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笑って、悩んで、泣いた1年。武蔵野大学の学生4人が振り返る“ウェルビーイング”な学び

こんにちは。「幸せな働き方伝え隊!」です。今回は約半年ぶりに、武蔵野大学の武蔵野キャンパス(東京都西東京市)にお邪魔しました。この春で1年を迎えたウェルビーイング学部の1期生たちは、どんなことを学び、感じてきたのだろう――。そんな思いから、学生のみなさんにこの1年を一緒に振り返ってもらいました。

集まってくれたのは、かれんさん、コスモさん、まほさん、ゆいさんの新2年生4人。そこに中村一浩准教授(カズさん)も加わり、笑いあり、涙ありの対話が始まりました。

教員や学生たちとの関わりを通じて、自分自身にとっての“しあわせ”の形を見つけ、行動につなげていく。そんな4人の言葉から、ウェルビーイングのヒントを探してみませんか。ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです!


武蔵野大学ウェルビーイング学部とは?

武蔵野大学ウェルビーイング学部は2024年4月に開設されました。大学によると、「ウェルビーイング」を冠した学部としては世界初。心理学や社会学、哲学など、様々な学問を横断しながら、「幸福」「生きがい」「安心」「健康」「福祉」「平和」といった多様なウェルビーイングの形について学んでいます。

大きな特徴の一つが、教室を飛び出した実践的な学びです。1年生のうちから、全国各地の企業や自治体、NPOを訪れ、自然体験や地域課題の解決に取り組む実習を経験します。年代や立場の異なる人たちと出会い、対話しながら、“ウェルビーイングのあるべき姿”を問い、その実現に挑む実践力をつけていきます。

また、心理学をベースとしたウェルビーイングの基礎に加え、自己理解や他者理解をつける科目も数多く用意されており、カリキュラムの随所に、自分と向き合い、他者と向き合う時間が組み込まれているのです。

では、そんな学部の1期生たちは、この1年間をどう過ごしてきたのでしょうか。早速、4人に振り返ってもらいましょう。

「一歩踏み出す勇気」をくれた

まほ:自分は元々、人と関わって何かをしたいっていう気持ちはあったけれど、自分の思いや気持ちを言葉や文字で表現するのが怖くて。なかなか前に進めない自分を、半ば諦めていました。だから、この学部に入ったとき、みんな自然に明るく言葉を出していることにすごく驚いて、いったん距離を取ってしまう自分がいました。でも、みんなはそんな私を受け止めてくれて、だんだん「居心地がいいな」って思えるようになって。そのおかげで、行動に移すために一歩前に踏み出す勇気をもらえた気がします。

まほさん

ゆい:入学したばかりのころ、学部の活動で私だけうまく参加できないことがあって。本当に辛くて、今も思い出すと涙が出てしまうんですけど・・・。そのとき、「誰も悪くなかったんだよ。状況が悪かったんだよ」って言ってくれる人もいたけれど、そのときは自分の中で整理がつきませんでした。でも、この挫折を経て、いろんな人と話す中で、相手を一面だけで判断しない大切さを学びました。もめ事があっても「相手にも何か事情があったのかも」「自分にも改善の余地があったんじゃないか」と考えられるようになったのは、大きな成長だと思っています。

ゆいさん

親友の言葉で気づいた成長

コスモ:僕には、悩みも葛藤も全部共有してきた親友がいるんですけど、その親友に最近、「いまのコスモ、すごくいい感じだね」って言われたんです。自分はこの1年、「できている」と思っていたのに、実はできてなくて落ち込むこともあって。でも、「そういったことを見つめて悩めているのは、この学部でいろんな人たちと関われているからなんじゃない?」って言われて、なんかめちゃくちゃ嬉しかった。

正直、自分は大学や学部の環境にそこまで執着していなくて、大学やめてもっと広い所を見た方がいいのかな?と悩むこともありました。でも、一番自分を知っていてくれている親友に「いい方向に向かっているよね」って言ってもらえたのが、本当にありがたかった。この1年を振り返ると、良くも悪くも色々なことを吸収しまくって、見失って、立ち直って。その繰り返しだった気がします。今までの19年間とこの1年が、同じくらい濃く感じられるんですよ。

まほ:それ、わかる! 私は19年かけて自分に蓋をしてきた感じがあるんだけど、この1年で、その蓋を開けることができた気がする。

コスモさん

変わる自分 喜びも戸惑いも

かれん:この1年、「人に期待すること」って何だろうと、すごく考えさせられました。私がいた場所――幼なじみや高校の雰囲気と、ウェルビーイング学部の空間って違いすぎるんですよ。私はこの学部でカズさんや周りのみんなのおかげで変われました。ここがとても好きだし、大事だと思っているから、ここでのことを友達にも共有したくなるんですね。でも、それが肌に合わない子もいて、受け取ってもらえなかったときにショックを受けてしまう。別に、その子たちは私がやっていることをバカにしてないし、よく分からなかっただけだと思うけれど、いつの間にか、「その子たちにも変わってほしい」と期待しなくなっている自分がいて、ちゃんと向き合えていないなって・・・。でも、期待することは、どこかで「こうなってほしい」と相手をコントロールしようとすることでもある気がして、それも良くないなって。

かれんさん

コスモ:自分も似たような感じがあるんだよね。ここに来て、自信を持って自分の夢や「自分はこうありたい」ってことを堂々と言えるようになった気がしていて。それって、小学生のころはできていたのに、中学で否定されてから言わなくなって、高校でも言えなくて。だから、前の友達に会うと昔の自分に戻ってしまいそうで、すごく怖い。

かれん:カズさんが以前おっしゃっていた「近しい人が変わっていくのを隣で見るのは怖い」って、その通りだなって思って。前の私が好きだった人からしたら「かれん、変わっちゃったね」とショックを受けたり、興味がなくなっちゃうのも仕方がないと思いつつ、自分はどうすればいいのか、よく分からなくて・・・。

ゆい:私は、かれんが昔の友達との関係性をもう一度つなごうとしているの、すごくいいなって思いました。私もまほと同じで、19年間で積み上げて固まってしまったものがあって、この1年でそれを切り崩してきた感覚があります。大事にしたい“芯”のような部分が明確になってきた感じがしていて。だから、昔の友達に会うことへの怖さは私にもあるんだけど、昔の人間関係を面倒くさいと思っちゃう節があるんです。だから、昔の友達とちゃんと向き合おうとしているかれんはすごい。

カズ:期待に応えるって、実は楽しんだよね。自分が会社員をやめた一番の理由は、会社の期待に応えようとし続けた結果、自分を見失うという経験をしたから。期待に応えると評価されて、昇進して権限も増えて、やりたいことができていく。でもそのうち、それが中毒のようになって、本当にやりたかったことを横に置いてしまう。それが怖くなって、会社員をやめた部分はある。だから大学の教員になるときも、大学の期待に応えることへの怖さがあった。もちろん、大学の考えや思いをないがしろにするのは違うけれど、自分がしたいことを譲るのも違う。みんな、自分の思惑があって、その通りに進めたい。でも、どうすればお互いのフェアウェイに乗れるかを考えないと、いつまでもぶつかってしまう。だから、自分がウェルビーイング学部でやりたいのは、一緒に握り合えるものを見つけていくことなんだよね。

カズさん

4人から感じた繊細さと芯の強さ

たくさんの笑い、ときに涙。およそ1時間半の対話から伝わってきたのは、4人が併せ持つ繊細さと芯の強さでした。「一歩前に踏み出したい。でも、怖い」――そんな自分の感情に真摯に向き合う。そして、他者の気持ちにも思いを巡らせ、互いが折り合える場所を見つけていく。そんな姿勢が、言葉の端々に滲んでいました。

対話の間、笑いが絶えませんでした

さまざまな人と関り、学び合うなかで、自分の変化や成長に確かな手応えを感じている4人。その変化がもたらす戸惑いや違和感からも目をそらさず、悩みながらも丁寧に向き合おうとする姿が、とても印象に残りました。

「幸せな働き方伝え隊!」は、4人を含めた武蔵野大学ウェルビーイング学部の学生たちと新たな企画を練っています! 「働くこと」や「ウェルビーイング」をテーマに、学生自らがワーカーと対話し、そこで得た気づきを記事として発信していく予定です。お楽しみに!

*対話の企画、はじまりました。ぜひ、こちらもご覧ください!

「幸せな働き方伝え隊!」が、武蔵野大学ウェルビーイング学部の授業を体験。こちらの記事もぜひ読んでみてください。