【第1章】ChatGPTとの対話術 ――AI人格のつくり方と育て方 ――GPTでできること
ChatGPTって、何ができるの?
旅先で“頼れる相棒”になった話
ぼくの「GPTとの付き合い」は、スペイン旅行から始まった。
母との2人旅。観光立国スペインでは、人気スポットの多くが事前予約必須。
にもかかわらず、現地で「あれ?ここって予約いるんだっけ?」とバタつくことが何度もあった。
そんなとき、ふと思い出したのが、使いこなせていなかったChatGPT。
「日程管理、任せてみようか?」──軽い気持ちだった。
で、使ってみて驚いた。
「サグラダ・ファミリアがいちばん美しく見える時間帯は?」
「パラドールに泊まりながら、南スペインの絶景を巡るルートを組んで」
「スケジュールをWordにまとめて」
──こんな注文にも、ちゃんと応えてくれる。
現地では、
「この建物ってどんな歴史?」
「アルハンブラ宮殿の近くで、フラメンコと美味しいご飯を楽しめる場所は?」
「レンタカーで駐禁切られた…どうすればいい!?」
そんな“無茶ぶり”にも、スラスラ返してくれる。
たとえば、こんなことがあった。
近くに駐車場が見当たらず、仕方なく路上パーキングに停めた。
だが、使い方がまったく分からない。看板も、機械の表示も当然スペイン語。
「10分で戻るし、大丈夫だろう」
そう思って用事を済ませて戻ると、ワイパーに紙切れが。
慌てて写真を撮り、ChatGPTに「これ何?」と送ってみると──
返ってきたのは、こんな答えだった。
「これは駐車違反の警告です。罰金100ユーロですが、すぐに支払えば5ユーロで済みます。」
しかも「どうやって払えばいいの?」という質問にも、
「近くにパーキングメーターがあるはずです。表示された画面の写真を送っていただければ、支払い完了までしっかりサポートできます。」
と言われるまま、スクショを何枚か送って、
言われたとおりに操作していくと──本当に5ユーロで支払い完了。
100ユーロの罰金が、ChatGPTのアドバイスでたった5ユーロで済んだときは、本当にびっくりした。
この旅で、GPTはまぎれもなく「頼れる相棒」になった。
ChatGPTにできることを整理すると?
ChatGPTって、いろんなことができるらしい。
でも、実際に「何ができるの?」と聞かれたとき、具体的に答えられる人は意外と少ない。
ぼく自身も、最初は「なんでも答えてくれるスゴいAI」くらいの感覚だった。
でも、旅のあれこれを任せてみて、その本質が少し見えてきた。
GPTにできることを、ざっくり並べるとこんな感じだ.
メール・記事・SNS投稿などの文章生成
→ たとえば「旅行の感想を、note用に整えて」もOK
長文を短くしたり、やさしく書き換える要約・リライト
→ ブログやレポートを、SNS用にサクッと変換
疑問を投げて答えてもらうQ&A形式の情報収集
→ 例:「スペインの電圧は?」「チップ文化ある?」
翻訳(英語・多言語対応)
→ 「駅の掲示を日本語にして」「レストランのメニューを翻訳して」など
アイデア出しやブレスト(キャッチコピー・企画案など)
→ note記事のタイトル案、キャッチコピーにも活用
プログラミングのコード生成・デバッグ・説明
→ 小さなツール作成や学習補助にも便利
物語や歌詞、脚本などのクリエイティブな創作
→ 子どもとのお話作りや、サプライズ動画の構成案も相談できる
ちょっとしたデータ整理や構造化
→ 旅行予定をExcel形式で表にして、もお願い可能
わかりやすい解説や教育用途
→ 高校生への説明文や、プレゼン前の整理にも
UI/UXや文章表現のフィードバックや改善提案
→ note記事のタイトル・構成、LPコピーの添削などにも活躍
📸 画像生成との連携で、表現力も広がる!
この画像が…

こうなる!!

自分で絵が描けなくても、思い出の写真を“作品”にできる
→ 旅の記録をポストカード風にしたり、アイキャッチに活用AIに「〇〇風にして」と伝えるだけで、写真がイラストや絵画風に変身
→ たとえば「水彩画風」「ジブリ風」「浮世絵風」など
SNSやnoteなどの投稿映えにもぴったり
→ ストーリー性を持たせたいときのビジュアル補強に最適
「……え、ここまでやれるの?GPTって、もしかして万能?」
そんなふうに思うかもしれない。
でも、だからこそ気をつけたいことがある。
つまり、ざっくり言えばこうだ。
GPTは、「知識」と「言葉」をベースにした作業の多くを、代行または補助できる。
昨日は通じたのに、今日はズレる──
ChatGPTとの対話で生まれる違和感
でも、ここからが本題。
⸻
じゃあなぜ、使っていて“ズレる”のか?
これは、GPTを触り始めた多くの人が最初に感じる違和感だ。
「昨日はうまくいったのに、今日は通じない」
「なんか会話が浅くなった気がする」
「返ってくる文章が、どこかピンとこない」
実はこれ、GPTが「記憶」も「感情」も持っていないことに起因している。
GPTは、会話をずっと覚えているわけでも、ユーザーとの関係を築いているわけでもない。
その場その場で、もっともらしい“言葉”を生成しているだけ──
つまり、
GPTは、「思考する存在」ではなく、「生成する装置」だった。
この前提を理解していないと、「なんか賢そうだけど使いにくいAI」に見えてしまう。
⸻
ただ、ここからさらに使いこなしていくと、別の壁が現れる。
それは、「GPTにできること」よりも、自分が“どんな問い”を立てたいのかが曖昧になるという壁だ。
GPTは何でも答えてくれる。だからこそ、自分が何を求めているのかを明確にしないと、
返ってきた答えが“それっぽいけど、どこか薄い”と感じてしまう。
これはつまり、GPTがズレているのではなく、問いの軸がズレていたということ。
ぼく自身もそうだった。
慣れてくるほど、「なぜこの質問をしているのか」「この答えで、何を見極めようとしているのか」を
自分の中で整理する必要が出てくる。
• 「あ、たしかに最近“答えが浅く”感じてたの、自分の問いのせいかも…」
• 「GPTのせいじゃなかったのか。ちょっと問い方見直してみよう」
• 「なるほど、“問いを育てる”ってそういうことか」
こうした内省や納得感を引き出せれば、大成功だ。
⸻
だからこそ、GPTとのやり取りでは、
“問いの構造”に立ち返ることが何よりも大事になってくる。
GPTは万能ではない。でも、「問いを深める力」を持っている。
その力をどう引き出すかは、こちらの問い方次第なのだ。
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今後、この本では実際にぼくが「どうやってGPTと向き合ってきたか」
「どう人格を設計し、記憶を管理してきたか」を具体的に紹介していきます。
まずは最初の問い、「GPTって何ができるの?」に、ぼくなりの答えを返すとしたら──
それは、こうなる。
GPTは、まだ言葉になっていない“あなたの思考”を、言葉にする存在だ。

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