出た患者の対応と経過の一例

最終更新:2025.10 基本スペック追記


タイトル通りです。基本的には覚書です。
ここで書いている内容はTwitterで情報収集をすれば結構簡単に集まるレベルの話です。が、twitterでpostすると今でも反響があること、当事者が情報を集めようとすると精神的に辛いこともあると思うので(特にtwitter)、必要な方に参考になればと思います。

なお、罹患したばかりの人は鼻うがい(後遺症予防になります)の項と運動の項を主に見てください。個人的には念のため、マルチミネラル、ビタミンDの摂取も併せておすすめします。疲労感にはアミノ飲料(アミノバイタル、VAAM等)が効きますが過信しないでください。

また、後遺症対応病院に行くことは当然の前提として省略しています(特に血液検査)。


書いている人の基本スペック(適宜読み飛ばしてください)

デスクワークをしているアラフォー。持病・アレルギーなし。

主な症状と推移(概要):
2023年8月上旬に発症。
症状は38度前後の発熱、咳、くしゃみ、喉の痛み。発熱は3日間、喉等の症状は1週間弱続く。

発症2週目くらいから倦怠感(PC作業をしていると頭痛がしたり疲労感が出る、10分以上外出するとぐったり疲れる、翌日に寝込む 等。おそらくPS4程度だったと思われます。PSについてはこちら参照)の症状が出たため自治体のHPで対応病院を探し受診。血液検査の結果、ビタミンD欠乏が判明。

8月後半〜9月は投薬しつつ在宅勤務していたが、10月上旬に精神的ストレスで精神状態が悪化。併せて症状が一気に悪化、11月には10日ほど寝たきりとなり(クラッシュ)、病気休暇を取得(年明け3月まで)。
11月から後遺症対応病院に加えて以前通っていた心療内科に通院、抗うつ剤を処方される。

セルフケアとビタミンD、抗うつ剤(イフェクサーの最低量)の投薬を行いながら少しずつ運動量を増やす。

2024年1月上旬、家事手伝い+1万歩の散歩レベルでは倦怠感の症状はほぼ生じなかったが、趣味の合唱練習4時間に参加した翌日一日寝込む&一週間ほど疲れを引きずる。
以降、ペーシングしつつ歌の練習を開始。2月以降は練習当日に疲労症状は出るものの、翌日以降の症状はなくなる。アミノドリンク、コルセットを利用しつつ、4月には3時間の練習に問題なく参加。
2024年4月末、合唱公演に出演。アミノドリンク、アミノゼリー✕3、コルセット、リカバリークロスを使用。翌日強い倦怠感、またその後2日ほど疲労感が出る(心拍のゆらぎ大)。
2024年5月、当初いた部署で体力的に負担のかかるイベント業務があったため職場内で調整・異動ののち職場復帰(午前勤務→15時まで勤務)。
2024年7月、フルタイム勤務開始。
2024年11月、寛解宣言。(ビタミンDの値は低いが問題ないと判断)


基本スタンス、考え方

新型コロナ後遺症:倦怠感について |  中東遠総合医療センター
シンプルでやさしい、大事なメッセージだと思います。必ず治る、でも焦らず、絶対に無理はしないこと。A4一枚レベルの情報なので、後遺症について詳しくない上司や家族に見せるにもいいと思います。

東京都はコロナ後遺症については比較的動きが良く、学校、職場等向けのリーフレットは令和4年から作られ、結構まめに改訂されていましたが、2024年8月に専用ポータルサイトを設立、医療機関が探しやすくなりました。
専門家による解説動画では産業医による解説もあります。

https://x.com/mi_ko888/status/1643765595077496832?s=46&t=5GAXH6uMzczTcRRuObtIPg

タイムラインで見かけましたが大事だなと思った話。ツリーになってます。

なおtwitterは今、後遺症関係のアカウントをフォローしたりタイムラインを見ると関連tweetの表示がどっと増える印象があります。ワードミュートやブロックをしても効きにくく、陰謀論含む非常にネガティブな情報の発信者もいるため、ある程度以上体力が回復するまで、情報収集のための検索はしないことをおすすめします。もし何らかの検索をする場合は専門家のアカウント名+気になるキーワードで行うと良いと思います。
(後遺症についてわたしは後述の、平畑医師しかフォローしませんでした。それ以上増やすとタイムラインの景色が一気に変わったので)

コロナの後遺症は患者の8割に抑うつの症状が出る、また実際に腸のセロトニンが減るという研究結果が出ています。(参考)身体がウィルスと戦うためにミネラルやビタミンdを消耗した場合も抑うつ状態になりやすくなります。
専門家の方も自律神経のケアが大事と言っていること、また数ヶ月の長期戦になる可能性もあり、後遺症対応においてメンタル面のケアはかなり重要だと思います。


情報発信をされている専門家

いずれの先生も後遺症については自律神経のケアが重要と言われているのは共通しています。

ヒラハタクリニック・平畑医師(@k_hirahata)

Twitter等で後遺症対策について一番情報発信をされている印象です。専門サイト「新型コロナ後遺症 (longcovid.jp)」を運営。
サイトは新型コロナ後遺症チートシートセルフケア のページを最初に見るのがいいと思います。わたしはあまり見れていないですが、youtube配信で一般の方からの質問に応えるといったこともされています。

鍼灸師・野崎真治(@nozaki_acu)

後遺症HPのセルフケアのページに野崎氏による呼吸リハビリの動画が載っています。
呼吸リハビリについては音声・動画がweb掲載されており一人でもできるのですが、月に2回、zoomで無料のセッション(各回10名程度?)を実施されています。セッションの参加者募集についてはtwitterでもアナウンスを行っています。

●瞑想リハビリセッション
https://semican.net/event/SC190276/baxtsy.html
●呼吸法セッション
https://semican.net/event/SC190276/lgakbn.html

上記セッションが良いのは野崎さんのzoom越しの声掛けで呼吸リハビリ等を行うのですが、その後に、一人ずつ野崎さんに健康状態や呼吸法について相談ができること。
わたしも呼吸セッションに参加、歩くと足が痛みだすことについて相談したところアドバイスを頂けました。継続参加すれば前回の症状等を踏まえてお話を聞いてくださいます。

鍼灸師・若林理沙

2022年にtwitter上でコロナ後遺症の方40人強の舌を一か月毎日見てつまようじ鍼などの処方を指示する「コロナ後遺症舌診プロジェクト」をされています(現在は有料で対応)。
コロナ後遺症舌診プロジェクトに、関連記事や当時一般の方から受けた質問への回答がまとまっているので、併せて読むと後遺症について中医学における考え方が素人にも大まかにわかるようになっています。ビーズテーピングの項を参照のこと。
なお舌診プロジェクトについてはTwitterにアカウント(@tongueduagnosis)が残っています。

やったこと:

鼻うがい・Bスポット療法:

サイナリンス(鼻うがいキット)
発症3日目から使用。先に罹患した友人及び後遺症対応病院の医師からも勧められました。
鼻うがいのキットは色々ありますが、アメリカ産のこちらは他のものより水流に勢いがあり楽とのこと。後遺症治療だけでなく予防の効果もあるのでコロナ罹患者、後遺症患者なら一日最大6回、感染予防のためならば1日2回程度行えば十分とのことです。
なお平畑先生の専門サイトからリンクの貼られたページで買うと送料無料で買えます。キットは週1ペースで電子レンジでの熱消毒(1分間のレンチン)、3ヶ月程度での買い替えを推奨されています。

Bスポット療法
器具を喉または鼻の奥の炎症部分に当てて治療する、いわゆる手技のため、医師の技術にはかなり個人差があるようです。可能ならば日本病巣疾患研究会の先生が良いと言われています。
後遺症治療としては有名な療法ですが、わたしの行った後遺症病院の先生、またBスポット療法を実施してくださった耳鼻咽喉科の先生ともに、Bスポット療法が後遺症に効果が出る確率は半々と言っていました。エビデンスがない療法ではありますが、初期は療法後すぐに倦怠感が楽になり、個人的には効果があったと思っています。
療法を行うに際しては鼻や喉の状況をカメラで見ますので初回のみ検査費用はかかりますが、療法自体は500円以下で行なえます。ただ、出血がある場合はかなり痛いようです(わたしは出血少なめでした)。
ちなみにこちらも自律神経を整えるためのものです。鼻の奥に自律神経が集中?しているとのこと。(参考

鼻スプレー
復帰に際し購入。Amazon、iHerbでも売ってるようです。鼻うがいより手軽にできます。

呼吸リハビリ

こちらの音声ガイドに従ってやっていました。症状が重い時は一日中これだけやっていました。今も寝る時はこちらを意識してやっています。
コロナの後遺症は抑うつになりやすく不安感や落ち込みが強くなりやすい(コロナ後遺症患者の8割に抑うつの症状が出る、また実際に腸のセロトニンが減るという研究結果が出ています)ので、その意味でも対策になりました。また、身体がある程度動かせるようになってからは歩いたり運動しているときの呼吸もこちらで行う横隔膜を使った呼吸を意識していました。体験談はこちら
呼吸リハビリについては平畑医師も後遺症の各症状の改善方法として推奨、またカナダでも、後遺症の方は呼吸が浅くなりがちだということで治療法の一つとして取り入れられているようです。(参考

ビーズテーピング

倦怠感で寝込むとまた同じように動いて寝込むのが怖くなってしまう=ちょっとした外出や運動も怖くなってしまうのはよくある心理だと思うのですが、これはその意味で精神的にもお守りになってくれました。
とはいえ、これをやっておけば無理できる、という考え方で使うものでは「ない」でしょう。
具体的な方法は【コロナ後遺症オンライン舌診プロジェクト処方集】の記事後半、「<元々がクラッシュ防止置き針。その後これを使って水滞を追い出す方法に>」以下のくだりに書かれています。むくみ対策のツボを常に刺激するもので、わたしは始めて数日ほどは頻尿になりました。
Twitterでは脳疲労の処方としてのビーズテーピングも紹介されています。twitterで「脳疲労、ビーズテーピング」で検索すると出ます。その他、肩こりに欠盆のビーズテーピングを推奨していたこともあったようです。鍼灸、つまようじ鍼の項も参照のこと。

運動

コロナの後遺症で倦怠感のある方はまず、こちらを参考にご自身の現状がどのあたりかを把握してください。
上記リンク先にもありますが、コロナの後遺症は症状が重い状況で無理をすることは厳禁です。無理をした結果、3日以上寝たきりになることをクラッシュといい、症状が悪化します(しました)。今の自分にとって何が「無理をする」ことになるのか、上記リンクから確認してください。
各段階での運動についてはこちらを参照。

なおここでいう運動とは体を動かすものだけでなく、認知機能(読書やPC作業など)や情動面(喧嘩など)でのものも含みます。
カナダ在住の医療従事者であるコロナ後遺症患者の方のnoteによると、カナダでは後遺症の方の活動量の目安として以下の記事にあるような表が作成されています。

活動量を増やすことに注意するよう言われるのは、後遺症の倦怠感症状が自律神経に関わっているためです。上記の方は海外のアプリで心拍数の状況(HRV)をチェック測定、自身の疲労状況を把握されています。紹介されているアプリは2024年1月現在日本では使えませんが、類似の機能を有していると思われる日本語アプリとしてわたしはupmindを使用しています。携帯のカメラでヘモグロビンの状況を測定、自律神経の状態と心拍数を測定してくれます。"心拍のゆらぎ"という項目がHRVにあたります。

なお、HRVを測定できるアプリとしては以下もあります。測定時間が一番短いのはupmind、ただしupmindは課金システムがあるので(無料でも使用可能ですが測定回数に制限あり)、何を重視するかだと思います。


鍼灸

つまようじ鍼:
【コロナ後遺症オンライン舌診プロジェクト処方集】参照。
舌診については何もわからないなりに数日継続して写真を撮っていると多少傾向が見える気がします。9月からやっていますが、1月現在と比べると舌の色(苔の量)はずいぶん変わりました。

鍼灸院での施術:
9月の後遺症が判明したばかりの頃、e-parkで検索して評判が良いところを探して2回ほど行きました。微熱っぽかったのが治ったと思います。人によってはかなり即効性があるようです。
なお、コロナ罹患者は一定期間、熱で横になっている期間が生じます。倦怠感の出た方は倦怠感でも横になっている時間が増加するため、長時間同じ体勢を取ったことで筋肉がこわばり、それにより余計に倦怠感が出ることがあります。横になっている期間が長くなれば筋肉も落ちてきます。鍼灸に限らず整体等、体の状態や姿勢を整えてくれる手技サービスは(体調や金銭面で問題ないなら)受けてみても良いのではないかと思います。

サプリ・漢方

各種サプリ:
サプリ系は発症7日目くらいからマルチミネラルをドラッグストアで購入、使用していました。平畑先生のサイトのどこかで通院患者の6割が体内の亜鉛が減になっていたと読んだ記憶があるのですがちょっと見つけられていません。血液検査の結果にもよりますが、女性の場合は鉄分も併せてとってもいいかもしれません(鉄分が不足すると貧血状態になり、倦怠感も出やすいので)。なお、亜鉛欠乏は味覚・嗅覚症状の主な原因とも言われています。

わたしの場合、血液検査では亜鉛・鉄分に問題はなく、ビタミンD欠乏と言われ薬も処方されていたのですが、肝油ドロップを食べたり、ビタミンDの多い食事(鮭、青魚、茸)を取ったり陽に当たることを意識していました。※ビタミンDは通常の血液検査の検査項目に含まれないため、病院によってはそもそも検査されない場合もあります。

また、10月の症状が一気に悪化した時にはアミノバイタルも飲んでいました。即効性も高く倦怠感の症状にはかなり効きましたが、これがあれば無理できるというものではないというのはわたしが11月に寝たきりになったことからもおわかりいただけるかと思います。

いずれにせよ、病院で薬が処方されているなら/処方されていなくても、サプリの大量使用は肝臓にも良くないことも申し添えます。話題になったサプリについてはtwitterで平畑医師のアカウント+サプリや成分名で検索すると大体言及されている印象です(コエンザイムなど)。

漢方薬:
補中益気湯はじめ、いわゆる虚弱体質のための体力回復系漢方は後遺症の症状が強く体がむくんだ段階では飲むと逆効果である、と若林理沙さんのnoteに書かれています(こちら)。専門の方に処方していただくならその方のご意見を聞くのが一番ですが、個人の判断でドラッグストアで漢方薬を購入する場合は念のためしばらくは避けたほうが良いと思われます。
平畑医師のチートシートでは柴胡剤が推奨されています。こちらは後日感染した親戚が試しにドラッグストアで購入、飲んだところ、寝ても寝ても疲れる状態が軽減したと言っていました。


その他

エビデンスはないのですが、2023年12月末にbakuneのリカバリーウェアを、2024年4月にvenexのリカバリーウェアクロスを導入しています。
リカバリーウェアはブランドによってメカニズムが異なります。venexは繊維に織り込まれた鉱物により副交感神経を活性化させており、後遺症対策として効果があるリカバリーウェアがあるならばこのタイプだろう、と思います。bakuneは自分の体温を反射させることで寝ている間も快適な温度と血流を保ち、睡眠時には眠りを深くするものです。
こちらにもある通り、後遺症の倦怠感改善の運動の要は「酸欠にならずに血流だけ良くすること」のようです。なので寝ている間に血流が良くなれば運動しなくても多少効果が出るのでは……と思ったのですが、導入時点で症状がPS1〜2程度だったため、リカバリーウェアだけで後遺症の症状改善効果がどこまであったかは検証できず、不明です。(運動後の疲労回復にvenexのクロスはかなり効果を感じましたが、これはアミノ酸サプリ同様、疲労症状が出た際の対処方法だと思います)寛解後の悪化防止にも効果があればと思っています。
専門家の項でも書きましたが、コロナの後遺症は自律神経のケア、副交感神経優位な状態を長くすることが大事なようです。その意味では十分な睡眠による回復も大事な要素ではないか、と思います。寝巻き上下セットを購入はかなり費用がかかりますが(二万円程度)、bakuneでは腹巻なども出しています(四千円)。

自律神経のケア各種、またその一環としての姿勢の矯正
・巻き肩やスマホ首の矯正等についてはこちらを。
・台湾かっさの導入。頭〜肩周り(自律神経も集中?している)の凝りをほぐす、その日の凝りをその日のうちに解消できるようにしています。
・光目覚まし時計を導入しました。
・睡眠時にくりすたり庵の倍音浴(Sound bath)を導入。

◯仕事について

わたし自身は復職に際しそこまで大きなトラブルはなかったのですが(とはいえ産業医も状況を理解していなかったため、平畑医師のサイト掲載の資料を送ったりしました)、
 従業員が週3短時間勤務なら問題なくできるのに会社が「フルタイム、週5で働けなければ復職を認めない」と、勝手に解雇するのは認められないとのことです。詳細は平端医師のtweet参照。ツリーで紹介されている厚生労働省の「治療サポ」は、コロナに限らず利用できるのではないかと思います。
また、既に紹介した東京都のポータルサイトも資料が充実しています。

https://x.com/k_hirahata/status/1794737462239285388


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